ポイントキャンペーンの豊富さと、パートナー企業との提携支店の存在を特徴とする銀行が住信SBIネット銀行NEOBANKです。
Vポイントが貯まるV NEOBANKや第一生命がパートナー企業である第一生命NEOBANKは、簡単に多くのポイントを獲得できる銀行となっています。
この記事では、
これらについて、詳しく解説していきます。
住信SBIネット銀行とは
住信SBIネット銀行は三井住友信託銀行の子会社として1986年に創業。2007年に会社名にもあるSBIホールディングスからの出資により、本格的にインターネット専業銀行としてスタートさせました。
現在、SBIホールディングスと三井住友信託銀行から50%ずつ出資された共同出資会社となっていますが、2023年3月29日東京証券取引所スタンダード市場に上場しました。
預金数、口座数はネット銀行第3位(2024年1月時点)に位置付けており、NEOBANKサービス等の展開により着々と口座数を伸ばしており、今後もさらなるサービス拡大を期待できる企業です。
NEOBANKサービス
NEOBANKサービスとは、”決済や預金、貸出などの銀行機能を提供することで、パートナー企業がお客さまにより快適な顧客体験を提供することを可能にするサービス”のこと。
つまり、銀行の機能が欲しい企業に対して、その企業のサービスを取り入れながら銀行サービスを提供するみたいな感じだと思います。
そのため、CCCライフパートナーズ株式会社と提携した『V NEOBANK』ではVポイントが、JALと提携した『JAL NEOBANK』ではJALマイルがサービス仕様により貯まる仕組みとなっています。
提携したNEOBANKの支店は2024年4月現在で16個存在し、その中で利用によりポイントが貯まるものは以下になります。
支店名 | ポイント | 提携企業 |
---|---|---|
V NEOBANK | Vポイント | CCC ライフパートナーズ |
JAL NEOBANK | JALマイル | JAL |
ヤマダNEOBANK | ヤマダポイント | ヤマダ電機 |
SBI証券NEOBANK | スマプロポイント | SBI証券 |
第一生命NEOBANK | 第一生命 NEOBANK ポイント | 第一生命 |
みらいバンク | スマプロポイント | みらいバンク |
京王NEOBANK | 京王ポイント | 京王パスポート クラブ |
三井住友信託 NEOBANK | スマプロポイント | 三井住友 信託銀行 |
独自でポイントサービスを持っているパートナー企業はその企業ポイント、それ以外は住信SBIネット銀行のスマプロポイントがサービス利用により貯まる仕様となっています。
そして、提携企業独自のポイントがもらえる支店はポイントキャンペーンが豊富なことが特徴で、獲得方法は各支店によって異なります。
注意点として、不正利用防止の観点から、口座開設後1ヶ月程度は他支店の口座を開設することができません。※公式サイト:口座開設 – 同意
キャンペーン等で複数支店を開設したい場合は、計画的に行うようにしましょう。
各支店の基本性質
支店名 | 通常支店 SBI証券NEOBANK | その他 NEOBANK |
---|---|---|
税引前預金金利 | 0.02% ※0.03% | |
ATM利用手数料 他行振込手数料 無料回数 | 5〜20回/月 ※ランクで異なる | 5回/月 |
自動入金・出金機能 |
預金金利
2024年4月から、円の預金金利が改定されています。※公式サイト
預金の種類 | 改訂前 | 改定後 |
---|---|---|
普通 | 0.001% | 0.02% |
SBIハイブリッド | 0.01% | 0.03% |
普通預金金利は税引前0.02%、SBI証券と連携させたSBIハイブリッド預金口座で税引前0.03%とネット銀行の中では低い印象です。
松井証券と連携したNEOBANKのMATSUI Bankは預金金利税引前0.2%とすることができます。
ネット銀行の中で預金金利が高いおすすめの銀行は、『auじぶん銀行』です。
預金金利が税引前で最大0.23%に加え、他行振込手数料も最大で月15回無料にすることができるため、メインバンクはauじぶん銀行、サブバンクとしてNEOBANKを使用する方法が1番おすすめです。
auじぶん銀行に関しては、以下で解説しています。
振込無料回数と自動サービス
基本的なNEOBANK支店のATM使用・他行振込手数料無料回数はそれぞれ月5回となります。
ただし、SBI証券NEOBANKのみ通常支店と同じスマプロランクに依存して月5〜20回となります。
スマプロランクは、スマート認証NEOの登録をしてしまえばランク2となり、振込無料回数を月5回にすることができます。(セキュリティ面の強化になるので、登録推奨)
もし、ATM使用・振込手数料無料回数が月10回ほしい方はランク3も比較的容易に達成することができます。スマート認証NEO登録に加え、下記の達成が容易な条件の中から3つ達成する必要があります。
