ポイントサービス特化したauの料金プランである『auマネ活プラン』は上手く活用することができれば、通常プランよりも月額料金を2,000円前後安くすることが可能です。
基本料金の安さよりもサービス利用によるポイント還元に重きを置いており、上手く活用できる人向けのプランになっています。
このプランのメリットを最大限引き出すには、au PAY カード・auじぶん銀行・auカブコム証券の所有が望ましく、企業側もこのプランを通じてユーザー数を増やしたいことがわかります。
公式サイトの内容は誇張表現が多いため、実際にはどれくらいお得になるのか分かりにくいです。
この記事では、
これらについてわかりやすく解説していきます。
auマネ活プランの詳細

auマネ活プランとは、au回線のポイントサービスに特化した料金プランの1つです。
簡潔に言うと、対象サービスをフル活用することで最大1,100円+4,000P分の割引を受けることができます。
料金プランの基本的な内容は以下になります。(税込価格)
ここでは、料金プランの『auマネ活バリューリンクプラン』と『auバリューリンクプラン』を比較していきます。※2025年8月現在
マネ活プラン | 通常プラン | |
---|---|---|
基本料金 | 9,328円/月 | 8,008円/月 |
データ通信量 | 無制限 | |
割引特典 | ||
auスマート バリュー | -1,100円/月 | |
家族割プラス | 適用外 ※人数には換算 | 3人以上 ➡︎ -1,210円 2人のみ ➡︎ -660円 |
au PAY カード支払割 | 適用外 | -220円 |
ポイント還元特典(付帯) | ||
au PAYカード 特典 | 300P | ー |
auじぶん銀行 特典 | 300P | ー |
通信料金 支払い特典 | 400P | ー |
ポイント還元特典(決済利用) | ||
au PAY 決済特典 | 最大1,500P | ー |
au PAYカード 決済特典 | 最大1,500P | ー |
実質的な月額料金(最安) | ||
家族割あり | 4,228円/月 最大1,100円引 + 4,000P付与 | 5,478円/月 最大2,530円引 |
家族割なし | 6,138円/月 1,320円引 |
※2 au PAY残高へ還元
※ 月のデータ使用量が1GB以下の時、1,650円割引
全ての特典をフル活用することで、通常プランよりも毎月1,250円分安くすることが可能です。
以下では、auマネ活プラン+の各種特典について解説していきます。
割引特典

auスマートバリューはどちらも適用対象となっており、税込1,100円/月が割引されます。
一方、家族割プラスとau PAYカードお支払い割は、auマネ活プランには適用されません。
その代わりに複数のポイント還元特典が存在します。
ポイント還元特典(付帯)
auのサービスを付帯利用することで、Pontaポイントの還元を受けることができます。
このように、au PAY カード・auじぶん銀行を利用すると最大1,000P/月のPontaポイントが付与されます。
ポイント還元特典(決済利用)
これは、au PAY決済とau PAYカード決済を利用した時のポイント還元率がアップする特典です。
それぞれのポイント還元上限が1,500P/月です。
この還元アップ率は、au PAYカードのランクによって異なります。
ノーマル![]() | ゴールド![]() | |
---|---|---|
au PAY 決済特典 | +1.5% | +4.5% |
1,500P付与に必要な 決済利用額 | 10万円 | 33,334円 |
au PAYカード 決済特典 | +1.0% | +4.0% |
1,500P付与に必要な 決済利用額 | 15万円 | 37,500円 |
ノーマルよりもゴールドの方が、ポイント還元率はそれぞれ+3.0%アップします。
ただし、ポイント付与上限は変わりません。
ノーマルはポイント付与上限まで狙おうとすると、毎月25万円以上の利用が必要になります。
ゴールドユーザーであれば、毎月70,834円以上の利用が必要になります。
au PAYカード決済特典は、au PAYカード利用時のポイント還元対象外になる利用先はもちろん適用されません。※通信料金の支払い分やクレカ積立分など
これを簡単にクリアできる方は、auマネ活プランを検討しても良いかもしれません。
プラン加入によるその他の特典
auマネ活プランに加入することで、au関連のサービス内容が良くなります。
auじぶん銀行 預金金利最大+0.1%

