三井住友フィナンシャルグループのOliveアカウントの作成には、クレジットカードであるOliveフレキシブルペイの作成が必要になります。
年会費無料で作ることができますが、大したメリットも無いままクレジットカードを作ることに抵抗がある方もいるでしょう。
結論から言うと、Oliveの特典に満足できる方は作るべきであると考えます。
この記事では、
これらについてわかりやすく解説していきます。
Oliveフレキシブルペイの性能
Oliveフレキシブルペイの種類は従来通り3種類になっています。
種類 | ノーマル | ゴールド | プラチナ プリファード |
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 5,500円 初年度無料 条件付無料 | 33,000円 初年度無料 |
ブランド | Visa | ||
ポイント 還元率※ | 0.5% | 0.5〜1.5% | 1〜2% |
100万円 利用特典 | ー | ||
クレカ積立 還元率 | 0.5% | 1% | 5% |
引落口座 | Oliveアカウント口座 |
基本的な性能は既存の三井住友カードNLと同じになっています。
ゴールドカードは、100万円利用で翌年度以降の年会費が永年無料と、年間100万円以上利用で10,000P付与される年間特典が付いてきます。
プラチナプリファードは、通常還元率が1.0%、100万円利用毎に10,000ポイント付与される特典とクレカ積立の還元率が5.0%は同等です。
年間100万円利用特典は各カードで併用可能ですが、クレカ積立はどちらかのカードでしか使用できません。
Oliveのメリットは、ゴールド、プラチナプリファード共に年会費が初年度無料になる点です。
こちらは期間限定となっており、終了日が2024年3月31日までになりました。※公式サイト
プラチナプリファードの場合、NL(ナンバーレス)は新規入会特典として条件達成で40,000Pもらえるため、NLのプラチナプリファードの方がお得になります。※厳密には通常プラチナプリファードはNLでカテゴライズされていません。
また、細かい部分で両者に違いがあるので、後ほど述べていきます。
Oliveフレキシブルペイの価値
Oliveフレキシブルペイの作成メリット
既存カード保有者にとって、Oliveフレキシブルペイの作成メリットは以下になります。
ゴールド・プラチナプリファードの年会費が初年度無料
Oliveゴールド(年会費5,500円)とOliveプラチナプリファードカード(年会費33,000円)が初年度のみ年会費が無料になります。
こちらのキャンペーンは終了日が未定でしたが、2024年3月31日で終了することになりました。
作成予定だった方は注意してください。
NLゴールドはキャンペーンでない限り、初年度の年会費5,500円が必要になってくるので、初期費用の面ではOliveの方がお得です。
Oliveプラチナプリファードは年会費33,000円が無料になります。
以上の点から、初期費用の面ではNLよりもOliveの方が少なく(無料で)済ませることができます。
しかし、よりお得にカードを作成するのであれば、どちらも三井住友カードNLを作成することをおすすめします。
ゴールドの場合だと
プラチナプリファードの場合だと
どちらも共通している、Oliveクレカにはないポイントサイト案件・紹介特典があることは大きな利点になってきます。
また、プラチナプリファードカードは年会費33,000円が無料になるよりも、年会費を払って新規入会特典の40,000ポイント付与の方が7,000円分お得になリます。※入会月の4ヶ月後15日頃に付与
そのため、Oliveの機能に魅力を感じなければ、どちらのランクもNLの作成をおすすめします。
ポイントサイトについては、こちらで詳しく解説しています。
年間100万円利用によるポイント特典はカード毎で付与
ゴールド及びプラチナプリファードには、どちらのカードも100万円毎の年間利用金額に対して1.0%のVポイントが付与される特典があります。※付与上限:ゴールド10,000P、プラチナ40,000P
これにより、実質的なポイント還元率を+1.0%にすることができます。
この特典は、三井住友カードNL、Oliveフレキシブルペイカードの各カードが対象となっているため、各カードで100万円を利用すれば合計20,000Vポイントが付与されます。
年間200万円以上を利用する人にとっては、ゴールドカード2枚持ちは有効的な使い方になります。
Oliveフレキシブルペイのデメリット
しかし、Oliveフレキシブルペイカード特有のデメリットがあります。
これらのデメリットはNLにはありません。NLよりもOliveの方が使いにくい要因となっています。
発行ブランドがVisaのみ
既存の三井住友カードNLはVisaとMastercardを選択することができますが、OliveフレキシブルペイはVisaのみとなっています。
使用面において、Mastercardブランドの方が1枚上手です。※通常プラチナプリファードもVisaのみ
三井住友カードは、Mastercardであればau PAYへのチャージが可能であるため、チャージしてau PAYプリペイドカード → WAONへのチャージが可能になります。
※三井住友カード → WAONへの直接チャージは還元対象外
※au PAYプリペイドカード → WAONへのチャージも還元対象外
Visaの場合、バンドルカードへのチャージは可能です。
決済ルートに関しては、こちらで詳しく解説しています。
リボ特典を活用すれば、ポイント還元率をさらに0.5%上げることができます。下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
引き落とし口座はOliveアカウント設定口座のみ
Oliveフレキシブルペイカードの引き落とし口座は、Oliveアカウントに設定しているSMBCの銀行口座に限定されます。
