ANAのキャッシュレス決済であるANA Payが2023年5月から新しくなりました。
利用時にマイルが0.5%還元されることだけでなく、クレカからもチャージ可能なチャージ元や利用先も優秀であるため、決算方法の中では最も使いやすいと個人的には思っています。
この記事では、
これらについて詳しく解説していきます。
ANA Payの基本性能
![](https://small-hack.com/wp-content/uploads/2023/06/スクリーンショット-2023-06-08-7.22.25.png)
キャッシュ | マイル | |
---|---|---|
ANAマイル 還元率 | 0.5% ※200円毎に1マイル | 還元無し |
決済方法 | iD / Visaタッチ オンライン / コード | |
チャージ 方法 | クレジットカード Apple Pay セブン銀行 | ANAマイル (1マイル=1円) |
チャージ 上限 ※1 | 1回:1,000~10万 1日:10万 1ヶ月:30万 | 1回:1~1万マイル 1日:1万マイル 1ヶ月:5万マイル |
残高上限 ※1 | 30万円 | 5万円 |
有効期限 | 4年 | 1年 |
※使用またはチャージした翌月から起算 |
決済時のマイル還元率
ANA Payは、決済利用金額に対して0.5%のANAマイルが還元されます。
マイル還元はキャッシュ残高の利用時であり、マイル残高利用時にはマイル還元率は発生しません。
ANAマイルは、特典航空券などの使い方によっては1マイル=2円以上の価値を持つので、実質1.0%以上の還元率と考えることもできます。
現状、利用時のANAマイル還元が対象外になる利用先は無いため、広く使いやすい点も大きなメリットです。
決済方法
決済方法は、実店舗で利用可能なiD決済とVisaタッチ決済、またバーチャルカードを利用したオンライン決済が可能です。
最近、コード払い機能も追加されました。
オンライン決済は個人名義の使用もできるため、通常のプリペイドカードよりも使用可能範囲が広くなります。
チャージ方法
チャージ方法はキャッシュとマイルの2タイプが存在します。
キャッシュの場合、クレジットカード、Apple Pay、セブン銀行からチャージができます。
マイルの場合、ANAマイルを1マイル=1円でチャージすることができます。
キャッシュチャージ
クレジットカードからチャージ可能&利用時の還元率が0.5%であることから、ANA Payは決済ルート利用における汎用性に優れています。
しかし、ANA Pay公式のよくある質問の中に、次のようなものがあります。
- QANA Pay よくある質問
クレジットカードからチャージした場合、カード会社のポイントも付与されるかを教えて。 - A
クレジットカードからANA Payにチャージした場合、クレジットカードのポイント付与は対象外となります。
この文面では、クレジットカード側のANA Payチャージ利用分に対するポイント還元は対象外と明記されています。
しかし、これはANAカードを『通常利用』した時のポイント還元に対するコメントであると思われます。
基本的に、クレジットカード利用時のポイント還元対象分については、カード発行元が公表します。
実際に、三井住友カードのクレジットカードは、ANA Payへのチャージ利用分はポイント還元対象外と公表されています。
※公式サイト
一方で、対象外という公表の無い別会社のクレジットカードでは、チャージ利用分のポイント還元が確認できています。
クレジットカードからチャージする場合は、ポイント還元の利用対象か確認しておきましょう。
ANAカードからチャージする場合
![](https://small-hack.com/wp-content/uploads/2023/08/スクリーンショット_2023-08-10_9.58.05-removebg-preview-1.png)
上述したように、ANAカードのチャージ利用時のポイント還元はありませんが、別枠でマイル還元があります。
ただし、法人用の一般カードとワイドカード、海外用カード、提携のANAカードは今回の対象外となります。
カード ランク | マイル 付与 | チャージ時の 還元率 | 通常時の 還元率 |
---|---|---|---|
