ANAカードはブランド毎に発行会社が異なり、それに合わせて年会費やカード性能が異なってきます。
コストを抑えてマイルを効率良く貯めたい、年会費以上のメリットがあるカードが良いなど、目的によって発行するカードやブランドが異なってきます。
この記事では、
これらについて解説していきますので、参考になれば幸いです。
Visa・Mastercardブランド
VisaおよびMastercardブランドの発行会社は三井住友カード株式会社です。
カードランクは一般 / ワイド / ワイドゴールド / プレミアムの4つが存在します。
プレミアムカードを除いた基本性能は以下になります。
カード | 一般 | ワイド | ゴールド |
---|---|---|---|
年会費 | 2,200円 ※初年度無料 | 7,975円 | 15,400円 |
リボ割引時 年会費 | 1,127円 (-1,073円) | 6,902円 (-1,073円) | 11,550円 (-3,850円) |
家族カード 年会費 | 1,100円 ※初年度無料 | 1,650円 | 4,400円 |
リボ割引時 年会費 | 522円 (-578円) | 1,072円 (-578円) | 2,750円 (-1,650円) |
還元 ポイント | Vポイント | ||
ポイント 還元率 | 0.5% ※200円毎に1ポイント=1円 | ||
マイル 交換レート | 1P→1マイル (0.5%) | 1P→1マイル (0.5%) | 1P→2マイル (1.0%) |
マイル 移行手数料 | 6,600円/年度 | 6,600円/年度 | 無料 |
年間継続 ボーナスマイル | 1,000マイル | 2,000マイル | 2,000マイル |
ANA便搭乗 ボーナスマイル | +10% | +25% | +25% |
Visa・Mastercardの詳しい解説はこちらを参考にしてください。こちらではカードランクの比較も行っています。
JCBブランド
JCBブランドの発行会社はJCBです。
Visa・Mastercardブランドと同様、カードランクは一般 / ワイド / ワイドゴールド / プレミアムの4つが存在します。
Visa・Mastercardブランドとの大きな違いは年会費、付与ポイント、マイル移行手数料であり、リボ割引を利用すればJCBの方が年会費は安くなります。
プレミアムカードを除いた基本性能は以下になります。
カード | 一般 | ワイド | ゴールド |
---|---|---|---|
年会費 | 2,200円 ※初年度無料 | 7,975円 | 15,400円 |
リボ割引時 年会費 | 825円 (-1,375円) | 6,600円 (-1,375円) | 10,400円 (-5,000円) |
家族カード 年会費 | 1,100円 ※初年度無料 | 1,650円 | 4,400円 |
還元 ポイント | Oki Dokiポイント | ||
ポイント 還元率 | 0.3%〜0.5% ※1,000円毎に1ポイント=3〜5円 | ||
マイル 交換レート | 1P→5マイル (0.5%) | 1P→5マイル (0.5%) | 1P→10マイル (1.0%) |
マイル 移行手数料 | 5,500円/年度 | 5,500円/年度 | 無料 |
年間継続 ボーナスマイル | 1,000マイル | 2,000マイル | 2,000マイル |
ANA便搭乗 ボーナスマイル | +10% | +25% | +25% |
年会費
カード | 一般 | ワイド | ゴールド |
---|---|---|---|
年会費 | 2,200円 ※初年度無料 | 7,975円 | 15,400円 |
リボ割引時 年会費 | 825円 (-1,375円) | 6,600円 (-1,375円) | 10,400円 (-5,000円) |
家族カード 年会費 | 1,100円 ※初年度無料 | 1,650円 | 4,400円 |
家族カード リボ割引 | なし | なし | なし |
JCBカードはリボ割引の恩恵が大きいことが特徴です。
