銀行の中には、条件達成で毎月ポイントがもらえるポイントサービスがあります。
ポイント付与の条件としては「他行銀行からの被振込」や「口座振替の利用」などが存在しますが、いずれも付与数として少ないため、取り掛かるためのモチベーションが上がりにくいことが特徴です。
しかし、それらの条件を自動的に達成させる仕組みを作ることで、何もせずにポイントをもらうことができます。
この記事では、
これらをメインに、銀行サービスの自動化について詳しく解説していきます。
自動化できるポイントサービス
ポイントが付与されるサービスには様々なものがありますが、自動化できるものは以下になります。
ここでの自動化とは、上記のサービスを達成するために『1度の設定で振込・振替の自動システムを作成し、ポイントサービスの条件を自動的に達成すること』を意味します。
そのためには、以下の特徴を持つ銀行口座が必要です。
定額自動振込とは、『振込先、振込日、振込金額を指定することができるサービス』です。
現在、これら2つのサービスを併せ持つおすすめの銀行がほとんどありません。
そのため、必要な振込回数によっては手動で振込をする必要が出てきます。
また、口座振替によるポイントサービスも、振替設定さえすれば自動的にポイントが貯まるため、自動化できるものとします。
しかし、メイン口座以外での口座振替は残高管理が面倒になるため、ポイント付与数に応じて実施するか否かを決めた方が良いでしょう。
特に日常使いするクレジットカードは毎月の引き落とし額が不確定であるため、それに合わせて残高を管理する必要性が発生します。
もし、残高不足となった場合、手数料が発生する引き落とし先も存在するので、メイン口座以外の使用はあまりおすすめしません。
自動化におすすめの銀行
ここでは、『自動送金サービスの有無』と『振込無料回数が多い銀行』と『付与ポイントが多い銀行』を紹介します。
なお、振込無料回数は各銀行のランク(ステージ)によって決まることが多く、それに必要な条件も様々です。
本記事ではランク(ステージ)の条件を簡単に達成できる銀行をメインで紹介していきます。
※GMOあおぞら銀行やイオン銀行にも自動振込機能はあるが、ランク達成が困難のため除外
自動化システム作成面でおすすめの銀行
銀行 おすすめ度 | 振込手数料 無料回数 | 自動振込 | 自動入金 |
---|---|---|---|
スルガ銀行 ★★★ | 最大10回/月 | ![]() | ![]() |
住信SBI銀行 ★★ | 5回/月 ※1 | ![]() | ![]() |
三井住友銀行 Olive ★★ | 3回/月 | ![]() ※2回/月 | ![]() ※3回/月 |
楽天銀行 ★★ | 最大5回/月 | ![]() | ![]() |
auじぶん銀行 ★ | 最大15回/月 | ![]() | ![]() |
自動化に最も適している銀行が『スルガ銀行』になります。
デジタル通帳の契約と月末残高を20万円以上の簡単な条件で『4ツ星ランク』になることができ、他行振込手数料が月10回まで無料になります。
さらに、定額自動振込サービスが存在するので、毎月10回分を自動化させることが可能です。
ただし、自動入金機能が無いので、ランク条件に必要な20万円を上手く活用するとよいでしょう。
他行振込手数料がの無料回数が多い銀行に関しては、こちらで詳しく解説しています。
ポイントサービス面でおすすめの銀行
ポイントサービスが充実している銀行は、住信SBIネット銀行のNEOBANK支店がおすすめです。
銀行 おすすめ度 | 自動化 ポイント付与数 |
---|---|
住信SBI銀行 V NEOBANK ★★★ | 580P/月 |
住信SBI銀行 第一生命NEOBANK ★★★ | 1,000P/月 |
三井住友銀行 Olive ★★ | 最大200P/月 |
SBI新生銀行 ★★ | 110P/月 |
スルガ銀行 Dバンク支店 ★ | 75P/月※ |
住信SBI銀行 フルーツ支店 ★ | 30P/月 |
楽天銀行 ★ | 150円/月 |
auじぶん銀行 ★ | 15P/月 |
住信SBI銀行 V NEOBANK


