PayPay銀行は9月2日から、預金サービスである『ステップアップ円預金』が改良されました。
金利をPayPayポイントで受け取ることで、円預金金利が税引前最大0.5%になり、業界内でも最高水準となっています。
さらに、PayPayマネーの出金手数料が無料、毎月の給与受取で振込手数料が月3回無料になるメリットを持ちます。
この記事では、
これらについて解説をしていきます。
PayPay銀行の基本性能

| 預金金利(税引前) | 0.2%〜0.5% |
| 他行振込手数料 無料回数 | 0〜5回/月 |
| ATM利用手数料 無料回数 | 1回/月 ※3万円以上は常時無料 |
| 定額自動振込 | あり |
| 定額自動入金 | 月5件まで |
| ポイントサービス | 無し |
円普通預金の基本金利は税引前0.2%となっています。
ATM利用手数料は月1回まで無料ですが、3万円以上の取引だと常時無料になります。
最大0.5%にする方法に関しては、“預金金利0.5%にする方法”で解説しています。
PayPay銀行には、毎月ポイントがもらえるサービスは存在しません。
他行振込手数料無料回数
| 条件 | 無料回数 |
|---|---|
| 給与の受取 | 月3回 |
| 本人名義の 三井住友銀行宛 | 常時無料 |
| 預金平均残高 3,000万円以上 | 月5回 |
| 新規口座開設 | 月5回 ※開設の翌々月まで |
PayPay銀行の他行振込手数料無料回数は、条件達成状況に応じて変動します。
基本的には無料回数は0回ですが、以下の条件を達成することで最大月5回まで付与させることが可能です。
現実的に達成可能な無料回数は、給与受取による月3回です。
預金平均残高が3,000万円以上あれば月5回まで無料になりますが、かなり難易度は高いです。
また、PayPay口座を新規開設した方は、開設月を含む3ヶ月間のみ月5回無料になります。
給与受取 月3回

毎月1回以上の給与受取をすることで、受取月の翌々月の他行振込手数料が3回まで無料になります。
こちらは、初回の1回のみエントリーが必要なので、忘れずに行いましょう。
こちらは実際の給与受取ではなくても、条件を達成することができます。
詳しくは“簡単に給与受取の条件達成が可能”で解説しています。
三井住友銀行 常時無料

本人名義の三井住友銀行口座宛であれば、振込手数料を常時無料で利用することが可能です。
さらに、三井住友銀行はことら送金機能があるため、ことら送金に対応している銀行に無料で送金することができます。
三井住友銀行の中でも『Olive』は、毎月200Pがもらえるなどお得なサービスが豊富なので、保有する価値はあると思います。
Oliveに関しては、こちらで詳しく解説しています。
定額自動振込・入金

PayPay銀行には、毎月指定日に指定金額を自動で振込する『定額自動振込』と他の銀行から自動で入金する『定額自動入金』のサービスが付帯しています。
定額自動振込は、通常1件145円の手数料がかかりますが、振込手数料無料回数の分だけ無料で利用することが可能です。
一方で、振込自動入金は月5件まで設定することができ、無料で利用することが可能です。
引落日は毎月5日または27日のどちらかを選択することができ、引落日の4営業日後にPayPay銀行口座に入金されます。
預金金利0.5%にする方法

