au PAYカードは、auカブコム証券でのクレカ積立においてポイント還元率1.0%を持つカードです。
月間積立上限10万円の変更に伴い、各証券会社はポイント還元率の変更(改悪)を実施していますが、auカブコム証券は以前と同じ条件で1.0%還元のまま変更はありませんでした。
つまり、最も簡単に月10万円のクレカ積立に対して還元率1.0%のポイントをもらうことができます。
本記事では、
これらについて詳しく解説していきたいと思います。
クレカ積立ができる会社
証券会社 | クレカ | 積立額 月間上限 | 還元率 |
---|---|---|---|
SBI | 三井住友 | 10万円 | 0.5〜3.0% |
楽天 | 楽天 | 15万円※ | 0.5〜1.0% |
auカブコム | au PAY | 10万円 | 1.0% |
マネックス | マネックス | 10万円 | 0.73〜1.1% |
大和 コネクト | セゾン/UC | 10万円 | 0.1〜1.0% |
カード積立額の月間上限が全会社で月10万円に変更になりました。
全体的なポイント還元率は0.1%〜3.0%となっており、カード会社によって異なってきます。
auカブコム証券 × au PAYカードは、唯一条件無しで月10万円のクレカ積立に対して還元率1.0%になるメリットを持ちます。
月10万円積立時のポイント付与数の目安は以下になります。
還元率 | 月間 付与数 | 年間 付与数 |
---|---|---|
0.1% | 100円 | 1,200円 |
0.5% | 500円 | 6,000円 |
1.0% | 1,000円 | 12,000円 |
3.0% | 3,000円 | 36,000円 |
auカブコム証券 × au PAYカードの特徴
毎月積立可能金額 | 100円〜10万円 |
積立発注日 | 毎月1日の営業日 |
積立設定締切日 | 毎月9日の2営業日前 |
ポイント還元率 | 1.0% |
付与ポイント | Pontaポイント |
投資信託 ファンド数 ※積立可能のみ | 1,700以上 |
eMAXIS Slimシリーズ | |
ポイント目的の 即売り | |
その他特典 | ・auカブコム証券のポイントプログラム ・auの投資信託ポイントプログラム |
auカブコム証券の特徴は、『条件無し』でクレカ積立時のポイント還元率が1.0%であることです。
この還元率は、ノーマルカード、ゴールドカードで同様です。
他にも、auの投資信託の保有残高に応じてポイントがもらえるプログラムや、auカブコム証券の投資信託保有残高に対してポイントがもらえるプログラムが存在しますが、残念ながらこちらはおまけ程度となっています。
また、NISA口座を開設するメリットはほとんどなく、保有残高に対するポイント目的であれば、ポイント付与率が3〜10倍ほど大きくなるSBI証券での開設がおすすめです。
これ以外にも、限られたユーザーのみNISA口座を持つことで受けられるメリットがあるので、詳細については後述していきます。
SBI証券とクレカ積立については、こちらで詳しく解説しています。
クレジットカードのランクによる差異
カード | ポイント還元率 | 年会費 |
---|---|---|
ノーマルカード | 通常時:1.0% 積立時:最大1.5% | 無料 |
ゴールドカード | 通常時:1.0% 積立時:最大3.0% | 11,000円 |
どちらのランクも、クレカ積立時のポイント還元率は通常1.0%になっています。
しかし、auマネ活プランというauキャリアの料金プランに加入することで、ノーマルカードは還元率+0.5%、ゴールドカードは還元率+2.0%(12ヶ月間のみ)にすることができます。※ゴールド特典はNISA口座が必要
月間積立上限が10万円になりますが、こちらのプランで加算される還元率は月間5万円を上限として適用されるとのことです。
しかし、ゴールドカードの年会費を考慮すると、一般的なユーザーであれば『ノーマルカード』が最もコスパが良いと個人的には思います。
それぞれのカードについて解説していきます。
au PAYノーマルカード
年会費 | 無料 ※年間1回以上の利用 |
ポイント還元率 | 1.0% (100円毎に1P) |
付与ポイント | Pontaポイント |
保有特典 | auじぶん銀行の預金金利+0.05% |
au PAYカード(ノーマル)は年会費無料のクレジットカードです。
年会費無料のノーマルカードにも関わらず、クレカ積立時のポイント還元率1.0%であることが大きなメリットになります。
通常利用時の還元率も1.0%と年会費無料カードの中では高水準であるだけでなく、付与ポイントがPontaポイントであるため、ポイントの使い道という点に関しては、楽天カードよりも汎用性は高いと思います。
au回線を持っていない、もしくはゴールドカードの特典を活用できそうにないという方はノーマルカードでのクレカ積立が最も効率的になります。
