ネット銀行の多くは、毎月ポイントがもらえるポイントサービスが常設されています。
ポイント付与の条件としては「他行銀行からの被振込」や「口座振替の利用」などが存在しますが、いずれも付与数として少ないため、取り掛かるためのモチベーションが上がりにくいことが特徴です。
しかし、それらの条件を自動的に達成させる仕組みを作ることで、何もせずにポイントをもらうことができます。
この記事では、
これらをメインに、銀行サービスの自動化について詳しく解説していきます。
ネット銀行について
ネット銀行とは、”インターネット上での取引を中心として営業している銀行”のこと。
ネット上で口座開設や預金確認ができるため、営業時間内に銀行窓口やATMへ行かないで済むように、今では当たり前な便利サービスです。
ネット銀行は基本的にIDとパスワードで口座管理するため、不正使用などのセキュリティ面での危険性について懸念がありますが、メガバンクでも同じ仕様のインターネットバンキングというものは存在します。
もちろん、不正使用の場合、こちらに過失がない場合は『全額補償』されることが取り決めされています。(https://www.zenginkyo.or.jp/news/2008/n2933/)
それでも、懸念が拭えない方はやめておいた方が良いでしょう
※ただし、キャッシュカードや通帳の使用時にもスキミングのようなリスクは伴います
また、運営企業の経営破綻リスクを心配する方もいらっしゃるでしょう。
こちらも、預金保険制度というものがあり、普通預金1,000万+利息分までは保護されます。
(1,000万円を超える場合は、複数口座に分散預金した方が良い)
リスクが全く無いわけではありませんが、ネット銀行に限らず何にでもリスクはつきものです。
危なそうだからやらないと一面的に判断するのではなく、リスクが生じる可能性やそれに対してどのような措置がなされているかを知っておくことが重要です。
このような補償制度等は、面倒くさいですが、しっかり確認しておくことが安心に繋がります。
自動化できるポイントサービス
ポイントが付与されるサービスには様々なものがありますが、自動化できるものは以下になります。
自動化とは、上記のサービスを達成するために『1度の設定で振込・振替の自動システムを作成し、自動的にサービスの条件達成を行うこと』をここでは意味します。
そのためには、以下の特徴を持つ銀行口座が必要です。
定額自動振込とは、『振込先、振込日、振込金額を指定することができるサービス』です。
現在、これら2つのサービスを併せ持つおすすめの銀行が存在しないため、振込回数によっては手数料無料回数が多い銀行から手動で振込をする必要があります。
また、口座振替の件数によってポイントがもらえるサービスも、振替設定さえすれば自動的にポイントが貯まるため、自動化できるものとして判断します。
しかし、メイン口座以外での口座振替は残高管理が面倒になるため、ポイント付与数に応じて実施するか否かを決めた方が良いでしょう。
特に日常使いするクレジットカードは毎月の引き落とし額が不確定であるため、それに合わせて残高を逐一管理する必要性が発生します。
もし、残高不足となった場合、手数料が発生する引き落とし先も存在するので、メイン口座以外の使用はあまりおすすめしません。
私自身、残高不足によって付与ポイントの何十倍の手数料を取られました・・・
おすすめのネット銀行
ここでは、自動送金サービスの有無と振込無料回数が多い銀行と付与ポイントが多い銀行を併せて紹介します。
なお、振込無料回数は各銀行のランク(ステージ)によって決まることが多く、その条件も様々です。
本記事ではランク(ステージ)の達成が容易な銀行のみを紹介しています。
※GMOあおぞら銀行やイオン銀行にも自動振込機能はあるが、ランク達成が困難のため除外
自動化システム作成面でおすすめの銀行
銀行 おすすめ度 | 振込手数料 無料回数 | 自動振込 | 自動入金 |
---|---|---|---|
住信SBI銀行 ★★ | 5回/月 ※1 | ||
三井住友銀行 Olive ★★ | 3回/月 | ※2回/月 | ※3回/月 |
スルガ銀行 ★★★ | 最大10回/月 | ||
楽天銀行 ★★ | 最大5回/月 | ||
auじぶん銀行 ★ | 最大15回/月 |
ポイントサービスが充実している銀行としては、住信SBI銀行NEOBANKの2支店が大きく優れています。
ポイントサービス面でおすすめの銀行
銀行 おすすめ度 | 自動化 ポイント付与数 |
---|---|
住信SBI銀行 V NEOBANK ★★★ | 530P/月 |