一般 | 1,000円毎に 1マイル | 0.1% | 0.5〜1.0% |
ゴールド | 1,000円毎に 6マイル | 0.6% | 1.0% |
プレミアム | 1,000円毎に 11マイル | 1.1% | 1.0〜1.5% |
チャージ利用時のマイル還元率はカードのランクによって異なり、一般カードが0.1%、ゴールドカード0.6%、プレミアムカードが1.1%となっています。
このチャージ利用時のマイル還元率は、一般とゴールドランクのカードは通常利用時に還元されるポイントからマイルへ交換した時の実質マイル還元率よりも0.4%以上低い設定になっています。
プレミアムカードは、カードブランドによって通常利用時のマイル還元率が異なってきます。
そのため、ANA Payへ直接チャージするよりも、ANAカード → プリペイドカード → ANA Payのようにプリペイドカードを経由することで、通常利用時のマイル還元率でANA Payへチャージすることが可能になります。
おすすめのプリペイドカードはこちらで解説します。
マイルチャージ
ANA Payは『1マイルから』チャージして使用できるため、マイルを使わない人にとっても0.5%還元のプリペイドカードとして活用することができます。
これは、ANA Payの大きなメリットです。
ANAマイルのチャージは1マイル=1円の交換レートなのでお得とは言えませんが、失効予定分を簡単に利用するための1つの手段になるかと思います。
注意点として、キャッシュとANAマイルは合算利用ができないので、別々の残高で決済する必要があります。
チャージ上限・決済上限
チャージ上限は、キャッシュで1日:10万円(2万円)/1ヶ月:30万円(10万円)、
マイルで1日:1万マイル(5,000マイル)/1ヶ月:5万マイル(3万マイル)
残高上限はキャッシュで30万円(10万円)、マイルで5万円(3万円)です。※()は本人確認未完了時
残高上限が決済上限金額になるため、1回の支払いで30万円まで利用できることは1つのメリットだと思います。
いずれも本人確認完了後の金額になるので、使用頻度の高い人は早めに行っておきましょう。
キャッシュ・マイル 有効期限
キャッシュもマイルも有効期限が存在します。
いずれも利用 or チャージした翌月から起算して、キャッシュは4年、マイルは1年になります。
マイルは交換レートは低くなりますが、使用期限を延ばして使用できる点は良いかもしれません。
決済ルートの考察
ANA Payを活用した決済方法の最適化について考えていきます。
決済ルートに組み込むこと得られるANA Payのメリットは以下になります。
個人的にANA Payはかなり汎用性の高い決済方法だと思います。
今回は、チャージ元とチャージ先を分けて述べていきます。
ANA Payを使用した決済ルートをこちらでまとめていますので、気になる方は参考にしてください。
お得なチャージ元
高い還元率を持つクレジットカードと、還元率を上げるプリペイドカードを組み合わせることでよりお得に使用していきます。
チャージできない、チャージ利用時の還元率が無いカードがいくつか存在します。
おすすめのプリペイドカードを解説していきます。
JAL Pay※Apple Payのみ
![](https://small-hack.com/wp-content/uploads/2023/12/スクリーンショット_2023-12-05_16.31.36_2-removebg-preview.png)
JAL Payは利用時のJALマイル還元率が0.5%のキャッシュレス決済であり、Apple Payを用いればANA Payへのチャージ利用が可能です。
2024年4月2日からクレジットカードからのチャージに対応したため、クレジットカードの実質還元率を0.5%高めることができます。
ただし、チャージ可能なカードブランドがMastercard / JCB / Dinersであり、JALカード以外のVisaブランドからチャージができません。
JAL Payに関しては、こちらで詳しく解説しています。
au PAYプリペイドカード※Apple Payのみ
![](https://small-hack.com/wp-content/uploads/2023/07/au-PAYプリペイド2.png)