また、au PAYカードの所有によって、預金金利(税引前)が最高0.23%であるauじぶん銀行の預金金利UPさせることができます。※2024年9月まで
au PAYゴールドカード
年会費 | 11,000円 |
ポイント 還元率 | 1.0% (100円毎に1P) |
付与ポイント | Pontaポイント |
ゴールド特典 | ・au通信料金のポイント還元率+9% ・マネ活プラン加入&NISA口座保有 →12ヶ月間クレカ積立還元率+1.5% |
au PAYゴールドカードは年会費11,000円のクレジットカードです。
クレカ積立の還元率はノーマルカードと同じ1.0%であるため、他の特典で年会費11,000円をペイできるかが重要になります。
ただし、本家au回線ユーザー以外は活用価値はほとんど無いでしょう。
本家au回線ユーザーの方は、活用価値がありそうなゴールドカード特典が2つあります。
au通信料金のポイント還元率+9%
auの通信料金税抜1,000円毎に対して還元率+9.0%UPする特典はau回線ユーザーであれば活用価値が出てきます。
なお、auかんたん決済料金、端末機器代金、法人プラン、各種手数料、消費税などは還元対象外となります。
税抜1,000円毎という点がクセがあり、例えば税抜き5,999円の通信料金の還元対象額は5,000円になり、999円は切り捨てということになります。
つまり、1,000円単位の料金であれば最大還元率の+9.0%ですが、最小還元率となる999円分切り捨てした時の実質還元率は4.5%〜になってしまいます。※通信料金が多いほど最小還元率は9.0%に近づく
この特典によって、年会費11,000円(月当たり917円)の元を取りたい場合の目安をまとめました。
通信料金 税込 | 通信料金 税抜き | 還元 ポイント数 |
---|---|---|
5,500円〜 6,598円 | 5,000〜 5,999円 | 450P |
7,700〜 8,798円 | 7,000〜 7,999円 | 630P |
12,000〜 13,198円 | 11,000〜 11,999円 | 990P |
この特典だけで元を取ろうとした場合、月の通信料金が税込で12,000〜13,198円でなければなりません。
しかし、この特典は1回線分のみが還元対象となるため、家族分を料金に含めることはできません。
これを解決する1つの方法が、『家族カード』(1枚目は無料、2枚目以降は2,200円)の使用です。
家族1人分の携帯料金を家族カードから請求すれば、同様に+9.0%還元が適用されます。
例えば、2人の通信料金が税抜き5,000円だった場合、還元されるポイントは450P×2で900Pです。
3人目以降は家族カードの発行手数料2,200円が必要なので、この特典目当てでの発行は元が取れないのでやめた方がいいです。
ただし、そもそも、本家auにこだわりがないならば、携帯の通信料金に月5,000円も費やすのはやめて、格安の携帯会社に乗り換える方が根本的にお得になります。
auマネ活プランの活用
auマネ活プランとは、au回線の料金プランの1つです。通常プランよりも月額料金は上がりますが、フル活用すれば少しお得になるプランです。
詳細については、こちらで詳しく解説しています。
auマネ活プランの中にも、ゴールドカード所有者限定の特典があります。
特典 | 内容 |
---|---|
au通信料金 +10%還元 | 税抜1,000円毎に還元 ※加入から12ヶ月間のみ |
カード決済分 +0.5%UP | 月250Pまで ※月50,000円利用分まで |
au PAYチャージ分 +0.5%UP | 月150Pまで ※月30,000円利用分まで |
auじぶん銀行 預金金利 税引前+0.05% | au PAYカードの引落としが必要 |
クレカ積立 +1.5% | 月750Pまで ※加入から12ヶ月間のみ ※カブコム証券でNISA口座の所有が必要 ※月間積立金額50,000円まで |
この特典の中で、唯一auカブコム証券でNISA口座を持つメリットが出てきます。
ただし、適用期間が12ヶ月間のみで、その恩恵が最大9,000Pの付与のみとなります。
この9,000Pのために、auカブコム証券でNISA口座を作るメリットはほぼないでしょう。
その他の特典は、現在の料金プランとauマネ活プランの月額料金差が、特典の活用によって元が取れるかが判断材料になります。
興味がある方は検討してみてください。
ゴールドカードのあまり価値のない特典が以下になります。
auカブコム証券の活用方法
ポイントプログラム
auカブコム証券には2つのポイントサービス特典が存在します。
1つ目が「auの投資信託の保有残高に応じて毎月ポイントがもらえるサービス」
2つ目が「auカブコム証券の投資信託の月間平均保有残高に応じて毎月ポイントがもらえるサービス」です。
