みんなの銀行には様々な特典が受けられる月額制のプレミアム会員サービスが存在します。
その中でも最も価値がある特典が、『普通預金金利が税引前0.57%』です。※2025年2月25日から
高金利のネット銀行でも、条件込みで税引前0.3%前後であるため、みんなの銀行はそれよりも高い金利となっています。
また、マネーフォワードとの協働により、他の銀行口座やクレジットカードのお金の動きを一括管理できる機能も有しています。
本記事では、
これらについて解説していきます。
みんなの銀行とは

株式会社ふくおかフィナンシャルグループの子会社として、2019年に設立、2021年に銀行サービスを開始しました。
みんなの銀行は、地方銀行として初めて展開したネット銀行サービスになります。
銀行事業を行う親会社が存在するため、歴の浅いベンチャー企業よりも経営基盤の面ではやや安心です。
ミニマルでモダンなUI設計やモノクロなイラストを使用しており、若年層を顧客のターゲットとしているため、外観や操作性はかなりおしゃれでコンパクトな作りになっている印象です。
全てスマホのアプリで完結するため、日本のどこにいても使用することができます。
基本性能
みんなの銀行の基本性能・機能が以下になります。
入金・出金方法 | ・他行振込 ・セブンATM ・ことら送金 |
自動振込機能 | ![]() |
自動入金機能 | ❌ |
ボックス機能 | ・目的毎にお金の管理が可能 ・自動積立が可能 |
レコード機能 | 以下のお金の動きが確認可能 ・他銀行口座 ・証券口座 ・クレジットカード |
デビット機能 | 口座開設と同時に バーチャルカードが発行 |
カバー機能 ※プレミアム会員 | 最大5万円まで利息無しで立替可能 ※CICに登録 |
みんなの銀行を利用する上での注意点としては、クレジットカードや公共料金の口座振替機能がありません。
そのため、メイン口座としての使用ではなく、貯蓄用口座としての使用に向いてます。
入金・出金方法
直接的な入金・出金はセブンATMのみになります。
他のネットバンクでは、ローソンのATMも対応しているため、みんなの銀行の使用性はやや劣ります。
また、ATM出金する場合、一般会員では1件110円の手数料がかかってきますので注意してください。※プレミアム会員は月10回まで手数料無料
ネット銀行の利点として、スマホひとつと対象のATMがあれば入出金ができるので、カードを持ち歩く必要がない点は便利です。
また、ことら送金にも対応しているため、通常会員でもコストをかけずにお金を入金・送金することができます。
ことら送金とは、加盟店間において手数料無料で1回10万円以下の送金ができるサービスです。
1日の送金上限は50万円までになっています。
三井住友銀行や三菱UFJ銀行といったメガバンクをはじめ、200以上の銀行間で利用することができます。※ことら送金対応銀行
通常であれば1回200円の手数料がかかってしまう他行振込も、ことら送金を使用すれば回数制限なく手数料無料で他行口座に振込をすることが可能です。
自動入金・振込機能
みんなの銀行には、自動振込機能が存在します。
振込月日と終了月を設定することで、毎月指定日に振込を行うことが可能です。
ただし、他行への振込には振込手数料1件200円がかかってしまいます。
そのため、この機能は他行振込手数料が月10件まで無料であるプレミアム会員向けとなるので、注意してください。
一方で、みんなの銀行に自動入金機能は存在しません。
ボックス機能

ボックス機能とは、『目的毎の貯金用ボックスを作成し、そこに預金を振り分けること』が可能な機能です。
ボックスは最大20個作成可能であり、このボックス=貯蓄預金の口座を意味します。
一方で、普通預金の口座はWalletと呼ばれます。
普通預金(Wallet) ⇄ ボックス、ボックス ⇄ ボックス間のお金の移動が指先のタップ一つでできるため、お金の移動は比較的容易に行うことができます。
この貯蓄預金(ボックス)の税引前預金金利が一般会員で0.37%、プレミアム会員で0.57%となっていますが、普通預金(Wallet)でも0.3%と比較的高い金利です。
預金金利は2025年2月25日から変更されています。
※税引前 | 通常会員 | プレミアム会員 |
---|---|---|
普通預金金利 | 0.1%→0.3% | |
貯蓄預金金利 | 0.2%→0.37% | 0.4%→0.57% |
そのため、普段は金利の高い貯蓄預金(ボックス)にお金を入れておくべきなのですが、貯蓄預金からお金の入金・出金をすることはできません。
操作が簡単とは言えど、入金や出金の度に普通預金に入れ直さなければならない点は手間だなと個人的には思います。
毎日・毎週・毎月・毎年から選択できる自動振替機能があるので、定期的な出金がある場合は、自動振替機能を活用することをおすすめします。
レコード機能

