対象店舗で20%還元となるポイントアッププログラムを有する三菱UFJカードにはゴールドランクの『ゴールドプレステージ』が存在します。
ノーマルとは異なりカード年会費11,000円が必要ですが、『年会費割引特典』や『ゴールドランク特典』が存在します。
ゴールドランク特典によって、年間100万円以上利用すればノーマルカードよりもゴールドカードの方がお得になります。
本記事では、
これらついて解説していきます。
ゴールドプレステージの基本性能
三菱UFJカード ゴールドプレステージの基本性能が以下になります。
ゴールドプレステージ![]() | |
---|---|
年会費 | 11,000円 ※初年度無料 |
ブランド | Mastercard / Visa / JCB / Amex |
付与ポイント | グローバルポイント |
ポイント還元率 | 0.5〜1.85% |
クレカ積立還元率 | 1.0% |
グローバルPLUS ポイント加算率 | 20% or 50% |
ゴールド特典 | 年間利用ボーナス その他 |
三菱UFJカードにはプラチナも存在しますが、年会費22,000円でAmexブランドのみとなっています。
本記事では解説しませんが、同伴者も無料になるプライオリティ・パス無料付帯が大きなメリットです。※公式サイト
カード年会費
ゴールドカードは年会費11,000円が必要ですが、初年度のみ無料になります。
リボ払いである『楽Pay』に登録し、条件を達成すれば年会費が3,000円引きの8,000円にすることが可能です。※公式サイト
楽Payの登録・利用で年会費割引
年会費割引の条件が以下になります。
年会費の割引を受けるには、「前年の年会費請求月~当年の年会費請求月の前月」の期間中に1回以上のリボ手数料の支払いが必要になります。
楽Payの仕組みが理解できていれば、リボ手数料を1円に抑えることが可能です。
最低でも2ヶ月前の締日までにリボ残高の調整が必要になるので、早めに発生させておくようにしましょう。
面倒な点としては、毎月の支払い金額が10万円までしか設定できないため、月のカード利用額が10万円以上を超えて、そのままにしておくとリボ手数料が発生します。
しかし、事前返済を行うことでリボ手数料を発生させなくすることが可能です。
楽Payに関しては、こちらで詳しく解説しています。
発行可能ブランド




カードブランドは、 Mastercard / Visa / JCB / Amexを選択することができます。
後述する、対象店舗の利用で最大20%還元になる『ポイントプログラム』において、Amexブランドのみ還元対象外となる店舗が複数存在します。
ポイント還元対象外店舗、Apple Payへの登録可能な面を考慮すると、『Mastercard』か『Visa』がおすすめです。
付与ポイントとポイント還元率

三菱UFJカード利用時に付与されるポイントは『グローバルポイント』です。
月の利用合計額1,000円毎に1ポイント付与となっているため、ポイント還元率は0.1%、1P=5円換算した時に0.5%になります。
公式では、1P=5円換算後でポイント還元率を表記しています。
1,000円未満の決済利用分は切り捨てになるため、端数が出やすい点は注意が必要です。※1,900円の場合、1,000円に対して還元率が計算
基本還元率は0.5%ですが、カード月間利用額が3万円以上の場合、付与ポイントが加算される『グローバルPLUS』というサービスが存在します。
これにより、ゴールドカードは最大0.75%のポイント還元率にすることが可能です。
クレカ積立利用時のポイント還元率

2025年4月21日から、三菱UFJ eスマート証券でクレカ積立ができるようになりました。※公式サイト
クレカ積立時のポイント還元率は、ゴールドカード・プラチナカードで1.0%(1,000円毎に2P)となっています。
ゴールドカード特典

ゴールドプレステージには、ゴールド限定の特典が複数存在します。
ポイント付与の面では、『年間利用ボーナス』と『グローバルPLUS』が影響してきます。
また、プラチナカードでよく見られる『レストラン優待特典』も魅力の1つです。
さらに、『海外旅行傷害保険』が自動付帯しています。
ノーマルカードとの比較
三菱UFJカードのノーマルカードとの比較をしていきます。
それぞれのカード性能は以下のようになっています。
ノーマル![]() | ゴールド![]() | |
---|---|---|
年会費 | 永年無料 | 11,000円 ※8,000円 |
ポイント 基本還元率 | 0.5% | 0.5% |
クレカ積立 還元率 | 0.5% | 1.0% |
グローバルPLUS ポイント加算率 | 10% or 20% | 20% or 50% |
ランク特典 | ー | 年間ボーナス |
カード年会費の差額は11,000円(楽Pay特典適用時は8,000円)になります。
ポイント還元率
グローバルポイントの基本還元率はノーマルカードとゴールドカードともに、0.5%となっています。
しかし、ゴールドカードは『年間利用ボーナス』と『グローバルPLUS』の特典が存在します。
毎月10万円以上、年間100万円のカード利用時には、この2つの特典によって、最大1.85%のポイント還元率を持ちます。※基本分 0.5% + グローバルPLUS 0.25% + 年間利用ボーナス 1.1%
同条件におけるノーマルカードとの還元率差は1.15%になります。
クレカ積立のポイント還元率
クレカ積立時のポイント還元率はノーマルカードだと0.5%(1,000円毎に1P)ですが、ゴールドカードは1.0%(1,000円毎に2P)とノーマルの2倍になります。
積立上限である毎月10万円を積立した場合、月500円、年間6,000円分ゴールドカードの方がお得です。
年間利用ボーナス