条件 | 達成方法 |
---|---|
外貨預金(普通・定期) | 1南アフリカランドを保有(約8円) |
SBIハイブリッド預金 | SBIハイブリッド預金に1円以上 ※SBI証券口座が必要 |
純金積立 | 最低積立金額1,000円積立後に 積立を一時停止 |
公営競技入金 | 月1回2万円以上入金 ※即出金が可能 |
かつては振込回数10回が重宝されていましたが、預金金利(税引前)0.2%で月15回無料にすることが可能なauじぶん銀行や月10回無料のSBI新生銀行がありますので、ここまでしてランク3にする価値は少なくなっています。
SBI新生銀行に関しては、こちらで詳しく解説しています。
また、自動入金・出金サービスを全ての支店で利用することができる点はNEOBANKのメリットです。
自動入金サービスは月5回まで設定可能、自動出金(振込)サービスは振込無料回数分は無料で設定することが可能です。
NEOBANKのポイントサービスの中には、定額自動入金の利用がポイントの付与条件になっている支店もあるので、活用していきたいところです。
注意点として、2024年3月27日以降のスルガ銀行を利用した定額自動入金サービスは1件330円の手数料がかかるようになっています。※公式サイト
常設ポイントプログラム
支店名 | ポイント | ポイント付与数 (ノーリスク) |
---|---|---|
通常支店など | スマプロポイント | 35P/月 |
V NEOBANK | Vポイント | 745P〜/月 |
第一生命NEOBANK | 第一生命 NEOBANKポイント | 1,040P〜/月 |
JAL NEOBANK | JALマイル | 20マイル〜/月 |
ヤマダNEOBANK | ヤマダポイント | 50P/月 |
京王NEOBANK | 京王ポイント | 最大155P/月 |
付与されるポイントの種類によって、キャンペーンが異なってきます。この中でも特にお得なのが『第一生命NEOBANK』で、ノーリスクで数は月1,040Pとなっています。
ここでは各支店のポイント獲得方法について解説していきます。
通常支店など(スマプロポイント35P)
住信SBIネット銀行のポイントプログラムである『スマプロポイント』は1ポイント=1円 or 0.4JALマイルに交換することが可能です。
マイルは特典航空券への使用であれば1マイル=約2〜5円以上の価値を発揮しますので、使用用途によってはマイル交換が良いでしょう。
ノーリスクでポイントの獲得が可能なサービスは以下の2つで月35Pになります。
定額自動入金サービスは、毎月の指定日に他の銀行口座から指定金額を自動で入金するサービスです。
1度設定すれば毎月自動で行われ、他行振込無料回数に関係無く月5回まで設定可能です。
前述しましたが、スルガ銀行からの自動入金は1件330円の手数料がかかるので注意してください。
定額自動入金と定額自動振込を活用することで、給与受取用口座 → NEOBANK口座 → メイン口座へのお金の移動を全て自動にすることができます。
ただし、定額自動振込は1件につき他行振込無料回数が1回消費されるので注意してください。※無料は月5回まで
このように毎月もらえるポイント数はかなり少ないので、口座を持っていればやるくらいのスタンスで良いと思います。
V NEOBANK(745P〜)
V NEOBANKはCCCライフパートナーズ株式会社と提携した支店であり、付与ポイントは『Vポイント』となっています。
ノーリスクで獲得できるポイント数が745P〜となっており、銀行関連のポイントサービスの中でも上位に位置します。
それらのサービスは以下になります。
注目すべきサービスは、月500Pが獲得できる1万円以上の他行振込です。
これを獲得するためには、他行から1万円以上の振込を25回する必要があります。
作業自体は面倒ですが、これだけで年間6,000円獲得することができるので、かなりお得です。
振込手数料無料回数の多い銀行に関しては、こちらで詳しく解説しています。
さらに、やや面倒ですが、即時決済サービスを1日1件、10日かけて最大10件行うことで月200Pを獲得することができます。
1日のカウントは0:00~23:59となっているので、この時間帯に1回行う流れになります。
これは口座を保有している証券会社のWEBサイトで、当口座から1万円の入金手続きを行うことで達成されます。(証券会社以外はこちらを参照)
1日1件までが対象で、1件1分くらいでできるので、覚えていたらやるくらいでも良いと思います。
V NEOBANKのポイントサービスについては、こちらで詳細に解説しています。
第一生命NEOBANK(735P)
第一生命NEOBANKは第一生命保険株式会社と提携した支店であり、付与ポイントは『第一生命NEOBANKポイント』です。