レコード機能とは、『連携した他の銀行口座や証券口座、クレジットカードなどのお金の動きを一括管理すること』ができる機能です。
銀行口座は預金残高や入出金履歴、証券口座は資産状況、クレジットカードは利用明細やそのポイント数の記録をアプリ1つで見える化することができます。
みんなの銀行は株式会社マネーフォワードとの協働していることでレコード機能を展開しているため、マネーフォワードの機能と似たような感じになっています。
マネーフォーワードほど細かい分析はできませんが、無料でも連携可能数に制限は無く、大まかなお金の動きは管理できるようになるので、自分の資産を大まかに把握したい人にとってはおすすめです。※マネーフォワード MEの無料会員は4件まで連携可能
ただし、一般会員の場合、情報の自動更新が7日経過後 & 一括更新ができません。
デビット機能

みんなの銀行は、口座開設と同時にバーチャルのデビットカードが発行されます。
キャッシュ還元率 | 0.2 or 1.0% |
決済方法 | ・QUICPay+ ・オンライン決済 |
引落口座 | 普通預金口座 (Wallet) |
キャッシュ還元率は一般会員は0.2%、プレミアム会員が1.0%とあまり高くありません。
さらに、普通預金(Wallet)の口座から引落しが行われるため、使い勝手も良くありません。
現状では使用する機会はほとんどなく、たまにキャンペーン実施時に使用するくらいでしょう。
カバー機能
注意:利用するとCICに情報登録
カバー機能とは、最大5万円まで自動で立て替えてくれる機能です。
カバー機能の審査を通れば、普通預金(Wallet)にお金が足りない場合でも5万円までは利息無しで後払いにすることができます。
返済方法としては、普通預金(Wallet)にお金が入った時に、自動で返済されます。
こちらは利用することでCIC(指定信用情報機関)に情報登録されるので、ローン機能もそうですが、計画的に利用するようにしましょう。
プレミアム会員の特典

