SBI証券では、三井住友カードを利用したクレカ積立をすることができます。
他社と比較して、クレカ積立時のポイント還元率は高いですが、その実現には一定以上のカード年間利用額が必要である条件が存在します。
また、SBI証券は投信信託保有によるポイントサービス内容が他社よりも高い傾向にあり、保有口座としてはおすすめです。
本記事では、
これらについて解説していきます。
クレカ積立のメリット
クレカ積立の主なメリットはポイント還元があることです。
カードで積立ができる金額には月上限があるため、ポイント付与数も限られてきますが、現金で投資するよりもポイント付与分お得になります。
例えば、月10万円の投資で1.0%の還元率だと、月1,000P、年間3,000Pが毎年もらえる計算になります。
その他にも、会社によってはカードの利用実績稼ぎに使えるというメリットも存在します。
カードの利用実績は、年間利用額に応じて特典がもらえるものや、ゴールドカードが年会費無料になる公式インビテーションをもらうために活用することができ、実績稼ぎのことは通称クレカ修行と言われています。※クレカ積立分は利用実績に入らない会社もあり
価格変動のリスクはありますが、実績稼ぎのために無駄な買い物をしなくて良いので、積立分を利用実績とすることは効率的な手法です。
クレカ積立ができる会社
証券会社 | クレカ | 積立額 月間上限 | 還元率 |
---|---|---|---|
SBI | 三井住友 or JCB | 10万円 | 0.5〜3.0% |
楽天 | 楽天 | 15万円※ | 0.5〜1.0% |
三菱UFJ eスマート | au PAY or 三菱UFJ | 10万円 | 0.5 or 1.0% |
マネックス | マネックス | 10万円 | 0.73〜1.1% |
大和 コネクト | セゾン/UC | 10万円 | 0.1〜1.0% |
松井 | JCB | 10万円 | 0.5 or 1.0% |
全体的なポイント還元率は0.1%〜3.0%となっており、カード会社によって異なってきます。
SBI証券×三井住友カードは、クレカ積立時のポイント還元率が業界最高値です。
ただし、還元率を発生させるためには、各カード一定以上の年間利用が必要になる条件が付加されました。
この詳細については、こちらで解説します。
また、SBI証券では2025年6月からJCBカードでのクレカ積立が利用できるようになりました。※公式サイト
月10万円積立時のポイント付与数の目安は以下になります。
還元率 | 月間 付与数 | 年間 付与数 |
---|---|---|
0.1% | 100円 | 1,200円 |
0.5% | 500円 | 6,000円 |
1.0% | 1,000円 | 12,000円 |
3.0% | 3,000円 | 36,000円 |
SBI証券×三井住友カードの特徴

毎月積立可能金額 | 100円〜10万円 |
積立発注日 | 毎月7〜9日で指定可能 |
積立設定締切日 | 毎月10日まで |
ポイント還元率 | 0〜3.0% |
ポイントキャンペーン | ![]() |
付与ポイント | クレジットカード の還元ポイント |
eMAXIS Slimシリーズ | ![]() |
年間利用実績の対象 | ❌ |
ポイント目的の即売り | ![]() |
SBI証券でのクレカ積立の大きなメリットは、ポイント還元率の高さです。
しかし、このポイント還元を受けるためには、条件として一定以上のカード年間利用が必要になりました。
プラチナプリファードで最大3.0%還元を受けるためには、年間500万円以上の利用が必要になってきます。
付与されるポイントは、クレカ積立に設定しているクレジットカードによって異なります。
三井住友カードであれば、『Vポイント』が貯まります。
VポイントはWAON POINTをはじめとして、様々な交換先がある汎用性の高いポイントです。
Vポイントに関しては、こちらで詳しく解説しています。
また、SBI証券では、投資信託の銘柄保有金額に応じてポイントがもらえる『投信マイレージサービス』があり、付与率が高い点もメリットの1つです。
詳しくはこちらで解説をしています。
投資信託商品数も豊富であり、低い信託報酬で人気の『eMAXIS Slimシリーズ』や『SBI・Vシリーズ』があるため、初心者にもおすすめの証券口座です。
注意点として、クレカ積立の利用分はカード年間利用分にカウントされません。計算に入れないようにしましょう。
カード毎のポイント還元率
2024年11月買付分から、クレカ積立時のポイント還元率は以下のようになっています。
カード | 還元率 | 必要年間利用額 |
---|---|---|
プラチナ プリファード ![]() | 3.0% | 500万円以上 |
2.0% | 300万円以上 | |
1.0% | 条件無し | |
通常プラチナ![]() | 2.0% | 300万円以上 |
1.0% | 条件無し | |