auじぶん銀行の普通預金金利が、auマネ活プランの加入で+0.05%、さらにau PAYゴールドカードの引落し設定で+0.05%の最大+0.1%されます。
auじぶん銀行はネット銀行の中でも最高水準の普通預金金利を持つ銀行であり、この+0.1%加算することで税引前最大0.51%になります。
クレカ積立還元率 +0.5〜2.0%

auカブコム証券でのau PAYカード積立時のポイント還元率が+0.5%されます。
さらに、auカブコム証券でのNISA口座の保有とゴールドカードでの積立で12ヶ月間のみ+2.0%され、13ヶ月目以降は+0.5%になります。
ただし、こちらのポイント付与上限は1,000P/月となっているため、10万円積立時は実質+1.0%である点に注意してください。※5万円以上積立で満額付与
これにより、ノーマルカード利用時で1.0%還元、ゴールドカード利用時で2.0%還元になります。※クレカ積立時のノーマルの基本還元率は0.5%に改悪
特典の還元数
2つの特典によって得られる還元分を簡単に計算してみましょう。
auじぶん銀行の預金金額は1,000万円までが適用対象、クレカ積立は毎月10万円とした場合の内訳は以下になります。
ノーマル![]() | ゴールド![]() | |
---|---|---|
じぶん銀行 預金金利アップ ※税引後利息 | +0.05% 327円/月 | +0.1% 654円/月 |
クレカ積立 還元率アップ | +0.5% 500P/月 | |
クレカ積立 還元率アップ ※NISA口座の所有 | ー | 最初の12ヶ月 +2.0% 1,000P/月 13ヶ月以降 +0.5% 500P/月 |
月間付与トータル | 500P + 327円 | 最初の12ヶ月 1,500P + 654円 13ヶ月以降 1,000P + 654円 |
ノーマルであれば500P + 327円、ゴールドであれば最初の12ヶ月間は1,250P + 654円、13ヶ月目以降は1,000P + 654円にすることが可能です。
auマネ活プラン シミュレーション
auマネ活プランが本当にお得なのか、シミュレーションをしながら詳細に解説していきます。
公式サイトにもシミュレーションがありますが、高額なプラン料金を無視しており、加入によってお得になったサービスの総合的なポイント数しかわかりません。
デメリットを隠してよりお得ですよアピールをすることは、携帯会社ではよくあることです。
ここでは、『マネ活プランの加入によって得られるポイントやメリット』に限定してシミュレーションしていきます。
シミュレーションの前提条件としては、以下になります。
また、au PAYカードがノーマルとゴールドで特典内容が変わってくるので、カードランク毎で計算していきます。
ノーマルカードの場合
サービス内訳 | ノーマル![]() |
---|---|
月額料金 | 8,228円/月 |
サービス利用特典 | 最大1,000P/月 |
au PAY 決済特典 +1.5% | 最大1,500P/月 ※10万円の利用 |
au PAYカード 決済特典 +1.0% | 最大1,500P/月 ※15万円の利用 |
auじぶん銀行 円普通預金金利 +0.1% ※1 | 税引後0〜327円/月 |
クレカ積立還元率 0.5% | 最大500P/月 ※10万円まで |
auマネ活プランの クレカ積立還元率 0.5% | 最大250P/月 ※5万円まで |
月間トータル付与 ※2 | 4,750P + 0〜327円 |
実質月額料金 | 3,151〜3,478円 |
※2 1Pontaポイント=1円で計算
ノーマルカードでも、実質月額料金を3,151〜3,478円にすることが可能です。
ただし、毎月25万円以上の決済利用が必要になるため、それが1番のネックになります。
ゴールドカードの場合
サービス内訳 | ゴールド![]() |
---|---|
月額料金 | 8,228円/月 |
サービス利用特典 | 最大1,000P/月 |
au PAY 決済特典 +4.5% | 最大1,500P/月 ※33,334円の利用 |
au PAYカード 決済特典 +4.0% | 最大1,500P/月 ※37,500円の利用 |
auじぶん銀行 円普通預金金利 +0.1% ※1 | 税引後0〜654円/月 |
クレカ積立還元率 1.0% | 最大1,000P/月 ※10万円 |
auマネ活プランの クレカ積立還元率 2.0 or 0.5% ※NISA口座の所有 ※12ヶ月間のみ+2.0% | 最初の12ヶ月 2.0%:最大1,000P/月 ※5万円 13ヶ月以降 0.5%:最大250P/月 ※5万円 |
月間トータル付与 ※2 | 最初の12ヶ月 6,000P + 0〜654円 13ヶ月以降 5,250P + 0〜654円 |
実質月額料金 | 最初の12ヶ月 1,574〜2,228円 13ヶ月以降 2,324〜2,978円 |
※2 1Pontaポイント=1円で計算
ゴールドカードであれば、実質月額料金を最初の12ヶ月間は1,574〜2,228円、13ヶ月目以降は2,324〜2,978円にすることが可能です。
実は、NISA口座所有の12ヶ月間クレカ積立還元率+0.5 or +2.0%を除けば、auマネ活プラン特典におけるポイント付与数はノーマルとゴールドで同じになっています。
ただし、ゴールドカード本来の特典がいくつか存在するため、さらにゴールドカードの方がお得になります。※公式サイト
au PAYゴールドカードの特典はこちらで詳しく解説しています。
ノーマル vs. ゴールド
auマネ活プランの特典還元をフル活用した時の月額通信料金が以下になります。
カード | ノーマル![]() | ゴールド![]() |
---|---|---|
auマネ活プラン | ||
基本料金 | 8,228円/月 | |
最大割引時 | 3,151円/月 | 最初の12ヶ月 1,574円/月 13ヶ月以降 2,324円/月 |
通常プラン | ||
基本料金 | 8,008円/月 | |
最大割引時 | 4,978円/月 | 4,478円/月 |
※クレカ積立毎月10万円利用時の付与ポイントはマイナス換算
このように、特典をフル活用できる方であれば、auマネ活プランは通常プランよりも毎月2,000円くらいお得になります。
プラン加入の判断基準
ここでは、『auマネ活プラン』と通常プランのどちらがよりお得になるかの判断基準を解説します。
判断基準としては、以下の順で検討していきます。
① auじぶん銀行・auカブコム証券・au PAYカードの所有