みんなの銀行には月額制で様々な特典を受けることができる『プレミアム会員』というものが存在します。
初めての利用であれば、6ヶ月間無料で利用することができますので、一度試して見ることも可能です。
通常会員とプレミアム会員の違いは以下になります。
通常 | プレミアム | |
---|---|---|
月額料金 | 無料 | 600円 |
普通預金 (Wallet) 税引前金利 | 0.3% | |
貯蓄預金 (Box) 税引前金利 | 0.37% | 0.57% |
他行振込 無料回数 | 0回 | 月10回 |
ATM出金 無料回数 | 0回 | 月10回 |
デビットカード 還元率 | 0.2% | 1.0% |
レコード 一括更新機能 | ❌ | ![]() |
Cover機能 | ❌ | ![]() |
デビットカード ショッピング保険 | ❌ | ![]() |
プレミアム会員は月600円の月額料金がかかりますが、他行振込手数料無料回数とATM手数料無料回数が月10回まで付与されます。
それ以外にプレミアム会員の価値ある特典は以下の2つです。
月600円を払う価値を決める判断基準としては、これらを活用できるかによります。
貯蓄預金(Box)金利が税引前0.57%
貯蓄預金(Box)の金利にはなりますが、税引前0.57%と業界内でも最高水準の高金利になります。
基本的に、ネット銀行は普通預金金利がメガバンク等に比べて高い傾向にあります。
2025年 3月3日現在 | 普通預金 最大金利 税引前 | 最大金利に 必要な条件数 |
---|---|---|
みんなの銀行 | 0.57% | 1 |
東京スター銀行 | 0.6% | 1 |
SBI新生銀行 | 0.4% | 1 |
auじぶん銀行 | 0.41% | 3 |
あおぞら銀行 BANK口座 | 0.35% | ー |
メガバンク他 | 0.2% | ー |
ネット銀行の中でも、東京スター銀行は給与・年金振込の条件達成により、税引前で0.6%となっています。
ただし、給与・年金振込の条件を達成できない方にとっては、みんなの銀行プレミアム会員の価値が残っています。
この金利差がどの程度の価値があるのかについては、こちらで解説をします。
レコード一括更新機能
通常会員が連携している情報を更新したい場合は、1週間に1回程度の自動更新 or 1つずつ手動更新していく必要があります。
連携情報数が多くなればなるほど、個々の更新作業はかなり手間になってきます。
プレミアム会員であれば、一括で手動更新ができるようになるので、面倒な作業を減らすことができます。
これは、マネーフォワードでも有料会員(月額600円)のみができる機能になります。
逆にいうと、一括更新機能しか通常会員とプレミアム会員の違いはありません。
プレミアム会員がお得なケース
ここでは、プレミアム会員の月額600円払う価値があるかについて解説していきます。
月額600円をペイできる可能性がある特典としては、『貯蓄預金(Box)金利税引前0.57%』と『レコード一括更新機能』です。
すなわち、次の条件に当てはまる方がプレミアム会員の検討余地が出てきます。
預金金額が多い
預金金額が多ければ多いほど、預金金利の恩恵が大きくなります。
では、預金金額と預金金利に応じてどれほど利息差が出るかについてまとめていきます。
前提としては、預金金額は預金保険制度の対象内である1,000万円を最大値とします。
また、利息については、税率20.315%を差し引いた金利で月の平均値を利用します。
※月日数は1年 ÷ 12ヶ月で計算、小数点以下切捨
預金金額 | 月間平均利息 ※税引後、1円未満の端数は切捨 | |||
---|---|---|---|---|
金利 0.57% | 金利 0.4% | 金利 0.3% | 金利 0.2% | |
200万円 | 757円 | 531円 | 398円 | 265円 |
差額 | ー | 226円 | 359円 | 492円 |
400万円 | 1,514円 | 1,062円 | 796円 | 531円 |
差額 | ー | 452円 | 718円 | 984円 |
600万円 | 2,271円 | 1,593円 | 1,195円 | 796円 |
差額 | ー | 678円 | 1,076円 | 1,476円 |
800万円 | 3,028円 | 2,124円 | 1,593円 | 1,062円 |
差額 | ー | 904円 | 1,435円 | 1,968円 |
1,000万円 | 3,785円 | 2,656円 | 1,992円 | 1,328円 |
差額 | ー | 1,129円 | 1,793円 | 2,460円 |
※計算方法:毎日の最終残高1,000円以上について付利単位を1円とし1年を365日とする日割計算
普通預金金利のみで毎月600円以上の差が出るために必要な預金金額は以下になります。
現在メインで預金している銀行口座の税引前預金金利が0.4%であれば、532万円程度、0.3%であれば335万円程度の預金金額、0.2%であれば244万円程度の預金金額であれば、みんなの銀行のプレミアム会員の方が利息は大きくなります。
ただし、昨今はNISA制度が新しくなり、より資産運用しやすくなってきているため、貯蓄よりも投資に回した方が利率としては遥かに大きくなる可能性は高いでしょう。
とはいえ、ある程度のキャッシュも持つべきだとは思いますので、ご自身の現在の預金金額と照らし合わせて検討してみてください。
有料版マネーフォーワードを使用している方
資産を総合的に管理できるマネーフォーワードと協働していることで受けられるサービスが『レコード機能』です。
ここでは、プレミアム会員のレコード機能とマネーフォーワードのサービスであるマネーフォーワードMEのスタンダード版を比較していきます。
機能 | レコード機能 プレミアム会員 | MF ME スタンダード版 |
---|---|---|
料金 | 月額600円 | 月額500円 年額5,300円 (月額442円) |
連携可能数 | 無制限 | 無制限 |
グループ作成数 | ❌ | 無制限 |
連携口座の 自動更新頻度 | 7日程度 | 高い ※詳細不明 |
連携口座の 一括更新 | ![]() | ![]() |
クレジットカード 利用残高表示 | ❌ | ![]() |
家計資産レポート | ❌ | ![]() |
資産内訳・ 推移グラフ | 個別情報のみ | ![]() |
CSV ダウンロード | ❌ | ![]() |
負債内訳・ 推移グラフ | 個別情報のみ | ![]() |
ポイント・マイル 有効期限 表示・通知 | ❌ | ![]() |
有料版になると、マネーフォーワード本家に機能面で勝る部分は残念ながらありません。
あくまで、金利0.57%特典の付加価値として考えた方が良いでしょう。
例えば、細々した金額や内訳といった情報はいらない、先月との比較やデータの記録は行わないから、パッと見でその時の個々の資産・利用状況が見れればOKという方に向いています。
みんなの銀行は、一般会員とプレミアム会員のレコード機能の違いが一括更新機能しかないので、もう少し差別化を期待したいところです。
プレミアム会員は初めてなら6ヶ月無料で利用することができます。
まずは試してみて、価値を感じられなければ一般会員に戻っても良いでしょう。
お得なキャンペーン
(常設)他行被振込で最大100円プレゼント

他行振込により、毎月最大100円もらえる常設キャンペーンを実施しています。
事前エントリー | 不要 |
付与金額 | 1件10円 月100円まで |
付与条件 | 他行から 1,000円以上の被振込 |
付与日 | 取引月の翌月末 |
10件で100円なので、他銀行の振込無料回数に余力があれば取り組む感じで良いと思います。
注意点として、ことら送金による入金はプログラム対象取引の対象外です。
Revolut 春の応援キャンペーン

