TポイントがVポイントに統合時には変更が無かった『TカードPrime』ですが、2024年9月から新しく『VポイントカードPrime』に変更しました。
名前とカードデザイン以外に変更点は無く、ポイント還元率1.5%の優秀なクレジットカードです。
本記事では、
これらについて解説していきます。
VポイントカードPrimeの基本性能

VポイントカードPrime(旧TカードPrime)の基本性能は以下のようになっています。
年会費 | 年1回以上の利用で翌年無料 ※初年度無料 ※利用無い場合は1,375円 |
ブランド | Mastercard |
付与 ポイント | Vポイント |
ポイント還元率 | 1.0 or 1.5% |
カード締日 | 毎月末日 |
支払請求日 | 毎月27日 |
カード発行元会社は、JACCSになります。
VポイントカードPrimeへの変更に伴い、名称とカードデザインが変更され、リアルカードでのMastercardタッチ決済ができるようになっています。
年会費
カード年会費は初年度無料であり、年1回以上のカード利用で翌年年会費が無料になります。
しかし、カード利用が1回も無い場合、1,375円の年会費が取られるため注意してください。
管理する手間を省くためにも、カードを利用する予定がない方は解約をおすすめします。
ポイント還元率

VポイントカードPrime利用時に付与されるポイントは『Vポイント』です。
ポイントの基本還元率は1.0%ですが、『日曜日』のカード利用分は還元率1.5%になる特殊なカードになります。
年間利用額に関係無く、日曜日の利用が還元率1.5%にする条件であるため、キャッシュレス決済へのチャージ利用に適しています。
ポイント付与数は、月間利用合計額に対して基本還元率1.0%分は100円毎に1P、1.5%分は200円毎に3P付与されます。
カード利用分のポイント付与日は、『カード利用月の翌月15日頃』となります。
リボ払いの利用
リボ払いであるJリボサービスの利用で、ポイント還元率が2.0%になる特典があります。※日曜日の利用で還元率1.5%は合算されない
しかし、Jリボの注意点として、カード締日時点の『カード利用額』に対して16.8% ÷ 12ヶ月のリボ手数料が次回支払日に発生します。
リボ残高ではなくカード利用額に対して発生するため、月々の支払元金に関係無く、リボ手数料が取られてしまうということです。
例えば、締日時点のカード利用額が5万円になっていた場合、支払元金に関係無く50,000円 × 16.8% ÷ 12ヶ月 = 700円が手数料として翌月の支払日に発生します。
日割計算ではないため、締日以降に繰上返済しても次回支払日のリボ手数料が減ることはありません。
リボ手数料の発生を回避する方法は、締日前に繰上返済を行うしかありません。支払元金を増額しても、初回の手数料は発生します。
ただし、ポイント規約によると「リボ払い利用代金合計金額の全額又は一部の期限前弁済を行っていた場合」は、2.0%還元の対象外になります。
よくわからないまま、安易に利用しないようにしましょう。
ポイント還元対象外の利用先
ポイント還元対象外となる利用先が存在するので、利用の際には注意してください。※公式サイト
ポイント規約には、「上記等の電子マネーの各チャージ利用代金」と記述されているため、この他にもポイント還元対象外の利用先があるかもしれません。
不明な場合は、ネットから利用者の情報や、少額チャージでのポイント付与を確認してから利用するようにしましょう。
Vポイントの使い道
カード利用で貯まるVポイントの使い道も考えていきましょう。
主な使い道としては、3つ存在します。
SBI証券で投資商品の購入 1P=1円

SBI証券にて、『1P=1円』の価値で投資商品の購入に充てることができます。
少数のポイントから利用でき、さらに増える可能性もあるため、ポイントを貯めた達成感を味わえる点は1つのメリットかもしれません。※もちろん、減る可能性もあり
Vポイントを利用する場合は、ポイントサービスの登録設定が必要です。※公式サイト
VポイントPayで決済利用 1P=1.025円

最も簡単な使い方としては、『VポイントPayアプリ』を使って決済利用することです。
ネット決済やタッチ決済が利用でき、利用額に対して0.25%のポイントが付与されます。
よって、ポイント価値を+0.25%に高めることができ、『1P=1.025円』で利用することが可能です。
この使い方のメリットは、『いつでも利用することができる』点にあります。
よりお得にポイントを使いたい方は、以下の方法も検討してみてください。
WAON POINに交換、ウエル活で利用 1P=1.5円

毎月20日にウエルシアでのポイント利用でポイント価値が+50%になる『ウエル活』での利用がおすすめです。
例えば、1,500円の買い物をした場合、1,000ポイントの支払いで購入することができるように、『1P=1.5円』で利用することが可能です。
割引率としては、33%オフで買い物できるようになります。
ある程度の買い物をしたい場合、それなりのポイントが必要になってくる点は注意してください。
増量キャンペーン中、dポイントに交換 1P=(1.067)円

dポイントには、他社ポイントからdポイントに交換することで、通常よりも数%多く交換することができる『dポイント交換増量キャンペーン』が存在します。
このキャンペーン中にdポイントへ交換することで、ポイント価値を+1.85%(5%増量時)〜6.7%(10%増量時)にすることができ、『1P=1.035〜1.07円』で利用することが可能です。※交換経由で3%の手数料を考慮
dポイントは、d払いでの利用や、現金化することも可能なので、利用汎用性が高いポイントになります。
ただし、Vポイントからdポイントへ直接交換できないため、『JRキューポ』を経由する必要があります。
JRキューポはJQカードの所有が必要であること、交換までに時間がかかることなど少し手間はかかりますが、汎用的に使用することができるため、おすすめの交換先です。
dポイント交換増量キャンペーンに関しては、こちらで詳しく解説しています。
VポイントカードPrime決済ルート