PayPay銀行では『ステップアップ円預金』のサービスにより、条件を達成することで税引前最大0.5%の円預金金利にアップさせることができます。
ただし、金利アップ分の適用金額は1,000万円までが対象になります。※1,000万円超過分は0.2%が適用
金利アップに必要な条件としては以下になります。
金利を利息で受け取りたい場合、円預金金利は最大0.4%になります。
預金金利0.5%の必要条件
預金金利0.5%にするために必要な条件は、『30歳以上』と『29歳以下』で内容が異なります。
30歳以上の条件
『30歳以上』の方の条件テーブルが以下になります。
| 預金残高 ※月中平均残高 | 適用金利 利息受取 | 適用金利 ポイント受取 |
|---|---|---|
| 50万円未満 | 0.2% | 0.3% |
| 50万円〜 200万円未満 | 0.3% | 0.4% |
| 200万円以上 | 0.4% | 0.5% |
月中平均残高が『200万円以上』であり、金利を『ポイント受取』で設定していれば税引前最大0.5%にすることが可能です。
月中平均残高とは、円普通預金の毎日の最終残高1ヶ月分を合計し、その月の日数で割ったものになります。
特定の1日のみではなく、月全体の平均値で評価されるため、常時残高をキープしておかなければなりません。
29歳以下の条件
一方で、『29歳以下』になると、条件が少し緩和されます。
| 預金残高 ※月中平均残高 | 適用金利 利息受取 | 適用金利 ポイント受取 |
|---|---|---|
| 10万円未満 | 0.2% | 0.3% |
| 10万円〜 100万円未満 | 0.3% | 0.4% |
| 100万円以上 | 0.4% | 0.5% |
29歳以下であれば、月中平均残高が『100万円以上』であり、金利を『ポイント受取』で設定していれば税引前最大0.5%にすることが可能です。
金利0.2%と0.5%の利息差
PayPay銀行の預金金利は0.2%〜0.5%であり、0.2%と0.5%では利息差が大きく異なってきます。
0.2%と0.5%の場合、年間でどれくらいの利息差が出るか計算していきます。
預金利息には、20.315%の税金が課税されるため、実際に受け取れる利息は税引前金利の約80%分です。
各金利の年間利息( = 平均預金残高 × 税引前金利 × (100 – 20.315) ÷ 100)は以下になります。
| 預金額 | 税引前金利0.2%の年間利息 |
|---|---|
| 200万円 | 3,187円 |
| 500万円 | 7,986円 |
| 1,000万円 | 15,936円 |
| 預金額 | 税引前金利0.5%の年間利息 |
|---|---|
| 200万円 | 7,986円 |
| 500万円 | 19,921円 |
| 1,000万円 | 39,842円 |
※ 1,000万円までが適用
残高200万円で約4,800円、500万円で約12,000円の年間利息差が生まれます。
残高200万円でも年間で約4,800円の差が発生するため、意外と侮れません。
余力があれば、条件を達成して0.5%にすることをおすすめします。
PayPay銀行の活用方法
PayPay銀行には預金金利以外で活用できるメリットがいくつか存在します。
PayPayマネーの出金手数料が無料

PayPayの残高には、『PayPayマネー』と『PayPayマネーライト』の2種類があります。
| 残高 | チャージ方法 | 出金可否 |
|---|---|---|
| PayPay マネー | 銀行 / ATM | 可能 |
| PayPay マネーライト | クレジットカード まとめて支払い | 不可 |
PayPayマネーは、銀行口座やATM等からチャージした残高であり、銀行口座への出金や税金などの請求書払いが可能な残高です。
銀行に出金することができますが、通常100円の出金手数料が発生します。
しかし、PayPay銀行への出金であれば、PayPayマネーの出金手数料が無料になります。
これにより、auじぶん銀行のポイントサービス条件を簡単に達成することができます。
auじぶん銀行のポイントサービス

auじぶん銀行には、条件を達成することで毎月ポイントがもらえるサービスが存在します。
その中に、『スマホ決済(残高へのチャージ)』で毎月150Pがもらえるサービスにおいて、PayPay銀行が活躍します。
『auじぶん銀行 → PayPay』に10万円以上チャージすることで、条件達成により毎月150Pがもらえます。
そこから、『PayPay → PayPay銀行』に無料で出金することができるため、コストゼロでポイントがもらえるようになります。
auじぶん銀行に関しては、こちらで詳しく解説しています。
簡単に給与受取の条件達成が可能