しかし、どちらもあまりお得な内容ではないので、参考程度にしてください。
auの投資信託ポイントプログラム
auの投資信託ポイントプログラムとは、auが運営する投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まるサービスです。
auスマート ファンド | 信託報酬 (年率) | ポイント還元率 (年率)※ |
---|---|---|
ベーシック (安定) | 0.385% | 0.04% |
ベーシック (安定成長) | 0.385% | 0.04% |
プライム (成長) | 1.446225% | 0.1% |
プライム (高成長) | 1.590325% | 0.1% |
※au回線ユーザーの還元率、それ以外のユーザーに還元率は半分
見てわかるように、ポイント還元を加味しても信託報酬がかなり高いため、このファンドにこだわりがない限り長期運用するにはおすすめしません。
auカブコム証券の資産形成プログラム
auカブコム証券の資産形成プログラムとは、投資信託の月間平均保有残高に応じて、毎月Pontaポイントがたまるプログラムです。
月間保有残高 | ポイント 加算率(年率) | |
---|---|---|
指定銘柄 | 条件なし | 0.005% |
通常銘柄 | 100万円未満 | 0.05% |
100万円以上~ 3,000万円未満 | 0.12% | |
3,000万円以上 | 0.24% |
信託報酬が安いeMAXIS Slimシリーズや他の人気銘柄の多くは指定銘柄になっており、ポイント加算率は0.005%です。
SBI証券も同じようなポイントサービスをしていますが、両者の違いは以下になります。
証券会社 | ポイント 加算率(年率) |
---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) | |
auカブコム | 0.005% |
SBI | 0.0175% |
eMAXIS Slim S&P500 | |
auカブコム | 0.005% |
SBI | 0.0326% |
eMAXIS Slim 先進国株式(除く日本) | |
auカブコム | 0.005% |
SBI | 0.0349% |
eMAXIS Slim 日経平均 | |
auカブコム | 0.005% |
SBI | 0.05% |
※隠れコストは未考慮
ポイント加算率としては最大で10倍ほどSBI証券の方が優遇されています。
例えば、eMAXIS Slimオルカンを1,000万円の保有していた場合のポイント差は年間1,250Pです。
元値に比べると微々たる差ではありますが、他のメリットもないため、新しくNISA口座を作るのであればSBI証券が良いでしょう。
SBI証券に関しては、こちらで詳しく解説しています。
スルガ銀行のポイントサービス
スルガ銀行のポイントサービスの1つに口座振替1件につきポイントが貯まるサービスが存在します。
口座振替 月の件数 | ポイント付与数 |
---|---|
1〜5件目 | 5P/件 |
6件目〜 | 10P/件 |
このように、月の件数が6件目以降のポイント付与数が増加していき、付与上限がないことがスルガ銀行のメリットとなります。
これをうまく活用できるのが、auカブコム証券です。
auカブコム証券は150円以上の金融商品を毎日購入することができ、さらに各購入分の口座振替が営業日毎に行われます。
すなわち、金融商品購入時の口座振替先をスルガ銀行に設定すると、営業日の回数だけ振替件数としてカウントされ、その分ポイントがもらえるということです。
月の営業日は約20日あるので、振替20件で月175Pを獲得できます。
ポイント数こそ少ないですが、これは1度設定してしまえば、全て自動的に行われることも大きな価値があります。
他の方法でも口座振替件数を稼ぐことで月500P獲得することも可能なので、ぜひ検討してみてください。
スルガ銀行や銀行のポイントサービスについては、こちらで詳しく解説しています。
お得な作り方
auカブコム証券
auカブコム証券の口座開設はポイントサイト案件が2つ存在します。
内容 | 案件額 ① 狙い目 ② 最高額 | ポイントサイト |
---|---|---|
auカブコム証券口座の 新規開設 | ①11,000円 ②12,500円 | モッピー ハピタス |
auカブコムFX口座の 新規開設 | ①24,000円 ②25,000円 | モッピー ハピタス |
通常の新規口座開設案件(1回以上の買付取引が必要)の最高額は、2024年8月に12,500円となっています。
一方で、FX口座の新規開設案件は2023年の最高額で25,000円と通常分の倍以上もらうことができます。※必要コストを引くと、23,500円程度になる