au PAYプリペイドカードは、利用時のPontaポイント還元率が0.5%であり、au PAY残高を使用するプリペイドカードです。
しかし、au PAYカード以外からの月間チャージ上限が5万円であり、ポイント還元対象外の利用先が多いカードになります。
実際に、au PAYプリペイドカード → ANA Payへのチャージ利用はPontaポイント還元の対象外となっています。
こちらのカードも、Visaブランドのクレジットカードは対象の発行会社のみ可能になっています。
Visaの三井住友カードは対象外である一方、Visaのエポスカードはau PAY残高へチャージすることができます。
基本的には、JAL Payの利用がおすすめですが、JAL Payには不可能なAmexブランドからチャージ利用する時にau PAYプリペイドカードが活用できます。
au PAYプリペイドカードについては、こちらで詳しく解説しています。
お得な使用・チャージ先
ANA Payの使用・チャージ先について説明していきます。
現状のお得な使用方法は、Androidユーザーが利用できる1つのみとなりますので、基本的には通常利用で使用する形になります。
楽天Edy(楽天キャッシュ 還元率0.5% or 1.0%)
楽天Edyから楽天キャッシュに交換が可能になったため(Android版楽天Edyアプリが必要)、ANA Pay → 楽天Edy → 楽天キャッシュのルートが使用可能となりました。
そのため、楽天ペイ利用時の最大1.5%還元を加算することが可能です。※還元対象先のみ
楽天キャッシュは楽天ペイや楽天証券の使用が可能であるため、汎用性は高いです。
以前までは、楽天ギフトカードの購入が必要でしたが、コンビニに行く手間が省けるため、チャージ効率が格段に上がりました。
改悪が入る可能性は高いですが、使用できるうちはお得に活用しましょう。
不正利用時の補償
不正利用時の補償に関しては、会員規約にて以下のように言及しています。
第24条(補償等の対応方針)※一部抜粋
1. 利用者端末の紛失または盗難等により、第三者に自己のバリュー口座にあるバリューを使用された場合、その使用に伴って利用者に生じた損害は利用者の負担とします。
2. 利用者が第三者によりアカウント情報が盗取または詐取されるなどの事情により、利用者の意思に反してANA Payのバリュー口座のバリューが利用され、損失が発生した場合、直ちに当社所定の方法により通知するとともに、所轄の警察署へ届け出、かつ当社の請求により不正使用届を当社に提出した場合に、補償します。
不正利用されたと判明して60日以内に適切な対応を取れば、おそらく全額補償されます。
ANA Payにはカード利用の一時停止のような機能はないため、不正利用を防ぐ術はありません。(オンライン決済を全くしないのであれば、不正利用の可能性は限りなく低い)
全額補償してくれるのは安心ですが、手続きが面倒なので、一時停止できる機能の追加を願いたいところです。
期間限定キャンペーン
新規登録&オーケー利用で500マイルプレゼント
![](https://small-hack.com/wp-content/uploads/2024/06/スクリーンショット-2024-06-21-5.43.37-800x303.png)
2024年7月31日までの間、ANA Payの初めての利用とオーケーでの支払いをすることでANA Payキャッシュ700円分が付与されるキャンペーンが実施されています。
実施期間 | 2024/6/3〜7/31 |
エントリー有無 | 不要 |
付与条件① | 2023/5/23〜2024/6/2の間に ANAマイルの利用明細に ANA Payの利用分が無いこと |
付与条件② | オーケーでのSmart Code決済で 期間中5,000円以上利用すること |
特典 | ANA Payキャッシュ 700円分 |
付与日 | 2024年9月上旬〜中旬頃 |
5,000円の利用で700円分のキャッシュがもらえるため、通常分と合わせると14.5%の還元率になります。
2023年5月23日〜2024年6月2日の間で、ANAマイレージクラブご利用実績照会の中に『ANA Pay』と記載されたマイル実績が無い方が対象になります。
オーケーでの決済利用は、Smart Code決済のみが対象になるので、iD決済やVisaタッチ毛際は利用しないように注意してください。