一般カードは1,375円割引されて825円、ワイドカードは1,375円割引されて6,600円、ワイドゴールドカードは5,000円割引されて10,400円となります。
リボ割引を適用させるための条件は、スマリボ登録と年1回以上のショッピング利用があることです。
※公式サイト
ここでの「ショッピング利用」はリボ払いや手数料は関係ありません。
Visa・Mastercardとは異なり、JCBは家族カードに対するリボ割引がありません
ポイントと還元率
カード | 一般 | ワイド | ゴールド |
---|---|---|---|
還元 ポイント | Oki Dokiポイント | ||
ポイント 還元率 | 0.01%(実質0.3%〜0.5%) ※1,000円毎に1ポイント=3〜5円 | ||
スターメンバーズ適用時の還元率 | 0.55%〜0.6% | 0.55%〜0.65% | |
ポイント 有効期限 | 2年 | 2年 | 3年 |
1000円利用毎に1ポイントでOki Dokiポイントが付与されます。
こちらも月の利用金額の合計に対して1,000円毎に1ポイント付与されますが、1,000円を下回る端数は切り捨てられます。
1,000円と1,999円に対して付与されるポイントは同じ1ポイントになるため、最大999円分のポイント還元はされないということです。
Vポイントと同様、ANAカードの利用で付与されたポイントは、通常のOki DokiポイントとはANAマイルへの交換レートが異なり、以下のようになります。
マイル以外で使用する場合、交換効率の高いJCBプレモバリューやnanacoへの交換であれば1ポイント=5円(還元率0.5%)で使用可能です。
また、JCBにはJCBスターメンバーズという特典があり、年間利用金額に応じて翌年のポイント還元率がUPします。
一般・ワイドカードであれば年間100万円利用で翌年から+0.2倍の0.012%のOki Dokiポイント還元、ワイドゴールドカードであれば年間300万円利用で翌年から+0.25倍の0.0125%のOki Dokiポイント還元になります。
しかし、加算倍率によって付与されるポイントはボーナスポイントであるため、マイル交換レートは1ポイント3マイルが適用されます。※公式サイト:マイル移行対象のポイント
つまり、マイル還元率で換算すると、一般・ワイドカードは最大還元率1.06%、ワイドゴールドは最大還元率1.065%となります。※10マイルコース適用時
ポイントの有効期限は、一般・ワイドカードが獲得月から2年間、ワイドゴールドカードが獲得月から3年間となっています。
マイル交換レートと移行手数料
カード | 一般 | ワイド | ゴールド |
---|---|---|---|
マイル 交換レート | 1P →5マイル (0.5%) | 1P →5マイル (0.5%) | 1P →10マイル (1.0%) |
マイル 移行手数料 | 5,500円/年度 | 5,500円/年度 | 無料 |
一般・ワイドカードのマイル交換コースは5マイルコースで1ポイント=5マイル(マイル還元率0.5%)、ワイドゴールドカードは10マイルコースで1ポイント=10マイル(マイル還元率1.0%)です。
一般・ワイドカードも、マイル移行手数料5,500円を支払えば、1ポイント=10マイルのレートである10マイルコースで交換することができます。
このマイル移行手数料が安いことがJCBの大きなメリットになります。
カード利用特典
カード | 一般 | ワイド | ゴールド |
---|---|---|---|
年間継続 ボーナスマイル | 1,000マイル | 2,000マイル | 2,000マイル |
ANA便搭乗 ボーナスマイル | +10% | +25% | +25% |
カード特典としては、年間継続ボーナスマイルとANA便搭乗ボーナスマイルがあります。
一般カードは年間ボーナスで1,000マイル、搭乗ボーナスで+10%
ワイド・ワイドゴールドカードは年間ボーナスで2,000マイル、搭乗ボーナスで+25%となっています。
内容はVIsa・Mastercardブランドと同じです。
カード付帯保険
カード | 一般 | ワイド | ゴールド |