こちらは、auカブコム証券口座が未開設であることも条件になりますので、証券口座を開設した後にこの案件を取り組むことはできません。
どちらの案件もモッピーが高値で出していることが多く、掲載頻度としては割と長期的に出されています。
モッピーをまだ登録していない方は、こちらのURLから登録すると、新規登録&5,000P以上の案件利用で、さらに2,300円相当のポイントがもらえます。
ハピタスをまだ登録していない方は、こちらのURLから登録すると、新規登録&1,000P以上貯めると、さらに1,500円相当のポイントがもらえます。
auカブコム証券口座の条件
新規で50万通貨の取引が必要なので、やや面倒なところはありますが、そこまで難しくはありません。
FX取引において重要な点は、必要な入金額(必要証拠金)と取引通貨のスプレッド(手数料)です。
50万通貨を一気にやると入金金額が大きくなってしますので、複数回に分けて売買する方法が良いでしょう。
取引通貨のスプレッド
1番注意する点としては、スプレッド(手数料)が低い取引通貨で行うことです。
auカブコムFXでスプレッドが低い通貨が、米ドル/円(USD/JPY)で0.2銭(0.002円)、メキシコペソ/円(MXN/JPY)で0.3銭(0.003円)となります。※公式サイト:auカブコム FX 手数料・スプレッド
為替変動の影響をなしで考えた場合、50万通貨取引分の必要コストを計算すると、米ドル/円(USD/JPY)は、50万円×0.002円=1,000円、メキシコペソ/円(MXN/JPY)で1,500円のコストがかかります。
本件では取引することが目的なので、買い→売り(売り→買い)を所作を即座に行い、為替変動の影響はないものとして考えています。
必要な入金額(必要証拠金)
必要な入金額(必要証拠金は)取扱通貨の値段によって変動してきます。
レバレッジは最大25倍まで掛けられるので、1回あたりの取引通貨に応じた必要証拠金は下記になります。※円安よりの通貨価格で計算
取引単位 | 必要な 取引回数 | USD/JPY 1USD=150円 | MXN/JPY 1MXN=8.8円 |
---|---|---|---|
5万通貨 | 10回 | 30万円 | 7,040円 |
10万通貨 | 5回 | 60万円 | 35,200円 |
50万通貨 | 1回 | 300万円 | 17万6,000円 |
米ドル/円(USD/JPY)はスプレッドこそ低いですが、必要証拠金が多く必要です。
一方で、メキシコペソ/円(MXN/JPY)はかなり低い必要証拠金で取引が可能です。
5万円入金して、メキシコペソ/円(MXN/JPY)を10万通貨で5回売買取引(買いの後にすぐに売る、もしくはその逆)が良いと思います。
取引方法の詳細については公式サイトで説明があるので、そちらを参考にしてください。
デモ取引アプリもあるので、不安な方はそちらを活用してください。
なお、取引終了後の出金はしても良いですが、ポイントサイトのポイントが付くまで1万円程度を残しておくことが重要です。※すぐに全額出金=取引する意思がないと捉えられ、最悪の場合、否認されてしまう可能性
au PAYカード
公式の新規入会キャンペーン
2024年6月1日から実施されている、新規入会&利用特典の公式キャンペーンが存在します。
特典 | ノーマル | ゴールド |
---|---|---|
新規入会 & アプリログイン | 1,000P | 2,000P |
ショッピング利用 10回以上※1 | 4,000P | 18,000P |
利用対象期間 | 入会月を含む2ヶ月目の末日まで | |
付与日 | 入会月を含む4ヶ月目末日 |
ノーマルカードで最大5,000P、ゴールドカードで最大20,000Pもらうことができます。※通常還元分は除外
注意点として、次の利用先はショッピング利用回数のカウント対象外となります。
・au料金、UQ mobile料金、povo1.0料金、povo2.0料金、auかんたん決済利用分
・au PAY ゴールドカード年会費
・各種手数料(リボ払い、分割払い、カード切替・再発行手数料、明細書発送手数料等)
・ETCカードの新規発行や再発行手数料、キャッシング、カードローン
・au PAY 残高へのチャージ、電子マネーやプリペイドカード等へのチャージ全般
※モバイルSuica、SMART ICOCA、nanaco、楽天Edy、ウェブマネー、Kyash など
ポイントサイト
ノーマルカード
ノーマルカードは新規発行によるポイントサイト案件が存在します。
au PAY カードはノーマル、ゴールド共に案件の掲載時期・頻度としては低めです。
そのため、案件が出てきた時には早めに作成することをおすすめします。
ノーマルカードは2023年の最高額で6,500円となっています。
ゴールドカードは2024年になってポイントサイト案件で最高20,000円が出てきました。
次いつ出るかわかりませんが、しばらく待つのも1つかと思います。