これらを持っていない人が、そもそもauマネ活プランを検討する価値はありません。
しかし、いずれも以下のような所有メリットは存在するので、まずはこれらの所有から検討していきましょう。
これらに関しては、こちらで詳しく解説しています。
② 加入特典の条件達成難易度
ここまでの検討は還元上限において受けられるメリットを前提に話を進めてきました。
しかし、還元上限を受けるためにはカード利用等の決済利用をする必要があります。
ノーマルカードの場合、毎月25万円以上の利用が必要になってくるため、かなりハードルが高くなります。
還元特典を受けるための条件は以下になります。
クレカ積立決済分は最悪売却が可能であるため、ここでは省略しています。
NISA口座の保有特典は、無理に達成しなくても問題ありません。
決済利用を簡単に達成できそうな方は、auマネ活プランを検討する価値があります。
決済利用分の損益分岐点
条件達成が難しそうという方に向けて、決済利用特典における両プランの損益分岐点を解説していきます。
通常プランのauバリューリンクプランの最安月額料金が5,478円です。※クレカ積立分のポイント換算無し
この価格よりもauマネ活プランが安くなるために必要な決済利用額を算出していきます。
なお、以下を前提条件としています。
ノーマル![]() | ゴールド![]() | |
---|---|---|
auマネ活プラン | ||
前提条件における 実質月額料金 | 6,478円 | 5,978円 |
通常プラン | ||
前提条件における 実質月額料金 | 4,978円 | 4,478円 |
差額 | +1,500円 | +1,500円 |
サービス付帯特典だけのポイント付与数を考慮すると、ノーマルとゴールドどちらも1,500円以上のポイントを決済利用特典で獲得できれば良いことになります。
各特典の還元率アップ分で必要ポイントを獲得するための決済利用額は以下になります。
ノーマル![]() | ゴールド![]() | |
---|---|---|
必要なポイント数 | 1,500P | 1,500P |
au PAY 決済特典 | +1.5% | +4.5% |
必要な決済利用額 | 10万円 | 33,334円 |
au PAYカード 決済特典 | +1.0% | +4.0% |
必要な決済利用額 | 15万円 | 37,500円 |
必要な利用額が低いのは還元率が高い『au PAY決済特典』です。
ノーマルだと最低10万円以上、ゴールドだと最低33,334円以上のau PAY利用をすればauマネ活プランの方がお得になります。