---|---|---|---|
付帯 | 自動 | 自動 | 自動 |
海外旅行傷害保険 | |||
死亡 | 1,000万円 | 5000万円 | 利用付帯:1億円 自動付帯:5000万円 |
後遺障害 | 最大1,000万円 | 最大5,000万円 | |
治療費用 | ー | 150万円 | 300万円 |
賠償責任 | ー | 2,000万円 | 1億円 |
携行品損害 | ー | 50万円 | 50万円 |
救援者費用 | 100万円 | 100万円 | 400万円 |
国内旅行傷害保険 ※一般・ワイドカードは航空機搭乗中・飛行場構内のみ | |||
付帯 | 自動 | 自動 | 自動 |
死亡 | 1,000万円 | 5000万円 | 5000万円 |
後遺障害 | 最大1,000万円 | 最大5,000万円 | 最大5,000万円 |
入院保険金 | ー | 1万円/日 | 5,000円/日 |
手術保険金 | ー | 最大10万円 | 最大20万円 |
通院保険金 | ー | 2,000円/日 | 2,000円/日 |
海外・国内航空便遅延保険 | |||
付帯 | ー | ー | 自動 |
乗継遅延 | ー | ー | 2万円 |
出航遅延 | ー | ー | 2万円 |
手荷物遅延 | ー | ー | 2万円 |
手荷物紛失 | ー | ー | 4万円 |
ショッピング補償 ※一般・ワイドカードは海外での利用 国内でのリボ払い・分割払い(3回以上)の利用のみ | |||
100万円/年 | 100万円/年 | 500万円/年 |
※ワイドゴールドカードの保険内容
一般カード及びワイドカードの保険内容はVisa・Mastercardと同じであり、ワイドカードは海外旅行傷害保険であれば割と充実した内容になっています。
Visa・Mastercardと異なり、JCBのワイドゴールドカードはさらに優れた保険内容となっています。
保険金額が大きいことに加えて、自動付帯で保険適用される点は大きなメリットです。
また、JCBは海外の航空便遅延保険も存在します。
どれがいいのか?
考え方はVisa・Mastercardと同じですのでこちらを参考にしてください。
補足として、付与ポイントのOki Dokiポイントの有効期限は2年間ですが、失効タイミングは獲得月から起算して24ヶ月後の締日15日までとなります。※2023年4月獲得分の失効日は2025年4月15日
つまり、移行期間の対象年度が4月に獲得したポイントも3年分であるため、3年に1回のマイル移行手数料の支払いで済ませることができます。
American Expressブランド
American Expressブランドの発行会社はアメリカン・エキスプレスです。
カードランクはノーマル / ゴールド / プレミアムの3つが存在します。
プレミアムを除いた基本性能は以下になります。
カード | ノーマル | ゴールド |
---|---|---|
年会費 | 7,700円 | 34,100円 |
家族カード 年会費 | 2,750円 | 17,050円 |
還元ポイント | メンバーシップ・リワードのポイント | |
ポイント 還元率 | 0.5% ※100円毎に1ポイント=0.3〜0.5円 | |
ポイント 有効期限 | 3年 | 無期限 |
マイル 交換レート | 2,000P →1,000マイル (0.5%) | 1P →10マイル (1.0%) |
マイル 移行手数料 | 6,600円/年度 (0.5%→1.0%) | 無料 |
年間継続 ボーナスマイル | 1,000マイル | 2,000マイル |
ANA便搭乗 ボーナスマイル | +10% | +25% |
その他特典 | ・空港ラウンジ無料 ・手荷物無料宅配サービス ・国内旅行傷害保険 | ・ANA SKYコイン獲得プログラム ・各種プロテクション ・プライオリティパス |
ノーマルカードの年会費は、VisaやJCBのワイドカードに近い価格帯である7,700円になっていますが、ボーナスマイル特典は一般カードと同じ水準です。
ゴールドカードはVisaやJCBのワイドゴールドカードよりもひと回り大きい年会費である34,100円となっています。