振込手数料 無料回数 | 5回/月 |
自動振込 | ![]() |
自動入金 | ![]() ※5件まで/月 |
自動化可能な 月間付与ポイント数 | 580P |
預金金利 ※税引前 | 最大0.21% |
住信SBI銀行 V NEOBANKポイントサービスが充実している住信SBIネット銀行支店の銀行です。
付与ポイントは『Vポイント』になります。
自動化によってもらえるポイント数が580Pが多く、定額自動振込の機能と月5件まで振込手数料無料になるサービスを併せ持ちます。
給与・年金受取でもらえるポイント数は少ないため、次に紹介する『第一生命NEOBANK』で受取する方が170P多くもらうことができます。
また、1件1万円以上の振込を月25件しないといけないのが大きなネックですが、この手間を他の銀行の『自動振込機能』でカバーします。
注意点としては、住信SBIネット銀行系列からの振込は件数にカウントされないことです。
今回紹介する他行銀行の場合では、月25回の振込を自動化することは現状できません。※スルガ銀行月10回, 三井Olive月2回, 楽天銀行月3〜5回
足りない分は手動の作業(半自動化)が必要になってくるので、得られるポイント数と発生する手間をご自身がどう捉えるかによります。
1日1分程度の手動作業が我慢できれば、即時決済サービス20P × 10件/月 = 200P/月(1日1件まで)も簡単に得ることができます。
ノーコストで毎月780Pもらえる最もおすすめの銀行です。
住信SBI銀行は他のNEOBANK支店もお得なサービスを展開しています。
NEOBANKに関しては、こちらで詳しく解説しています。
住信SBI銀行 第一生命NEOBANK


振込手数料 無料回数 | 5回/月 |
自動振込 | ![]() |
自動入金 | ![]() ※5件まで/月 |
自動化可能な 月間付与ポイント数 | 1,000P |
預金金利 ※税引前 | 最大0.21% |
住信SBI銀行 第一生命NEOBANKはV NEOBANKと同じポイントサービスを展開していますが、付与数が少し異なります。
また、付与ポイントが『第一生命NEOBANKポイント』であり、1ポイント=1円で現金交換のみ行うことができます。
第一生命NEOBANKは自動化によってもらえるポイント数が1,000Pと他の銀行を圧倒して多いことが特徴です。
中でも、口座振替と給与・年金受取の付与ポイント数が200Pと他社よりもかなり多くなっています。
そのため、給与口座として『最優先』で設定すべき銀行口座となります。
他行振込はV NEOBANKと同様で、月25回行うことで500Pが付与されます。
V NEOBANKのポイントサービスも達成しようと思うと、月50回の振込が必要です。
また、口座振替の件数稼ぎ方法としては、『証券口座からの引落し』がおすすめです。
証券口座1つあたり月1〜2件の口座振替をさせることができます。
第一生命NEOBANKのポイントプログラムについては、こちらで詳しく解説しています。
三井住友銀行 (Oliveアカウント)

振込手数料 無料回数 | 3回/月 |
自動振込 | ![]() ※2回まで/同一口座 |
自動入金 | ![]() ※3件まで/月 |
自動化可能な 月間付与ポイント数 | 最大200P |
預金金利 ※税引前 | 0.2% |
三井住友銀行Oliveは振込無料回数が月3回まで、毎月200Pもらえる銀行です。
定額自動振込はありますが、同一口座は2回までしか登録できません。
しかし、ポイントサービス(選べる特典)が優秀です。付与ポイントはVポイントになります。
Oliveのアカウントランクが通常もしくはゴールドランクの場合、特典の中から1つ選択できます。(変更がなければ、翌月も同じ特典が継続)
『給与・年金の受取』 or 『他行からOlive口座へ毎月3万円以上の振込』どちらかの達成で200Pがもらえます。
これは、『住信SBIネット銀行NEOBANK』の自動振込を使用するのが良いでしょう。
特典の解説やOliveアカウントに関しては、こちらで詳しく解説しています。
SBI新生銀行 ※要エントリー


振込手数料 無料回数 | 最大10回/月 |
自動振込 | ![]() |
自動入金 | ![]() |
自動化可能な 月間付与ポイント数 | 最大110円 ※要毎月エントリー |
預金金利 ※税引前 | 最大0.3% |
SBI新生銀行は毎月エントリー作業が必要ですが、毎月110円を自動化で獲得することができます。※2024年8月より改悪
毎月110円をもらうには、ステージランクが『ダイヤモンド』になることが必要です。
さらに、ダイヤモンドランクの他行振込手数料無料回数は最大10回なります。
ダイヤモンドランクの条件は、『SBI証券口座』があれば簡単に達成できるので、SBI証券口座を持っている方はぜひ検討してみてください。
キャッシュバックの対象条件としては以下になります。
他行振込入金は住信SBI銀行からの入金も対象であるため、振込無料回数が余りやすい住信SBIネット銀行の定額自動振込サービスの使用がおすすめです。
口座振替は普段使用しないクレジットカードの振替口座として登録し、Amazonギフト券の毎月15円購入や交通系ICへの1円チャージをする方法がおすすめです。
SBI新生銀行には定額自動振込サービスが存在しないため、自動化で入金した5万円はNEOBANKへの振込件数稼ぎに活用しましょう。
また、ダイヤモンドランクであれば、預金金利が税引前0.4%なので、メイン口座としての使用もおすすめです。
新規口座開設キャンペーンとして、条件達成で数千Pもらえるキャンペーンを実施していることが多い銀行ですので、口座開設したい人はタイミングを見て有効活用してください。
SBI新生銀行に関しては、こちらで詳しく解説しています。
スルガ銀行(Dバンク支店 Gポイントクラブ)