このポイントはスマプロポイントと同様、1ポイント=1円の価値となっており、500ポイント以上から現金のみに交換可能です。
ノーリスクで獲得できるポイント数が月1,040Pとなっており、ポイントサービスの中でも破格の付与数となっています。
ポイントサービスは以下になります。
注目すべきポイントは、口座振替 30P/件と給与・年金受取 200Pです。
口座振替は月10件までが対象ですが、付与ポイント数が他と比べてかなり多くなっています。
また、他行振込 20P/件はV NEOBANKと同様に月25件までが対象です。
V NEOBANKと合わせると、月50回の振込作業が必要でかなり手間がかかります。
即時決済サービス 20P/件は月2回までが対象となります。
第一生命NEOBANKのポイントプログラムについては、こちらで詳細に解説しています。
JAL NEOBANK(20マイル)
JAL NEOBANKは日本航空JALと提携した支店であり、ポイントプログラムは『JALマイル』となっています。※公式サイト
他の支店とは異なりマイルが付与されますので、使い方次第では1円以上の価値を発揮します。活用できる人にとっては価値のあるポイントサービスになるでしょう。
ノーリスクでポイントの獲得が可能なサービスは、以下の3つで月20マイル以上となっています。
2024年6月から、他行振込3万円以上で10マイル/件、月15件までのサービスが追加されています。
V NEOBANKや第一生命NEOBANKと比較すると付与数は低いですが、JALマイルを貯めたい方はおすすめです。
こちらも住信SBIネット銀行支店からの振込は対象外となります。
月末時点での円普通預金残高でもらえるマイル数は以下になります。
月末普通預金残高 | 付与マイル |
---|---|
100万円〜 | 20マイル |
300万円〜 | 50マイル |
500万円〜 | 80マイル |
1,000万円〜 | 160マイル |
資金力がある方は活用価値があるかもしれません。
定額自動入金の利用で毎月20マイルもらえますが、スルガ銀行Dバンク支店の利用は手数料330円/件が発生するので注意しましょう。
JAL NEOBANKの口座振替サービスは月の回数制限無しで1件につき5マイルが付与されます。※スルガ銀行のような使用は不可
また、ノーリスクではありませんがJAL Payへの合計2万円以上のチャージと利用により月150マイルが獲得することができます。
JAL Payは2023年11月にリリースされたJALのキャッシュレス決済であり、利用時のJALマイル還元率が0.5%(200円利用で1マイル)となっています。
つまり、2万円までの利用であれば通常還元0.5%とサービス付与分0.75%で1.25%の還元率となります。
月2万円までですが、1.25%のマイル還元であれば人によっては使用価値があるかもしれません。
JAL Payに関しては、こちらで詳しく解説しています。
ヤマダNEOBANK(50P)
ヤマダNEOBANKはヤマダデンキと提携した支店であり、ポイントプログラムは『ヤマダポイント』となっています。
ヤマダポイントはヤマダ電機で1ポイント=1円として使用することができるほか、ANAマイルに4000P=1000マイルの40%レートで交換することが可能です。
給料振込はポイントがもらえる期間限定のキャンペーンがたまにあるので、その時に設定するので良いと思います。
ヤマダデンキをよく利用する方であれば、ヤマダデンキのみで利用できる『ヤマダPay5,000円以上の利用』で200P/月は20%還元となるため、かなりお得です。
京王NEOBANK(最大155P)
京王NEOBANKのポイントプログラムは京王ポイントとなっており、京王グループの店舗で1ポイント=1円として使用することができます。京王線ユーザーに特化したポイントになっているため、それ以外の方にはポイント価値は無いので注意してください。
公式サイト:ポイントが使える対象店舗
ノーリスクでポイントの獲得が可能なサービスは、以下の3つで月最大155Pとなっています。
円預金は月末時の残高であるため、500万円を容易に移行できる方はいいかもしれませんが、付与ポイント数とポイントの汎用性を考えると、実行価値としては低いと思います。
口座振替や給与・年金受取も他の銀行のキャンペーンに使用した方が効率的です。
せめてもう少しポイント数を上げて欲しいところです。
期間限定キャンペーン
上記で紹介したNEOBANK支店は、他の銀行と比較して期間限定の様々なキャンペーンを実施していることが多いです。
キャンペーンの開催情報は公式サイトに記載されていますので、参考にしてください。
V NEOBANKと第一生命NEOBANKのキャンペーンはこちらで解説しています。
中にはお得なキャンペーンも存在するので、チャンスは逃さずGETしていきましょう。
特にサービスが誕生した際に実施されるキャンペーンがお得になりやすいです。
通常支店 お友達紹介キャンペーン