2025年2月17日(月)~3月31日(月)の間、Revolutへのチャージで最大12,000円がもらえる春の応援キャンペーンが実施されています。
キャンペーン期間 | 2025年2月17日~3月31日 |
特典① | みんなの銀行からRevolutへの 「クイック銀行チャージ」 → 20%還元、最大2,000円 ※チャージ金額1万円まで対象 |
特典② | 「クイック銀行チャージ」 2万円以上利用 → 抽選で100名に10,000円 |
付与時期 | 2024年4月末まで |
今回のキャンペーンは既にみんなの銀行口座を持っている方も対象です。
Revolutにクイックチャージすることで、チャージ金額の20%分が残高還元され、最大2,000円がもらえます。
10,000円以上チャージすれば、全額もらうことができます。
また、20,000円以上チャージすることで、抽選で100名に10,000円が当たるので、こちらも狙う方は合計20,000円チャージしておきましょう。
Revolutにチャージした金額はそのまま出金することができるので、コストゼロで参加することが可能です。
Revolutへのクイックチャージの方法は、公式サイトで解説されているので参考にしてください。
また、Revolutから出金(銀行口座へ送金)する方法も、公式サイトを参考ください。
みんなの銀行口座を未解説の方は、新規口座開設者用のキャンペーンの方がお得なので、そちらをご活用ください。
金利+10%ステップアップキャンペーン

みんなの銀行を紹介した友達の人数 × +1.0%の金利がUPする金利+10%ステップアップキャンペーンが実施されています。
対象期間 | 2024/6/6〜11/20 |
金利上乗せ期間 | 2024/7/1〜2025/3/31 |
上乗せ金利 対象金額 | 10万円 |
付与条件 | 対象期間中の友達紹介 人数 × +1.0%分金利アップ ※10%まで |
人数判定期間 | 毎月20日までの累計紹介人数が 翌月以降に反映 |
付与日 | ・2024年8月19日 ・2025年2月17日 ・2025年8月18日 |
上乗せ金利対象金額が最大10万円までであるため、対象期間中9ヶ月間の税引後トータル最大利息は6,162円となります。
9ヶ月間で紹介1人当たり616円程度なので、家族や友達に紹介する良いタイミングかと思います。
お得な口座開設方法
ポイントサイト経由の口座開設と、公式プログラムの利用で約2,000円をもらうことが可能なので、うまく活用していきましょう。
ポイントサイト
みんなの銀行の新規口座開設にはポイントサイト案件があります。
付与条件 | 案件額 ① 狙い目 ② 最高額 | おすすめ ポイントサイト |
---|---|---|
口座開設の完了 | ①1,500円 ②1,500円 | ハピタス |
口座開設だけが条件となっており、1,500円分のポイントがもらえます。
また、後述するお友達紹介プログラムとも併用ができるので、そちらもご活用ください。
お友達紹介プログラム 500円

公式側から、口座開設時に紹介コードの入力で500円が付与されるお友達紹介プログラムが実施されています。
家族や友達にみんなの銀行ユーザーがいる方は、紹介コードを教えてもらいましょう。
紹介コードの入力タイミングは、
アプリダウンロード → 情報入力&本人確認 → アプリログイン後に紹介コード入力画面が出てきます。
もし、周りに紹介者がいなければ、私のコードをご活用ください。
紹介コード:uMEhgjFk
なお、紹介コードの入力でお互いの個人情報等が共有されることはありません。
サービス体験プログラム 500円

新規口座開設をした方限定で、みんなの銀行の特定サービスを利用することで500円がもらえるサービス体験プログラムが実施されています。
対象期間 | 開設月から翌月末まで |
エントリー | あり ※公式サイト |
特典内容 | 500円分の残高 |
付与条件 | 対象期間中にエントリーと 3つのコースの内、いずれか1コースの達成 |
コースA | ①ボックスを新たに1つ以上作成 ②作成したボックスへ1万円以上振替 ③開設月の翌月末終了時点で1万円以上の残高 |
コースB | ①レコードで銀行口座を1つ以上連携 ②連携した銀行口座へ送金 ※ことら送金も対象 |
コースC | ①Apple PayやGoogle Payに登録 ②デビットカードで5,000円以上の決済利用 ※ネットショッピングも対象 |
付与日 | 口座開設後の翌々月末頃 |
キャンペーンの参加にはエントリーが必要なので、忘れないようにしましょう。
条件達成が簡単なコースは『コースA』と『コースB』になります。
情報入力が面倒で、お金の縛りがあっても良いという方は『コースA』がおすすめです。
注意点としては、翌月末時点で1万円以上の残高を維持することを忘れないようにしましょう。
お金の縛りが嫌だという方は、『コースB』をおすすめします。
注意点としては、通常の他行振込は振込手数料が発生するので、手数料無料のことら送金を利用して条件を達成しましょう。