Amexの特徴としては、マイル交換レートを上げるポイント移行コース(6,600円/年)に登録すればポイントの有効期限が無期限にすることができます。
毎年加入する必要が無ければ、ポイント有効期限が3年であることを踏まえると、3年に1回のペースで加入をすれば移行手数料を実質2,200円/年にすることができます。※登録解除した場合、3年の有効期限が発生する
注意点としては、マイル交換コースの登録完了には数日の時間がかかること、登録解除には電話対応が必要になります。
ポイント有効期限ギリギリのコース登録は失効する危険があるため、余裕を持って加入するようにしましょう。
その他としては、空港ラウンジ本人・同伴者無料や手荷物無料宅配サービスなどAmex特有の特典が充実している点がメリットになります。
ゴールドカードは、年間300万円以上の利用でANA SKYコインが10,000コインが付与されるANA SKY コイン獲得プログラムが適用されるため、年会費を実質1万円安くすることも可能です。
また、プライオリティ・パスは同伴者1名まで年2回利用可能です。
カード付帯保険
カード | ノーマル | ゴールド |
---|---|---|
付帯 | 利用 | 利用 |
海外旅行傷害保険 | ||
死亡 | 3,000万円 | 1億円 |
後遺障害 | 最大3,000万円 | 最大5,000万円 |
治療費用 | 100万円 | 300万円 |
賠償責任 | 3,000万円 | 4,000万円 |
携行品損害 | 30万円 | 50万円 |
救援者費用 | 200万円 | 400万円 |
国内旅行傷害保険 | ||
付帯 | 利用 | 利用 |
死亡 | 2,000万円 | 5000万円 |
後遺障害 | 最大2,000万円 | 最大5,000万円 |
入院保険金 | ー | 1万円/日 |
手術保険金 | ー | 最大10万円 |
通院保険金 | ー | 2,000円/日 |
海外・国内航空便遅延保険 | ||
付帯 | ー | 利用 |
乗継遅延 | ー | 最高2万円 |
出航遅延 | ー | 最高2万円 |
手荷物遅延 | ー | 最高2万円 |
手荷物紛失 | ー | 最高4万円 |
ショッピング補償 | ||
100万円/年 | 100万円/年 |
※ゴールドカードの保険内容
Amexカードの保険は全て利用付帯になっており、旅行中でのカード利用が必要になってきます。
VisaやJCBにない特徴としては、海外航空便遅延時の保険が存在することです。
その他にも、家族特約の保険適用範囲が「生計を共にする親族」であるため、金額は少なくなりますが1枚のカードで広い範囲をカバーすることが可能です。
Diners Club
Diners Clubブランドの発行会社は三井住友トラストクラブ株式会社です。
カードランクはノーマル / プレミアムの2つが存在します。
プレミアムを除いた基本性能は以下になります。
カード | ダイナースカード |
---|---|
年会費 | 29,700円 |
家族カード 年会費 | 6,600円 |
還元ポイント | ダイナースクラブ リワードポイント |
ポイント 還元率 | 1.0% ※100円毎に1ポイント=0.3〜1.0円 |
マイル 交換レート | 1,000P→1,000マイル (1.0%) |
マイル 移行手数料 | 無料 |
年間継続 ボーナスマイル | 2,000マイル |
ANA便搭乗 ボーナスマイル | +25% |
その他特典 | ・空港ラウンジ無料 ・手荷物無料宅配サービス ・国内旅行傷害保険 |
ダイナースカードはVisa・JCBワイドゴールドとAmexゴールドカードに近い性能を持ちます。
Amexと同様、ポイントの有効期限は無制限であり、プライオリティ・パスと同等レベルの空港ラウンジが使える点がダイナースの特徴になります。
カード付帯保険
カード | ダイナースカード |
---|---|
付帯 | 自動 |
海外旅行傷害保険 | |
死亡 後遺障害 | 利用付帯:1億円 自動付帯:5,000万円 |
治療費用 | 300万円 |
賠償責任 | 1億円 |