住信SBI銀行 第一生命NEOBANK ★★★ | 1,000P/月 |
三井住友銀行 Olive ★★ | 最大200P/月 |
スルガ銀行 ★★ | 振替数×5〜10P |
SBI新生銀行 ★★ | 110P/月 |
住信SBI銀行 通常 ★ | 30P/月 |
楽天銀行 ★ | 150円/月 |
auじぶん銀行 ★ | 15P/月 |
住信SBI銀行 V NEOBANK
振込手数料 無料回数 | 5回/月 |
自動振込 | |
自動入金 | ※5件/月 |
自動化可能な 月間付与ポイント数 | 530P |
預金金利 ※税引前 | 最大0.11% |
住信SBI銀行 V NEOBANKポイントサービスが充実している住信SBIネット銀行支店の銀行です。
付与ポイントは『Vポイント』になります。
自動化のみで得られるポイント数が530Pも多いことながら、定額自動振込の機能と月5件まで振込手数料無料のサービスも併せ持ちます。
1件1万円以上の振込を月25件しないといけないのがネックですが、この手間を他の銀行の『自動振込機能』でカバーします。
注意点としては、住信SBIネット銀行系列からの振込は件数にカウントされないことです。
今回紹介する他行銀行の場合では、月25回の振込を自動化することは現状できません。※スルガ銀行月10回, 三井Olive月2回, 楽天銀行月3〜5回
足りない分は手動の作業(半自動化)が必要になってくるので、得られるポイント数と必要な手間を天秤にかけて判断した方が良いでしょう。
1日1分程度の手動作業が我慢できれば、即時決済サービス20P × 10件/月 = 200P/月(1日1件まで)も簡単に得ることができます。
ノーコストで毎月730Pもらえる最もおすすめの銀行です。
住信SBI銀行は他のNEOBANK支店もお得なサービスを展開しています。
NEOBANKに関してはこちらで丁寧に解説しています。
住信SBI銀行 第一生命NEOBANK
振込手数料 無料回数 | 5回/月 |
自動振込 | |
自動入金 | ※5件/月 |
自動化可能な 月間付与ポイント数 | 1,000P |
預金金利 ※税引前 | 最大0.11% |
住信SBI銀行 第一生命NEOBANKはV NEOBANKと同じポイントサービスを展開していますが、付与数が少し異なります。
また、付与ポイントが『第一生命NEOBANKポイント』であり、1ポイント=1円で現金交換のみ行うことができます。
第一生命NEOBANKは、口座振替と給与・年金受取の付与ポイント数がかなり多いことが特徴的です。
そのため、給与口座として『最優先』で設定すべき銀行口座となります。
他行振込はV NEOBANKと同様で、月25回行うことで500Pが付与されます。
V NEOBANKのポイントサービスも達成しようと思うと、月50回の振込が必要です。
口座振替の件数稼ぎとしては、『証券口座からの引落し』がおすすめです。
第一生命NEOBANKのポイントプログラムについては、こちらで詳細に解説しています。
三井住友銀行 (Oliveアカウント)
振込手数料 無料回数 | 3回/月 |
自動振込 | ※2回/同一口座 |
自動入金 | ※3件/月 |
自動化可能な 月間付与ポイント数 | 最大200P |
預金金利 ※税引前 | 0.1% |
三井住友銀行Oliveは振込無料回数が月3回まで、毎月200Pもらえる銀行です。
定額自動振込はありますが、同一口座は2回までしか登録できません。
しかし、ポイントサービス(選べる特典)が優秀です。付与ポイントはVポイントになります。
Oliveのアカウントランクが通常もしくはゴールドランクの場合、特典の中から1つ選択できます。(変更がなければ、翌月も同じ特典が継続)
他行からOlive口座へ毎月3万円以上の振込を行うことで200Pもらえます。
こちらの自動振込は、住信SBIネット銀行NEOBANKの枠を使用するのが良いでしょう。
特典の解説やOliveアカウントに関しては、こちらで丁寧に解説しています。
スルガ銀行(Dバンク支店 Gポイントクラブ)
振込手数料 無料回数 | 最大10回/月 |
自動振込 | |
自動入金 | |
自動化可能な 月間付与ポイント数 | 振替数×5〜10P |
預金金利 ※税引前 | 0.1% |
スルガ銀行は、自動振込機能を持つ銀行の中で振込無料回数が最も多い最大月10回の銀行です。
さらに、Dバンク支店 Gポイントクラブでは、口座振替の件数に応じて付与されるポイント数が大きく、上限が無い点がメリットになります。