『年間利用ボーナス特典』とは、カード利用額が年間100万円以上になるとボーナスポイント11,000円相当(2,200P)が付与される特典です。
これにより、年間利用ボーナス分のみのポイント還元率が最大+1.1%になるため、基本還元率と合わせると最大1.6%になります。
ただし、ボーナスポイントの付与タイミングが、カード年会費支払い後になる点は要注意です。
ポイント付与前に解約してしまうと、前年利用のボーナスポイントがもらえないため、解約年は実質0円(楽Pay特典適用時は3,000円相当)になってしまいます。
集計期間と特典付与日
年間利用ボーナス特典の集計期間は、カード利用期間と同じ『16日〜翌月15日』サイクルになっています。
カード 入会日 | 集計期間 | |
---|---|---|
初年度 | 2年目以降 | |
1日〜15日 | 入会月の12ヵ月後の15日 | 前年度の集計期間終了の翌日から 12ヵ月後の15日 |
16日〜末日 | 入会月の13ヵ月後の15日 |
7月にカード入会した場合の具体的な集計期間が以下になります。
カード 入会日 | 集計期間 | |
---|---|---|
初年度 | 2年目以降 | |
1日〜15日 | 入会日〜 翌年7月15日 | 7月16日〜 翌年7月15日 |
16日〜末日 | 入会日〜 翌年8月15日 | 8月16日〜 翌年8月15日 |
入会日が15日以前か以降かによって1ヶ月集計期間が異なるので、注意してください。
集計対象外の利用分
公式で記載されている対象外の利用分が以下になります。
ここに記載の無い利用分も集計対象外になっている可能性があります。
高額利用する場合や気になる場合は、少額利用して集計されることを確認する、もしくは問い合わせをするようにしましょう。
グローバルPLUS
『グローバルPLUS』とは、月のカード利用額に応じて、その月の基本還元分の付与ポイントに対してボーナスポイントが加算される特典です。
ノーマルカードにも適用されますが、ゴールドカードではボーナスポイントの加算率がアップします。
月10万円以上のカード利用をした場合、ノーマルカードは+20%に対して、ゴールドカードは+50%の加算率になります。
カードランク | 基本ポイント加算率 | |
---|---|---|
月間利用額 3万円以上〜 | 月間利用額 10万円以上〜 | |
ノーマル![]() | +10% ※還元率+0.05% | +20% ※還元率+0.1% |
ゴールド![]() | +20% ※還元率+0.1% | +50% ※還元率+0.25% |
+50%の加算率をポイント還元率に換算すると、基本還元率0.5% × 50% = 0.25%になり、実質+0.25%のポイント還元率が加算されます。
月のカード利用額の集計期間は、加算対象になるポイントの還元対象になる利用期間と同じです。※16日〜翌月15日
加算対象外のポイント
加算対象となるポイントは、カード利用の基本還元によって付与されるポイントのみです。
キャンペーン等で付与されたポイントや、ポイント付与対象外の利用分は加算対象外となります。
プレステージゴールドの選定基準