携行品損害 | 50万円 |
救援者費用 | 400万円 |
国内旅行傷害保険 | |
付帯 | 自動 |
死亡 後遺障害 | 利用付帯:1億円 自動付帯:5,000万円 |
入院保険金 | 1万円/日 |
手術保険金 | 最大10万円 |
通院保険金 | 3,000円/日 |
ショッピング補償 | |
500万円/年 |
ダイナースカードの保険は航空遅延保険がありません。また家族特約は無い代わりに、家族カードを発行した家族会員は本会員と同じ保険が適用されます。
カード付帯保険の適用条件は基本的に自動付帯となっております。
カードブランド毎の比較
ANAカードはカードブランドによって、年会費やカード特典が異なります。
ここでは年会費が近いカード毎に比較解説していきます。
一般カード
家族カード無しの場合 | |||
---|---|---|---|
カード | Visa Master | JCB | 差額 |
年会費 | 2,200円 ※初年度無料 | 2,200円 ※初年度無料 | ±0 |
↑リボ割引時 | 1,127円 | 825円 | 302円 |
マイル移行 手数料 | 6,600円/年度 | 5,500円/年度 | 1,100円 |
↓通常時 | |||
年会費 + マイル移行 手数料 | 8,800円 | 7,700円 | 1,100円 |
年会費 + マイル移行 手数料 (3年に1回の場合) | 4,400円 | 4,034円 | 366円 |
↓リボ割引適用時 | |||
年会費 + マイル移行 手数料 | 7,727円 | 6,325円 | 1,402円 |
年会費 + マイル移行 手数料 (3年に1回の場合) | 3,327円※ | 2,659円※ | 668円 |
家族カード有りの場合 | |||
---|---|---|---|
カード | Visa Master | JCB | 差額 |
年会費 | 2,200円 ※初年度無料 | 2,200円 ※初年度無料 | ±0 |
↑リボ割引時 | 1,127円 | 825円 | 302円 |
家族カード 年会費 | 1,100円 ※初年度無料 | 1,100円 ※初年度無料 | ±0 |
↑リボ割引時 | 522円 | 1,100円 | 578円 |
マイル移行 手数料 | 6,600円/年度 | 5,500円/年度 | 1,100円 |
↓通常時 | |||
年会費 + 家族カード | 3,300円 | 3,300円 | ±0 |
年会費 + 家族カード + マイル移行 手数料 | 9,900円 | 8,800円 | 1,100円 |
年会費 + 家族カード + マイル移行 手数料 (3年に1回の場合) | 5,500円 | 5,134円 | 366円 |
↓リボ割引適用時 | |||
年会費 + 家族カード | 1,649円 | 1,925円 | 276円 |
年会費 + 家族カード + マイル移行 手数料 | 8,249円 | 7,425円 | 824円 |
年会費 + 家族カード + マイル移行 手数料 (3年に1回の場合) | 3,849円※ | 3,759円※ | 90円 |
一般カードの場合、マイルの還元率を1.0%にするマイル移行手数料の安さからJCBが優位です。
家族カードにもリボ割引が存在するVisa・Mastercardブランドは、マイル移行手数料を使用せずに家族カードを発行する方のみ優位になります。
もしくは、交通会社提携カードであれば、リボ割引適用時の年会費が826円になるため、VisaかMastercardが良い方はそちらも候補に上がります。
リボ内容・割引条件の違い
ここまで、リボ割引が適用される前提で進めていますが、三井住友カードのマイ・ペイすリボとJCBのスマリボの内容と条件の違いも理解しておく必要があります。
以下がリボ割引適用条件となります。
Visa・Mastercard マイ・ペイすリボ | JCB スマリボ | |
---|---|---|
割引条件 | リボ登録 & 1回以上の リボ払い手数料の支払い | リボ登録 & 1回以上の ショッピング利用 |
毎月の返済額 | 自由に設定が可能 | 利用金額に応じて決定 |