PayPay銀行は、1回以上の給与受取をすることで、他行振込手数料が月3回まで無料になります。
この特典は、給与受取の条件達成から『翌々月』に適用されます。
実はこの条件は、実際の給与受取でなくても達成することが可能です。
他の銀行からPayPay銀行に振込をする際に、振込名義人を「キュウヨ」にすることで、その振込が給与受取の対象になります。
振込名義人としては、「キユウヨ・キュウヨ・キユウリヨウ・キュウリョウ・キウヨ」が対象になり、必要振込金額の設定はありません。※公式サイト
これによって、誰でも月3回まで無料で他行振込をすることができるようになります。
超PayPay祭のポイント還元率アップ

年3回の頻度で開催される『超PayPay祭』において、PayPay銀行口座を持っていることでお得になるケースがあります。
2025年7月に開催された超PayPay祭では、PayPay銀行の設定を行うことで、PayPayスクラッチくじの当選確率がアップしました。
| 2025年7月 PayPayスクラッチ | 当選確率 | |
|---|---|---|
| 銀行機能 未設定 | 銀行機能 設定済み | |
| PayPay残高 or PayPayポイント | 4回に1回当選 | 2回に1回当選 |
| PayPayクレジット or PayPayカード | 2回に1回当選 | 必ず当選 |
これにより、PayPayカードの利用分に対して、ポイント還元率が実質+0.5%以上になるため、最大2.0%以上にすることができました。
次回の開催で口座設定が条件になるかはわかりませんが、こういったところで所有価値が出てくる可能性があります。
超PayPay祭の活用方法に関しては、こちらで詳しく解説しています。
おすすめのキャンペーン
1回100万円の入金 165円

終了日未定で、PayPay銀行口座へ1度に100万円以上の振込を行うことで165円が付与されるキャンペーンが実施されています。
| キャンペーン期限 | 2025年7月16日〜 |
| エントリー有無 | 無し |
| 特典・付与条件 | 1度に100万円以上の入金 ➡︎ 165円 |
| 付与時期 | 入金日の翌月中旬頃 |
合計ではなく、1度に100万円以上の振込入金が必要です。
特典付与は1回限りになります。
Visaデビット利用 1,000P

PayPay銀行口座を開設し、Visaデビットを3回利用することでPayPayポイント1,000Pが付与されるキャンペーンが実施されています。
| キャンペーン期限 | 終了日未定 |
| エントリー有無 | あり ※公式サイト |
| 条件達成期限 | 口座開設月の翌月末まで |
| 特典・付与条件 | 3回以上のデビット利用 ➡︎ 1,000P |
| 付与時期 | 口座開設月の翌々月下旬 |
こちらはエントリーが必要なので、忘れないようにしましょう。
PayPay銀行のキャッシュカードにはVisaデビット機能が付いており、こちらを3回以上利用することで1,000Pが付与されます。
利用金額に関する条件は条件は無いため、1円以上の決済を3回行えば特典が付与されます。
注意点として、PayPay銀行口座を開設した月から翌々月末までの利用が条件達成の期限になります。
PayPayキャッシュカードのVisaデビットは、Apple PayやGoogle Payに登録することができません。
そのため、Amazonギフトカードの15円購入が最も簡単でコスパが良いと思います。
ただし、Amazomギフトカードの購入利用が集計対象になるかについては未確定のため、自己責任でお願い申し上げます。
お得な口座開設方法
新規口座解説に関する公式キャンペーンは2021年以降実施されていません。
一方で、ポイントサイトの新規口座開設案件は存在するので、活用していきましょう。
ポイントサイトの利用
| 条件 | 案件額 ① 狙い目 ② 最高額 | おすすめ ポイントサイト |
|---|---|---|
| 新規口座開設 | ①1,000円〜 ②1,500円 | ハピタス |
2025年2〜4月に1,500円で出ていましたが、最近は1,000円前後となっています。