ゴールド![]() | 1.0% | 100万円以上 |
0.75% | 10万円以上 | |
0% | ー | |
ノーマル![]() | 0.5% | 10万円以上 |
0% | ー |
サービス改定後は、クレカ積立時のポイント還元率が最大3.0%まで低下し、付与条件としてカード年間利用額が追加されました。
特にプラチナプリファードは、最大付与させるために年間500万円以上の利用が必要になります。
クレカ積立投資のみで使用していた方にとっては、大きな改悪になります。
クレカ積立時のポイント還元率を決める年間利用期対象期間などは、こちらで詳しく解説しています。
おすすめのクレジットカード
クレカ積立時のポイント還元が対象となるカードは複数存在しますが、その中でおすすめのカードが以下になります。
カード | 還元率 | 年会費 |
---|---|---|
ゴールド(NL)![]() | 通常時※1 最大2.0% クレカ積立時 最大1.0% | 5,500円 ※条件達成で無料 |
ビジネス オーナーズ ゴールド ![]() | ||
Oliveゴールド![]() | ||
Oliveノーマル![]() | 通常時※1 最大1.0% クレカ積立時 最大0.5% | 無料 |
プラチナ プリファード ![]() | 通常時※1 最大2.5% クレカ積立時 最大3.0% | 33,000円 |
各カードの詳細やお得な使い方に関しては、こちらで詳しく解説しています。
SBI証券のポイント特典

SBI証券自体にも投資信託の保有金額に応じて毎月ポイントがもらえるポイントサービスが存在します。
こちらは、5つの中から好きなポイントを選べるようになっています。
そして、銘柄によってポイント付与率が異なっており、主に3つに分別されています。
月間平均保有金額 ※全銘柄の合計値が適用 | 1,000万円 未満 | 1,000万円 以上 |
---|---|---|
通常銘柄 | 0.10% | 0.20% |
SBIプレミアム チョイス銘柄 | 0.15% | 0.25% |
その他指定銘柄 | ファンドによって異なる |
公式サイト:投信マイレージサービスポイント付与率(年率)一覧
銘柄によってポイント付与率が異なってきます。
2025年6月時点での投資信託・販売金額上位5銘柄のポイン付与率が以下に示します。
銘柄 | 1,000万円 未満 | 1,000万円 以上 |
---|---|---|
三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | 0.0175% | |
三菱UFJ-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.028% | |
SBI・V・S&P500 | 0.022% | |
大和-iFreeNEXT FANG+インデックス | 0.1% | 0.2% |
SBI-SBI・S 米国高配当株式ファンド (年4回決算型) | 0.022% |
三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)で換算すると、500万円所有で年間875Pをもらうことができます。
基本的に保有金額は年々上がっていくと考えると、付与上限がないため保有金額に応じてポイント数も上がってくることは大きなメリットです。
資産運用をするメインの証券口座としても、SBI証券はおすすめとなります。
お得な口座開設方法
公式キャンペーン
口座開設&条件達成 最大18,600P

SBI証券口座の新規開設と取引条件の達成で最大16,600Pがもらえるキャンペーンが実施されています。
さらに、8月31日までに米国株式を取引することでさらに2,000Pがもらえます。
キャンペーン期限 | 終了日未定 |
エントリー有無 | あり ※公式サイト |
付与特典・条件① | 三井住友銀行経由で新規開設と Ⅴポイント認証を実施 → 100P |
付与特典・条件② | 口座開設月の2ヶ月後にクレカ積立を利用 → 5.0%のポイント還元 ※上限2,500P |
付与特典・条件③ | 対象取引を実施 & 口座開設月の3ヶ月後にクレカ積立を利用 → 最大16%のポイント還元 ※上限16,000P |
付与時期 | 付与特典①:開設月の2ヵ月後末 付与特典②:開設月の4ヵ月後10日頃 付与特典③:開設月の5ヵ月後10日頃 |
口座開設月の2ヶ月後と3ヶ月後のクレカ積立利用額が特典内容に関係してきます。
積立設定締切日が『積立月の前月10日まで』なので、口座開設月の翌月10日までには積立設定をしておきましょう。
なお、特典上限まで付与させるためには毎月上限である10万円の積立が必要です。
特典③の対象取引
特典③のポイントアップ条件は、クレカ積立の利用と対象商品の取引(投資信託 / 国内株式 / 米国株式 / 債券)が必要であるため、かなり手間がかかります。
対象取引 | 条件 | ポイントアップ率 |
---|---|---|