条件難易度 | ★★ | ★ |
扱いにくさ | ★ | ★★★★ |
メリット | ・初回支払い月は手数料無料 ・リボ残高の調整が簡単 | リボ手数料を 発生させなくてよい |
デメリット | リボ手数料発生が必要 | ・日常使用には不向き ・締日翌日から手数料発生 ・繰上返済の手続きが面倒 |
リボ割引を受けたい方は、Visa・Mastercardブランドの方が扱いやすいです。
Visa・Mastercardのマイ・ペイすリボは、リボ払い扱いの利用分が支払われてからリボ手数料が発生します。
そのため、利用分が確定後(支払日よりも前)に金額調整ができるため、リボ手数料を簡単にコントロールすることができます。
マイ・ペイすリボの仕組み・活用方法については、こちらで詳しく解説しています。
一方で、JCBのスマリボは1万円より多い利用分は必然的にリボ残高にされてしまい、利用分の確定日以降すぐにリボ手数料が発生してしまいます。
これを発生させないためには、毎月1万円以下の利用に抑える、もしくは利用金額を管理して繰上返済をする必要が出てきます。
しかし、金額の管理と繰上返済が意外と面倒で、繰上返済は明細反映分しか対応できません。
そのため、締日付近の利用分は確定日以降に明細反映するため、いくら利用したかを管理して繰上返済の額を決める必要性が出てきます。
そのため、JCBでリボ割引は欲しい方にとって、月1万円以上の使用はあまりおすすめできません。
判断基準
よって、一般カードの判断基準は以下になります。
ワイドカード
ワイドカード及び同じ価格帯であるAmexノーマルカードを比較します。
年会費
カード | Visa Master | JCB | Amex |
---|---|---|---|
年会費 | 7,975円 | 7,975円 | 7,700円 |
↑リボ割引時 | 6,902円 | 6,600円 | 7,700円 |
家族カード 年会費 | 1,650円 | 1,650円 | 2,750円 |
↑リボ割引時 | 1,072円 | 1,650円 | 2,750円 |
マイル移行 手数料 | 6,600円/年度 | 5,500円/年度 | 6,600円/年度 |
↓通常時 | |||
年会費 + 家族カード | 9,625円 | 9,625円 | 10,450円 |
年会費 + マイル移行 手数料 | 14,575円 | 13,475円 | 14,300円 |
年会費 + マイル移行 手数料 (3年に1回の場合) | 10,175円 | 9,809円 | 9,900円 |
↓リボ割引適用時 | |||
年会費 + 家族カード | 7,974円 | 8,250円 | 10,450円 |
年会費 + マイル移行 手数料 | 13,502円 | 12,100円 | 14,300円 |
年会費 + 家族カード + マイル移行 手数料 | 14,574円 | 13,750円 | 17,050円 |
年会費 + 家族カード + マイル移行 手数料 (3年に1回の場合) | 10,174円※ | 10,084円※ | 12,650円※ |
一般カードと同様に、マイル移行手数料の安さからJCBが優位ですが、家族カードの発行のみをしたい方であればVisa・Mastercardが優位です。
Amexは、リボ無し通常カードのみの場合に最安となります。
各ケースのVisa・MastercardとJCBの差額は一般カードと同様になっています。
カード利用特典
カード | Visa・Mastercard JCB | Amex |
---|---|---|
年間継続 ボーナスマイル | 2,000マイル | 1,000マイル |
ANA便搭乗 ボーナスマイル | +25% | +10% |
その他特典 | ー | ・空港ラウンジ本人・同伴者無料 ・手荷物無料宅配サービス |
年間継続ボーナスマイルと搭乗ボーナスマイルはAmexノーマルカードはVisaやJCBの一般カードと同じ水準になっています。
空港ラウンジ無料などの特典はAmexのみとなっています。
カード付帯保険
カード | Visa・Mastercard JCB | Amex |
---|---|---|