振込手数料 無料回数 | 最大10回/月 |
自動振込 | ![]() |
自動入金 | ![]() |
自動化可能な 月間付与ポイント数 | 75P/月 |
預金金利 ※税引前 | 最大0.4% |
スルガ銀行は、自動振込機能を持つ銀行の中で振込無料回数が最も多い月最大10回の銀行です。
さらに、定額自動振込が利用できるため、自動化に最適な銀行となっています。
スルガ銀行は2口座まで所有できることが知られているので、もし振込回数が欲しければ2つ持つことも可能です。
他のおすすめの支店としてはポイントサービスが存在するDバンク支店(スマ口座) / ANA支店 / リクルート支店がおすすめです。※自動融資サービス等が付帯するため、CICに影響する点は要注意
また、Dバンク支店 Gポイントクラブでは、口座振替の件数に応じて付与されるポイントサービスが存在します。
付与ポイントは他社ポイントへの交換先が多い『Gポイント』になります。
口座振替はクレジットカードの引き落とし以外だと、証券口座の自動引落しを活用することで件数を増やすことができます。
さらに、他社の定額自動入金サービスを利用した出金分(スルガ銀行 → 他社銀行)も口座振替の対象になるので、こちらを上手く活用していきましょう。
定額自動入金の注意点
スルガ銀行を利用した『住信SBIネット銀行支店』の定額自動入金サービスは1件330円の手数料が発生します。
どうしても必要な時以外は、利用しないことをおすすめします。
スルガ銀行Dバンク支店を利用した定額自動入金が手数料有料化します。
公式サイト:定額自動入金サービス 一部手数料有料化のお知らせ
対象:定額自動入金サービスを用いたスルガ銀行Dバンク支店からの入金取引
※住宅ローン、目的ローンまたはカードローンの残高がある方は対象外
手数料:330円/件
口座振替件数の稼ぎ方

口座振替の件数稼ぎ方法として、三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)の口座引落しを活用することができます。
三菱UFJ eスマート証券は150円以上の金融商品を毎日購入する設定と口座振替の設定を行うことで、営業日のみ口座からの引落しが発生します。
月の営業日は約20日なので、毎月20件の振替件数を稼ぐことが可能です。
しかし、口座振替のポイントサービスに上限ができたため、毎日購入する必要は無くなりました。
ポイントサービスの口座振替件数上限の月10件を達成しようとすると、土日祝日が除かれることを考慮して15日分程度の購入設定が良いでしょう。
楽天銀行 ※要エントリー

振込手数料 無料回数 | 最大5回/月 |
自動振込 | ![]() |
自動入金 | ![]() |
自動化可能自動化可能な 月間付与ポイント数 | 最大150円以上 ※要毎月エントリー |
預金金利 ※税引前 | 最大0.1% |
楽天銀行は毎月エントリー作業が必要ですが、150円以上を獲得することができます。
この「最大760円もらえるサービス」には他にもポイントがもらえる条件がありますが、他行振込入金以外の対象取引は手数料が発生するのでポイントのみ狙う方は注意してください。
この他に、楽天銀行ではハッピープログラムというエントリー不要のキャンペーンを実施しています。
1日1件のみカウントで1件あたり3P付与なので、やる必要はないでしょう。
auじぶん銀行

振込手数料 無料回数 | 最大15回/月 |
自動振込 | ![]() |
自動入金 | ![]() ※5回/月 |
自動化可能自動化可能な 月間付与ポイント数 | 最大30P |
預金金利 ※税引前 | 最大0.41% |
auじぶん銀行は自動化によって最大30Pを獲得できます。
手動にはなりますが、au回線ユーザーもしくはPayPay銀行口座を持っていれば、150Pをノーリスクで獲得できるサービスもあります。
さらに、預金金利が税引前最大0.41%になり、他行振込手数料の無料回数も月最大15回あるのでメイン口座としての利用価値も高くおすすめです。
auじぶん銀行に関しては、こちらで詳しく解説しています。