ゴールドカードのメリットとデメリットが以下になります。
ゴールドカードの中で最もお得な特典が『年間利用ボーナス』であり、年間100万円以上のカード利用で11,000円相当のポイント(2,200P)が付与されます。
一方で、カード年会費11,000円(楽Pay特典適用時は8,000円)がかかる点がデメリットです。
結論から述べると、『年間100万円以上のカード利用』が可能であれば、ゴールドカードの方がお得に活用することができます。
カード利用額に対するポイント付与の目安
ここでは、カード利用額対するポイント付与数をノーマルカードとゴールドカードで比較していきます。
前提条件としては以下とします。
①年間利用額が100万円未満
まずは、カード年間利用額が『100万円未満』の場合です。※クレカ積立分は除く
年間100万円以上の利用ができない場合、『年間利用ボーナス』の特典が受けられなくなります。
仮に毎月10万円 × 9ヶ月、1ヶ月のみ99,000円、残り2ヶ月は0円の年間99.9万円のカード利用をした時のポイント付与数が以下になります。
ノーマル![]() | ゴールド![]() | |
---|---|---|
年会利用額 | 99.9万円 | 99.9万円 |
年会費 | ー | 11,000円 |
基本還元分 年間付与数 | 999P | 999P |
グローバルPLUS 年間付与数 | 199P | 499P |
年間利用ボーナス | ー | ー |
クレカ積立 年間付与数 | 1,200P | 2,400P |
年間付与合計 ※1P=5円換算 | 2,398P =11,990円 | 3,898P – 11,000円 =8,490円 |
このように、年間100万円以上利用しない場合、ゴールドカードの方がお得になるケースはありません。
ゴールドカードの中で最もお得な特典である『年間利用ボーナス』を加算しないと、ノーマルカードの方がお得になります。
②年間利用額が100万円以上
次に、カード年間利用額が100万円以上の場合です。※クレカ積立分は除く
年間100万円以上利用する時に考慮すべきことは、『グローバルPLUS』です。
グローバルPLUSは、月のカード利用額が10万円以上になると最大加算率の+50%になります。
そのため、『毎月10万円以上のカード利用』を意識することでよりお得に活用することができます。
例えば、年間利用額が100万円の場合を考えます。
ポイント付与数が最も多くなるカード利用方法が『12ヶ月中10ヶ月のみ10万円を利用』した場合であり、この時のポイント付与数が以下になります。
種類 | ノーマル![]() | ゴールド![]() |
---|---|---|
年会利用額 | 100万円 | 100万円 |
年会費 | ー | 11,000円 |
基本還元分 年間付与数 | 1,000P | 1,000P |
グローバルPLUS 年間付与数 | 200P | 500P |
年間利用ボーナス | ー | 2,200P |
クレカ積立 年間付与数 | 1,200P | 2,400P |
年間付与合計 ※1P=5円換算 | 2,400P =12,000円 | 6,100P – 11,000円 =19,500円 |
年会費11,000円を差し引いても、ゴールドカードの方がノーマルカードより7,500円お得になります。
楽Payの特典適用時は年会費が8,000円になるため、10,500円です。
このように『年間100万円以上のカード利用』ができれば、ゴールドカードの方がお得になります。
また、年間利用ボーナスの関係で、カード利用額に対するポイント還元率が1番高くなるカード利用額が『100万円ピッタリ利用時の1.85%』です。
100万円よりも大きくなるにつれて、実質的なポイント還元率は低下していく点はご留意ください。
年間のカード利用額が100万円までであれば、年会費無料でポイント還元率が最大1.5%になる三井住友カード ゴールドやエポスカード ゴールドもおすすめです。
詳しくはこちらで解説しています。
カードのお得な作り方
三菱UFJカードのゴールドプレステージには、公式の新規発行キャンペーンが存在します。
また、ノーマルカード利用時にゴールドへのインビテーションがあったということが確認されています。
過去にはポイントサイト案件が存在していましたが、2023年以降は出てきていません。
新規入会キャンペーン

入会日から2ヵ月後末日までのカード利用合計額に応じて、グローバルポイントがもらえるキャンペーンが実施されています。
新規入会と10万円以上のカード利用で、ゴールドカードは12,000円相当(2,400P)のグローバルポイントが付与されます。
キャンペーン期間 | 常設 |
エントリー有無 | 無し |
カード利用期間 | 入会日から2ヵ月後末日まで |
特典・付与条件① | 対象カードの新規発行 |
特典・付与条件② | 利用期間中の合計カード利用額 1円以上 ➡︎ 200P 3万円以上 ➡︎ 600P 10万円以上 ノーマル:2,000P ゴールド:2,400P プラチナ:3,000P |
特典付与日 | 入会日から4ヵ月後下旬 |
入会日から2ヶ月後末までの間に利用する必要があるため、忘れずに利用しましょう。※8月入会の場合、10月末まで
注意点としては、2021年7月以降に対象の三菱UFJカードいずれかに入会実績がある場合は本特典の対象外です。
また、カード利用額には、カード年会費、カード発行手数料、会員情報誌購読料、キャッシングサービス・カードローンご利用分、リボ払い手数料等は、特典付与条件の集計対象外となります。
ノーマルカードとの特典内容の差額は、2,000円相当(400P)となっています。
そのため、急いでゴールドカードが欲しい方は、『ポイントサイト経由でノーマルカードを発行(3,000円程度) → 新規入会キャンペーン(10,000円相当) → ゴールドに切替』の流れで発行する方が、1,000円分お得になります。
ノーマルからのインビテーション

ノーマルカードを利用している対象者限定で、ゴールドプレステージへのランクアップインビテーションが存在します。
ただし、具体的なインビ条件ついては明確になっていません。
現在行われているインビテーションでは、ゴールドへの切替で20,000円相当(4,000P)の特典が付与されるようです。
他社カードのように年会費が無料になる特典ではありませんが、普通に切替するよりもかなりお得になります。
急ぎゴールドを発行しなくて良い方は、インビテーションを狙うのも1つかもしれません。
ポイントサイトの利用
内容 | 案件額 ① 狙い目 ② 最高額 | ポイントサイト |
---|---|---|
ゴールドカード 新規発行 | ①ー ②11,000円 | ECナビ ハピタス |
ゴールドカードの案件は、2023年2月以降出てきていないため、今後出てこない可能性があります。
ポイント付与の条件としては、カードの新規発行のみとなっています。