2024年7月17日~9月30日の間、紹介コードを使用して通常支店の口座開設をすることで最大4,000円がもらえるお友達紹介キャンペーンが実施されています。
口座開設期間 | 2024年7月17日~9月30日 |
デビット利用期間 | 2024年7月17日~10月31日 |
エントリー有無 | 無し |
特典① | 紹介コードを使って口座開設 & 他行から3万円以上振込 ➡︎ 1,000円 |
条件①-1 | 口座開設フォームの 「キャンペーンコード」欄に 紹介コードを入力して口座開設を完了 |
条件①-2 | 他行口座から1回3万円以上の入金 ※9月30日まで |
特典② | 期間中、デビットカードの利用 2万円利用時 ➡︎ 1,000円 4万円利用時 ➡︎ 2,000円 6万円利用時 ➡︎ 3,000円 ※特典①の参加が必須 |
条件②-1 | デビットカード(Mastercard)の Apple Pay・GooglePay設定 ※Visaは対象外 |
条件②-2 | スマホデビットorリアルカードの利用 |
付与時期 | 特典①:条件達成の翌日 特典②:24年11月末頃 |
通常支店では珍しい口座開設キャンペーンが実施されており、特典内容もかなりお得なものになっています。
通常支店の口座開設はアプリから行うことができます。※公式サイト
デビットカード利用特典は、2万円、4万円、6万円の利用額に対して実質20%還元になります。
6万円分までが還元率20%で利用できるため、かなり利用価値は高いです。
さらに、デビットカード利用特典の対象外となる利用分は、「プラチナデビットカード年会費」、「海外ATM利用時の手数料」のみとなっているため、利用汎用性がかなり高いこともメリットです。
交通系ICへのチャージ利用も、もちろん対象となります。※Apple Pay・GooglePayの利用は問わない
ただし、デビットカード利用特典はいくつか注意点があります。
このように気をつける点が多いため、ご留意ください。
周囲に紹介者がいない場合、私の紹介コード『sGtrdUA』をご活用ください。
紹介コードの利用で、お互いの個人情報が知られることは一切ありません。
プラチナデビットカード 年会費キャッシュバック
2024年6月21日~9月30日の間、プラチナデビットカードへの切替または新規発行と条件達成で、年会費相当の11,000円がもらえるキャッシュバックキャンペーンが実施されています。
申込・切替期間 | 2024年6月21日~9月30日 |
利用期間 | 2024年6月21日~10月20日 |
エントリー有無 | 無し |
特典内容 | 11,000円 キャッシュバック |
条件① | 新規発行 or 切替 |
条件② | Apple Pay or Google Pay の設定 |
条件③ | 利用期間中に 合計10,000円以上の利用 |
付与時期 | 24年11月末頃 |
10,000円以上の利用は、スマホデビットとリアルカードの利用どちらも対象となっています。
プラチナデビットカードは年会費11,000円のデビットカードですが、最大10万円の補償されるモバイル端末保険や、プライオリティ・パスが年3回無料などのカード特典が付帯されています。
発行を検討していた方は、おすすめのタイミングだと思います。
YAMADA NEOBANK Summerキャンペーン
2024年8月1日~9月30日の間、最大15,500PがもらえるSummerキャンペーンが実施されています。
対象期間 | 2024年8月20日~9月30日 |
エントリー有無 | 無し |
特典① | ヤマダPayの利用で15%還元 ※上限10,000P |
特典② | ヤマダNEOBANKデビットの利用で5%還元 ※上限5,000P |
特典③ | 新規口座開設&ヤマダPayの登録で500P |
付与時期 | 24年10月頃 |
特典①と特典②に関しては、2024年7月までに各サービスを1度も利用していない方は、さらにポイント還元率が+2.0%アップします。
利用金額の上限は、特典①の15%還元で66,667円、17%還元で58,824円です。
特典②は5%還元で10万円、7%還元で71,429円となっています。
ヤマダ電機で買い物する方にとってはかなりお得なキャンペーンとなっています。
KEIO NEOBANK 新規口座開設
2024年8月20日~9月30日の間、デビット利用で500Pがもらえる使ってみようキャンペーンが実施されています。
対象期間 | 2024年8月20日~9月30日 |
エントリー有無 | 無し |
特典内容 | 500京王ポイント |
付与条件 | キャンペーン期間中に 京王NEOBANKデビットを 1回以上利用 |
付与時期 | 24年11月頃 |
利用金額の条件は特に無いため、1円以上の利用であれば問題ありません。
Apple PayやGoogle Payに登録し、Suica1円チャージが1番簡単だと思います。