ここでは、VポイントカードPrimeを用いた具体的な決済ルートを解説していきます。
最終決済を楽天ペイにした決済ルートを活用することで実質還元率を4.5%にすることができます。
還元率4.5% WAONルート

月30万円まで利用可能な還元率4.5%のVポイントカードPrime決済ルートです。
必要な決済方法 | 加算還元率 | 利用条件・制限 |
---|---|---|
JAL Pay![]() | +0.5% | ・Apple Pay ・上限30万/月 |
WAON![]() | +1.0% | ・ミニストップでの購入 ・チャージ上限5万円/日 |
楽天ペイ![]() | +1.5% | ポイント還元 対象店舗での利用 |
還元率+0.5%のJAL Payと還元率+1.0%のWAON、楽天ペイを使用することで実質還元率を+3.0%にします。
月間30万円までの制限は、『JAL Pay』の月間チャージ上限です。
ただし、この決済ルートを使用するには以下の条件を満たす必要があります。
JAL Pay → WAONへのチャージは、Apple Payのみチャージ可能です。
WAON → 楽天ギフトカードの購入はミニストップ店舗でのみ購入可能であり、1日のチャージ上限が5万円まで、チャージ残高上限(1回の購入金額の上限)が5万円までになります。
ミニストップ店舗にて、楽天ギフトカードの在庫があることを確認した上でチャージしましょう。
楽天ペイ利用時のポイント還元率は1.5%ですが、還元対象外の店舗が存在するので注意してください。※公式サイト:ポイント進呈対象外店舗について
JAL Payに関しては、こちらで詳しく解説しています。
還元率4.0% ANA Pay + 楽天ペイルート

月10万円まで利用可能な還元率4.0%のVポイントカードPrime決済ルートです。
必要な決済方法 | 加算還元率 | 利用条件・制限 |
---|---|---|
JAL Pay![]() | +0.5% | 上限30万/月 |
ANA Pay![]() | +0.5% | 上限30万/月 |
楽天Edy![]() | 無し | ・Androidのみ ・上限10万/月 |
楽天ペイ![]() | +1.5% | ポイント還元 対象店舗での利用 |
還元率+0.5%のJAL PayとANA Pay、還元率+1.5%の楽天ペイを使用することで実質還元率を+2.0%にします。
月間10万円までの制限は、『楽天Edy → 楽天キャッシュ』の月間チャージ上限です。
ただし、この決済ルートを使用するには以下の条件を満たす必要があります。
JAL Pay → ANA Payへのチャージは、Apple Payだけでなく、カード番号入力のチャージも使用可能になりました。
そのため、Androidユーザーは、端末1つでこのルートが利用することができます。
ANA Pay → 楽天EdyへのチャージはAndroid端末でのみ可能です。
こちらも、楽天ペイの還元対象外の店舗に注意してください。※公式サイト:ポイント進呈対象外店舗について
ANA Payに関しては、こちらで詳しく解説しています。
還元率2.5% ANA Payルート

月30万円まで利用可能な還元率2.5%のVポイントカードPrime決済ルートです。
必要な決済方法 | 加算還元率 | 利用条件・制限 |
---|---|---|
JAL Pay![]() | +0.5% | 上限30万/月 |
ANA Pay![]() | +0.5% | 上限30万/月 |
還元率+0.5%のJAL PayとANA Payを使用することで実質還元率を+1.0%にします。
月間30万円までの制限は、『JAL PayとANA Pay』の月間チャージ上限です。
ただし、この決済ルートを使用するには以下の条件を満たす必要があります。
必要な条件と手間が少なく、利用汎用性が高いおすすめの決済ルートです。
還元率2.5% au PAYプリペイドルート

月間チャージ上限5万円まで利用可能な還元率2.5%のVポイントカードPrime決済ルートです。
必要な決済方法 | 加算還元率 | 利用条件・制限 |
---|---|---|
JAL Pay![]() | +0.5% | 上限30万/月 |
au PAY プリペイドカード ![]() | +0.5% | 上限5万/月 |
還元率+0.5%のJAL Payとau PAYプリペイドカードを使用することで実質還元率を+1.0%にします。
月間チャージ上限5万円までの制限は、『他社クレジットカード → au PAY』の月間チャージ上限です。
ただし、この決済ルートを使用するには以下の条件を満たす必要があります。
Apple Payを利用できない方、ANAマイルよりもPontaポイントを貯めたい方はこちらのルートがおすすめです。
Suicaチャージのように、au PAYプリペイドカードにはポイント還元対象外となる利用先が存在するので、注意してください。※公式サイト
au PAYプリペイドカードに関しては、こちらで詳しく解説しています。
お得なカード作成方法
【終了】新規入会で最大6,000P+1,000円