メイン口座をこれにしている人は問題ありませんが、そうでない人にとってはお金の管理がやや面倒になります。
さらに、SMBCの口座は預金金利が税引前0.001%なので、メイン口座としての使用はおすすめできません。
預金金利が税引前最大0.2%のauじぶん銀行と比較すると、年間100万円預金時の利息差は1990円になり、意外と侮れません。
auじぶん銀行はATM利用と他行振込の手数料無料回数が月最大15回まであり、使用面でも優秀です。
auじぶん銀行については、こちらの記事で解説しています。
iD利用時はデビットモードで固定される
OliveフレキシブルペイカードはiDの支払い設定がデビットモードで固定されるため、ID利用時はデビットカードとして支払われます。
デビットカード支払い分はクレジットカード年間利用実績に入るようになりましたが、2024年4月からデビットモード支払い分はポイント還元の対象外になります。※公式サイト
一方で、Visaタッチであればクレジットモードが適用されます。
自由に選択できる支払い方法を特徴としてあげているのにも関わらず、一部固定されてしまうのは改善してほしいところです。
Visaタッチ決済は未だ非対応の店があるので、iDの方が利便性は高いと思います。
この対策としては、他社のプリペイドカードにチャージして使用することで支払い方法を増やすことができます。
注意点として、同じ三井住友カード発行のプリペイドカードであるANA PayやTOYOTA walletへのチャージ利用分は、クレジットカード側のポイント還元の対象外となってしまいます。
これの対策方法が、バンドルカード リアル+へのチャージ経由です。
バンドルカードに関しては、こちらで詳しく解説しています。
ANA Payに関しては、こちらで詳しく解説しています。
Oliveアカウントの作成価値
ここまでOliveのメリットとデメリットを解説していきました。
前述しましたが、Oliveアカウントを作るにはOliveフレキシブルペイカードを作成する必要があります。
クレジットカードを必要以上に増やしたくない方にはやや抵抗があると思いますので、作成すべきか個人的な判断基準をまとめました。
Oliveフレキシブルペイのメリットとデメリット
まずはメリットとデメリットのおさらいです。
これらとクレカ作成を天秤にかけて、どちらが良いか判断してください。
Oliveアカウントの特典については、こちらで丁寧に解説しています。
作成の判断基準
悩ましい方に向けて、ここではアカウントの作成およびカードランクをどうするべきかパターンに分けて述べていきます。※プラチナプリファードは年会費がかかるため、ここでは除外
① そもそもOliveの特典にメリットを感じない人
➡︎ 作成しない一択です。
② クレジットカード作成に抵抗がある人
➡︎ 受けられるメリットがそこまで大きくないと思われるので作成しなくていいでしょう。
③ クレジットカードを作っても良い
➡︎ 三井住友カード(NL)ゴールドを持っていない or 持っている
三井住友カード(NL)ゴールドを持っていない人
この場合、『ゴールドカードもしくは2%還元のクレジットカードが欲しいか』によります。
① ゴールドカード or 2%還元のクレジットカードはいらない
➡︎ 年会費無料のOliveフレキシブルペイ ノーマルをおすすめします。
興味がある人は、『年会費無料と還元率を上げるために年間100万円利用が必要』になります。
② 年間100万円利用ができない人
➡︎ 年会費無料のOliveフレキシブルペイ ノーマルをおすすめします。
年間100万円利用できる場合、『Oliveゴールドを作成するか、ゴールドNLを作成するか』の2択になります。
③ 面倒くさいことは嫌な人
➡︎ Oliveフレキシブルペイ ゴールドをおすすめします。
④ お得に作成したいと言う人
➡︎ 三井住友カードゴールド(NL)の作成をおすすめします。
三井住友カードゴールド(NL)を作成することのメリットは、
①ポイントサイトに案件があること(最大約9,000円)
②Mastercardをできること
③iD決済もポイント還元されること
が挙げられます。
欠点としては、ポイントサイトの案件が高額になるタイミングがわからない点です。
急ぎ欲しい方は、Oliveゴールドの作成をおすすめします。
三井住友カードゴールド(NL)を持っている人
Oliveゴールドは年会費が初年度無料であるため、1年目で100万円以上利用すれば無料で年会費永年無料にすることができます。※2024年3月31日まで
Oliveゴールドを作成するメリットとしては、年間100万円特典をもう一枠増やすことができます。
そのため、年間200万円まで1.5%のクレカ決済をすることが可能です。
ノーマルを選択するメリット、デメリットもないので、好きな方で良いかと思います。
フレキシブルペイのキャンペーン
Vポイント祭 for Olive
2024年3月31日までの期間中に、合計1万円以上利用することでVポイントが当たるキャンペーンを実施中です。
期間 | 〜2024年3月31日 |
エントリー有無 | 必須 ※順序は問わない |
条件 | クレジットモードで 期間中合計1万円以上の利用 ※デビットモードの追加利用で 当選確率2倍 |
当選ポイント数と人数 | 50,000P, 100名 1,000P, 1,000名 100P, 約50% |
付与日 | 5月末 |
クレジットモード or デビットモードで1万円以上利用することが条件となります。
2つの利用分は合算されるだけでなく、どちらも利用することで当選確率が2倍になります。
最低利用金額の制限は無いため、1円以上どちらも利用することがおすすめです。
最小当選額は100円となっており、1万円の利用だと+1.0%還元になります。
100万円修行中の方には良いキャンペーンだと思うので、忘れずにエントリーしましょう。