投資信託 スポット | 合計3万円以上 | 1.0% |
国内株式 (現物) | 合計3万円以上 | 1.0% |
米国株式 (現物) | 合計200USD以上 | 10% |
債券 (円貨・外貨) | 円貨:10万円以上 外貨:指定無し | 4.0% |
8月31日までの間、米国株式取引のポイントアップ率が8.0% → 10%に期間限定でアップしています。
注意点として、対象取引額は『口座開設日から口座開設月の3ヶ月後10日までに約定された合計買付金額-合計売却金額』で判定されます。
つまり、口座開設月から3ヶ月後の10日まで売却するとポイントアップ対象外になります。
そのため、条件達成を目的とするのであれば、判定日ギリギリでの買付をおすすめします。
実は、公式キャンペーンを利用するよりも、ポイントサイト経由でSBI証券口座を作成する方が簡単でお得です。
2025年の最高額が28,000円以上とかなり高くなっています。
ポイントサイト
SBI証券も口座開設によるポイントサイト案件が存在します。
条件 | 案件額 ① 狙い目 ② 最高額 | おすすめ ポイントサイト |
---|---|---|
口座開設 & SBIハイブリッド預金への振替 | ① 24,000円〜 ② 28,000円 | ハピタス モッピー |
口座開設 & FX取引 | ① 18,000円〜 ② 20,000円 | ハピタス モッピー |
口座開設&SBIハイブリッド預金への振替
口座開設と5万円以上のSBIハイブリッド預金への振替が条件となっている案件が、過去最高額は28,000円で掲載されています。
ここ最近は、FX取引が必要な案件よりも高い金額になっているので、検討していた方はおすすめのタイミングです。
注意点として、仲介口座の開設はポイント付与対象外になるため、公式の新規開設キャンペーンと併用することができません。
こちらの方が特典内容が良いので、こちらをおすすめします。
具体的な条件達成の流れがこちらになります。
- STEP 1ポイントサイト経由でのSBI証券の口座開設
- STEP 2住信SBIネット銀行の口座開設
既に口座開設済みの方は不要
- STEP 3両方の開設完了後、SBIハイブリッド預金の設定
公式サイト:SBIハイブリッド預金 お申込み方法
- STEP 4SBI証券へ5万円入金
一括5万円の振替が必要
- STEP 5SBIハイブリッド預金に5万円が振替られていることを確認
入金日の翌営業日に振替される
口座開設申込の翌月最終営業日の前営業日15:00手続き分まで
やるべきことがいくつかありますが、単純作業であるため簡単に達成することができます。
住信SBIネット銀行口座をお持ちでない方は、新規で口座作成する必要があります。
口座開設時に紹介コードの入力条件達成で1,000円がもらえるお友達紹介キャンペーンが実施されています。
紹介コードが無い方は、こちらの紹介コード『 sGtrdUA 』を活用ください
SBIネット銀行のキャンペーンに関しては、こちらで詳しく解説しています。
口座開設&FX取引
一応、FX取引の案件も存在し、条件としては60単位以上の取引となります。※1単位の取引額は通貨によって異なる
そして、最小限の取引コストにするためにはスプレッドの低い通貨で取引することが重要です。
取引におすすめの通貨を以下に示します。
取引通貨 | 1単位に必要な 通貨額 | スプレッド | 60単位 取引コスト |
---|---|---|---|
米ドル/円 | 1万 | 0.2銭 | 1,200円 |
メキシコペソ/円 | 10万 | 0.3銭 | 1,800円 |
米ドル/円の場合は1,200円の取引コスト、メキシコペソ/円の場合は1,800円の取引コストがかかりますが、口座開設 + 入金の案件よりも5,000円以上はお得になります。
それぞれの通貨の取引単位に対する必要証拠金は以下になります。※米ドルは150円、メキシコペソは8.8円で計算
取引単位 | 1単位 | 10単位 | 60単位 |
---|---|---|---|
必要な 取引回数 | 60回 | 6回 | 1回 |
必要証拠金 米ドル/円 1USD=150円 | 6万円 | 60万円 | 360万円 |
メキシコペソ/円 1MXN=8.8円 | 35,200円 | 35万2,000円 | 211万2,000円 |
SBI証券のFXはメキシコペソの1単位の取引通貨額が10万メキシコペソのため、価格の低いメキシコペソでも1単位の取引で約36,000円の証拠金が必要です。
その時の為替価格によって変化するので、ご自身で計算してみてください。
必要証拠金 = 取引単位 × 1単位に必要な通貨額[円] ÷ 25(レバレッジ25倍)
1単位の取引であれば、60回の売買が必要になりますが、証拠金を増やせれば取引回数を少なくすることも可能です。
10単位で取引したい場合、米ドルは約60万円、メキシコペソは約36万円必要になります。
なお、取引完了後は、ポイントサイトの案件が承認されるまで、1万円程度残しておきましょう。