付帯 | 自動 | 利用 |
海外旅行傷害保険 | ||
死亡 | 5,000万円 | 3,000万円 |
後遺障害 | 最大5,000万円 | 最大3,000万円 |
治療費用 | 150万円 | 100万円 |
賠償責任 | 2,000万円 | 3,000万円 |
携行品損害 | 50万円 | 30万円 |
救援者費用 | 100万円 | 200万円 |
国内旅行傷害保険 ※ワイドカードは航空機搭乗中・飛行場構内のみ適用 | ||
付帯 | 自動 | 利用 |
死亡 | 5000万円 | 2000万円 |
後遺障害 | 最大5,000万円 | 最大2,000万円 |
入院保険金 | 1万円/日 | ー |
手術保険金 | 最大10万円 | ー |
通院保険金 | 2,000円/日 | ー |
海外・国内航空便遅延保険 | ||
どちらも無し | ||
ショッピング補償 ※ワイドカードは海外での利用 or 国内でのリボ払い・分割払い(3回以上)の利用のみ | ||
100万円/年 | 100万円/年 |
保険の内容だけでなく、自動付帯という点も踏まえるとVisaやJCBのワイドカードの方が内容は優れています。
国内旅行保険はワイドカードは航空機搭乗中 or 飛行機構内での事故時にしか適用されないので、Amexとほとんど変わらないでしょう。
判断基準
Amexの利点がAmex特有の特典以外に見られないため、判断基準は一般カードと同様です。
ゴールドカード
ここでは、VisaやJCBのワイドゴールドカードと同じ価格帯である、Amexノーマルカード+マイル移行手数料を比較しています。
カード | Visa Master | JCB | Amex |
---|---|---|---|
年会費 | 15,400円 | 15,400円 | 14,300円※ |
リボ割引時 | 11,550円 | 10,400円 | 14,300円※ |
家族カード 年会費 | 4,400円 | 4,400円 | 2,750円 |
リボ割引時 | 2,750円 | 4,400円 | 2,750円 |
↓リボ割引適用時 | |||
年会費 + 家族カード | 14,300円 | 14,800円 | 17,050円 |
単体年会費で見るとAmexが1,100円安くなりますが、ワイドゴールドカードの特典である年間ボーナスマイルで1,000マイルの差や搭乗ボーナスマイル15%の差、充実した保険内容を考えると、ワイドゴールドの方がお得度は高いでしょう。
さらに、VisaとJCBのワイドゴールドカードはリボ割引が適用されます。
Visa・Mastercardが3,850円引きの11,550円、JCBが5,000円引きの10,400円であり、JCBの方が1,150円安くなります。
一方で、Visa・Mastercardは家族カードにもリボ割引が適用されるため、家族カードを発行する場合のトータルはJCBよりも500円安くなります。
家族カードを発行したいけどリボを使いたくない人にとっては、Amexも候補に挙がってきます。
家族カードの年会費が2,750円と安いため、家族カードを発行したい場合はVisaやJCBよりもトータルで2,750円安くすることができます。
カード付帯保険
Amexノーマルカードよりもワイドゴールドカードの方が内容は優れているため、ここではワイドゴールドカード同士で比較していきます。
カード | Visa・Mastercard | JCB |
---|---|---|
付帯 | 利用 | 自動 |
海外旅行傷害保険 | ||
死亡 | 5,000万円 | 利用付帯:1億円 自動付帯:5000万円 |
後遺障害 | 最大5,000万円 | |
治療費用 | 150万円 | 300万円 |
賠償責任 | 3000万円 | 1億円 |
携行品損害 | 50万円 | 50万円 |
救援者費用 | 100万円 | 400万円 |
国内旅行傷害保険 | ||
付帯 | 利用 | 自動 |
死亡 | 5000万円 | 5000万円 |
後遺障害 | 最大5,000万円 | 最大5,000万円 |
入院保険金 | 5,000円/日 | 5,000円/日 |