公式の新規入会特典として、Jリボ登録で1,000Pとカード利用で最大5,000Pがもらえる特典がありました。
さらに、通常のJリボ初回登録として、請求額から1,000円分の値引きも受けることができます。
キャンペーン期間 | 2025年3月31日まで |
特典① | 入会時のJリボの登録 ➡︎ 1,000P + 1,000円 |
特典② | カード到着から3ヶ月以内の決済利用 5万円:2,000P 7万円:3,000P 10万円:5,000P |
特典付与 | 特典①:カード到着後翌月末日まで 特典②:応募翌月 or 翌々月の15日頃 |
特典②を受けるためには、カード到着時に同封されている応募用紙を4ヶ月以内に投函する必要がありますので、ご注意ください。
特典①は入会時にJリボの登録をする必要がありますが、リボ手数料を発生させる必要はありません。
しかし、特典付与までに登録を解除してしまうと、付与対象外になるので注意してください。
特典①の攻略法
リボ払いが発生するため、2つの特典を両方受けるためには、特典を達成する順番が重要になってきます。
まず、特典①の付与予定日である『リボ登録を解除できるカード到着後翌月末日頃まで』は『カード利用しない』ことがおすすめです。
カード利用しない理由としては、リボの初回に発生するリボ手数料は、支払元金に関係無く締日時点のカード利用額に対して発生するためです。
そのため、1,000円のカード利用でも14円のリボ手数料が取られてしまいます。
初回Jリボ登録の特典として、カード利用代金に対して1,000円分が引かれるJデポは、Jリボ登録から3ヶ月間が有効期限となっています。
そのため、特典①が付与されてJリボ登録を解除した後でも使用することが可能です。
もし、Jリボ登録中にカード利用した場合は、締日前の繰上返済をすることで手数料の発生を抑えることができます。
そして、特典①の1,000Vポイントの付与が確認できたら、すぐにJリボの登録解除をしましょう。
Jリボの解除は、21時前までの受付分は翌日の利用分から、21時以降の受付分は翌々日の利用分から適用されます。
そのため、解除した当日 or 翌日の利用分はリボ払い扱いになるので要注意です。
特典②の攻略法
特典②は、Jリボ登録の有無に関わらず、カード利用金額で付与ポイント数が決まります。
特典①のリボ特典を狙う方は、登録解除後に利用しましょう。
こちらの利用期限がカード到着から3ヶ月以内となっており、特典①のリボ登録解除まで最大2ヶ月かかるため、期間としては1ヶ月弱しかありません。
必ず期間内に、カード利用するようにしましょう。
利用金額毎の実質的なポイント還元率は以下のようになります。
利用金額 | 付与ポイント | 実質還元率 |
---|---|---|
5万円 | 2,000P | 最大4.0% |
7万円 | 3,000P | 最大4.29% |
10万円 | 5,000P | 最大5.0% |
このように、10万円利用時のポイント付与が最もお得になります。
特典①で付与されるJデポ1,000円がある場合、そのマイナス分が本特典の利用金額に反映するか確認できていません。
そのため、目標とするカード利用金額 + マイナス分1,000円分の利用をおすすめします。
おすすめの代替カード

VポイントカードPrimeは2025年3月を持って新規申込を終了したため、代替となるカードを紹介します。
VポイントカードPrimeのメリットとしては、日曜日限定にはなりますが年間利用額に関わらずポイント還元率が1.5%になる点です。
現状、年間利用額の制限が無い高還元率を持つ代替カードが『V NEOBANKデビット』です。
V NEOBANKデビットは、住信SBIネット銀行のV NEOBANK所有者が利用できるデビットカードになります。
V NEOBANKデビット![]() | VポイントカードPrime![]() | |
---|---|---|
カード種 | デビットカード | クレジットカード |
年会費 | 無料 | |
ポイント還元率 | 1.5% ※常時 | 1.5% ※日曜日限定 |
付与ポイント | Vポイント | |
カードブランド | Mastercard | |
各種チャージ利用 | ||
JAL Pay![]() | チャージ不可 | 還元対象 |
WAON![]() | 還元対象 | 還元対象 |
ANA Pay![]() | 還元対象 | 還元対象 |
au PAY![]() | 還元対象 | 還元対象外 |
V NEOBANKデビットのメリットは、曜日に関わらず1.5%のポイント還元が受けられる点と、『au PAYへ』のチャージ利用がポイント還元の対象となる点です。
しかし、JAL Payにチャージすることができないため、お得に活用する点ではやや劣ります。
ただし、VポイントカードPrimeと同様に、WAONとANA Payにはチャージ利用することができます。
また、デビットカード特有の利用できない店舗が存在する可能性があり、不正利用時の補償面もクレジットカードよりは劣ります。
V NEOBANKデビットに関しては、こちらで詳しく解説しています。