付与ポイントは他社ポイントへの交換先が多いGポイントになります。
口座振替はクレジットカードの引き落とし以外だと、他行の定額自動入金やと証券口座の自動引落を活用することで件数を増やすことができます。
定額自動入金とは入金させるの銀行側が持つ機能であり、指定した口座から銀行が決めた指定日にお金を振り込むサービスです。
この機能は振込無料回数に関係なく、基本的に手数料無料で月5件まで設定することできます。
ただし、住信SBIネット銀行支店からの定額自動入金は1件330円の手数料が発生するため、利用はしない方が良いでしょう。
また、証券口座の自動引き落としとしては、auカブコム証券を活用します。
auカブコム証券は150円以上の金融商品を毎日購入する設定と口座振替の設定を行うことで、営業日のみ振替件数としてカウントされます。
月の営業日は約20日なので、振替20件で175Pを獲得できる計算です。
定額自動入金が10件の場合、月275P以上のポイントを自動化によって獲得することができます。
また、給与振込でもらえるポイント数も比較的多いため、給与の振込先口座として活用するのもおすすめです。
SBI新生銀行 ※要エントリー
振込手数料 無料回数 | 最大10回/月 |
自動振込 | |
自動入金 | |
自動化可能な 月間付与ポイント数 | 最大110円 ※要毎月エントリー |
預金金利 ※税引前 | 最大0.3% |
SBI新生銀行は毎月エントリー作業が必要なものの、それさえ済ませれば毎月110円を自動化で獲得することができます。※2024年8月より改悪
毎月110円をもらうには、ステージランクが『ダイヤモンド』である必要があります。
ダイヤモンドよりもランクが下がると、もらえる金額も大きく低下してしまいます。
さらに、ダイヤモンドランクの他行振込手数料無料回数は最大10回なります。
ダイヤモンドランクは『SBI証券口座』があれば簡単になれるので、SBI証券を持っている方はぜひ検討してみてください。
キャッシュバックの対象条件としては以下になります。
他行振込入金は住信SBI銀行からの入金も対象であるため、振込無料回数が余りやすい住信SBIネット銀行から定額振込入金の使用がおすすめです。
口座振替は1件のみで10Pしかもらえないので、やるほどのものではありませんが、普段使用しないクレジットカードの振替口座として登録し、Amazonギフト券の毎月15円購入や交通系ICへの1円チャージをする方法がおすすめです。
この銀行は残念ながら、自動振込の機能がありません。
メイン口座として使用しない人は、自動化で入金した5万円の移動処理をする必要があります。
ただし、ダイヤモンドランクであれば、預金金利が税引前0.3%なので、メイン口座としての使用もおすすめです。※24年8月より改良
新規口座開設キャンペーンとして、条件達成で数千Pもらえるキャンペーンを実施していることが多い銀行ですので、口座開設したい人はタイミングを見て有効活用してください。
SBI新生銀行に関しては、こちらで詳しく解説しています。
楽天銀行 ※要エントリー
振込手数料 無料回数 | 最大5回/月 |
自動振込 | |
自動入金 | |
自動化可能自動化可能な 月間付与ポイント数 | 最大150円以上 ※要毎月エントリー |
預金金利 ※税引前 | 最大0.1% |
楽天銀行は毎月エントリー作業が必要になりますが、150円以上を獲得することができます。
この「最大760円もらえるサービス」には他にもポイントがもらえる条件がありますが、他行振込入金以外の対象取引は手数料が発生するのでポイントのみ狙う方は注意してください。
この他に、楽天銀行ではハッピープログラムというエントリー不要のキャンペーンを実施しています。
1日1件のみカウントで1件あたり3P付与なので、やる必要はないでしょう。
auじぶん銀行
振込手数料 無料回数 | 最大15回/月 |
自動振込 | |
自動入金 | ※5回/月 |
自動化可能自動化可能な 月間付与ポイント数 | 最大30P |
預金金利 ※税引前 | 最大0.33% |
auじぶん銀行は定額自動入金により最大15P(口座振替込みだと最大30P)を獲得できます。
手動にはなりますが、au回線ユーザーもしくはPayPay銀行口座を持っていれば、150Pをノーリスクで獲得できるサービスもあります。
さらに、預金金利が税引前最大0.33%になり、他行振込手数料の無料回数も月最大15回あるのでメイン口座としての利用価値も高くおすすめです。
auじぶん銀行に関しては、こちらで詳しく解説しています。