手術保険金 | 最大20万円 | 最大20万円 |
通院保険金 | 2,000円/日 | 2,000円/日 |
国内航空便遅延保険 | ||
付帯 | 利用 | 自動 |
乗継遅延 | 2万円 | 2万円 |
出航遅延 | 1万円 | 2万円 |
手荷物遅延 | 1万円 | 2万円 |
手荷物紛失 | 2万円 | 4万円 |
ショッピング補償 | ||
300万円/年 | 500万円/年 |
※ワイドゴールドカードの保険内容
自動付帯である点、保険内容の高さからJCBの方が充実した内容になっています。
カード付帯の保険は、適用条件を満たすカードの中で最も金額が大きい保険が適用されます。
そのため、他社カードを持っている方は、付帯されている保険内容と比較すること、どの程度の内容が欲しいか検討することが大切です。
判断基準
ワイドゴールドカードもリボ割引の寄与度が大きいため、このような判断基準になります。
Amexゴールド&Diners
これくらいのレベルになると、一概に年会費だけで比較することはできず、個々の目的に合ったカードを選ぶことが重要かと思います。
特にカード特典が充実してくるので、ここでは解説しませんが、どういった特典が欲しいかをご自身で調べていただければと思います。
年会費
カード | ゴールド | ダイナースカード |
---|---|---|
年会費 | 34,100円 | 29,700円 |
家族カード 年会費 | 17,050円 | 6,600円 |
カードの年会費はAmexの方が高くなりますが、カード特典であるANA SKY コイン獲得プログラムにより、年間300万円以上の利用でANA SKYコインが10,000コインが付与されるため、年会費を実質24,100円にすることができます。
カード付帯保険
カード | Amexゴールド | ダイナース |
---|---|---|
付帯 | 利用 | 自動 |
海外旅行傷害保険 | ||
死亡 | 1億円 | 利用付帯:1億円 自動付帯:5,000万円 |
後遺障害 | 最大5,000万円 | 利用付帯:1億円 自動付帯:5,000万円 |
治療費用 | 300万円 | 300万円 |
賠償責任 | 4,000万円 | 1億円 |
携行品損害 | 50万円 | 50万円 |
救援者費用 | 400万円 | 400万円 |
国内旅行傷害保険 | ||
付帯 | 利用 | 自動 |
死亡 | 5000万円 | 利用付帯:1億円 自動付帯:5,000万円 |
後遺障害 | 最大5,000万円 | 利用付帯:1億円 自動付帯:5,000万円 |
入院保険金 | 1万円/日 | 1万円/日 |
手術保険金 | 最大10万円 | 最大10万円 |
通院保険金 | 2,000円/日 | 3,000円/日 |
海外・国内航空便遅延保険 | ||
付帯 | 利用 | |
乗継遅延 | 最高2万円 | ー |
出航遅延 | 最高2万円 | ー |
手荷物遅延 | 最高2万円 | ー |
手荷物紛失 | 最高4万円 | ー |
ショッピング補償 | ||
500万円/年 | 500万円/年 |
補償額や自動付帯である点から、ダイナースカードの方が保険内容は充実しています。
一方、Amexのカード付帯保険は利用付帯であるため、やや手間はかかりますが、航空便遅延保険があることや、保険適用範囲が親族まで及びます。※保険適用額は異なる
実は、JCBワイドゴールドカードの保険内容とダイナースカードの保険内容はほとんど同じです。
そのため、保険内容だけを見ると、年会費10,000円前後で所有できるJCBワイドゴールドカードの優秀さが伺えます。
ここでの比較はあくまで参考としてご活用ください。
マイル還元率の違い
マイル還元率はいずれのブランドもカード利用金額の1.0%が最大となります。
ただし、JCBのみ最大1.065%にすることが可能ですが、0.015%UPさせるために300万円利用するのはあまり効率的とは言えません。(1,000万円利用したとしても、0.015%は1,500マイルにしかならない)
ブランドによるマイル還元率はほとんど違いはないので、年会費や保険といった他の部分で比較検討することになります。