バンドルカードは利用時のポイント還元はありませんが、クレジットカードのポイント還元率を高める決済ルートに必要なプリペイドカードの1つです。
しかし、数多の改悪により、現状ほとんど活躍する機会がありませんが、唯一残っている活用方法が『メルカード』のチャージ先です。
この記事では、
これらをメインに解説していきます。
バンドルカードについて
バンドルカードは、2011年設立の株式会社Kanmuが運営しており、2016年9月からサービスが開始されました。
さらに2022年末には、三菱UFJ銀行との資本業務提携契約を締結しており、三菱UFJ銀行の連結子会社化しています。
2024年1月にはダウンロード数が累計1000万を突破しているように、着々とユーザーを増やしているようです。
カード基本性能
バンドルカードには3種類のカードタイプが存在します。
カード | バーチャル | リアル | リアル+ |
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | ||
発行 手数料 | 無料 | 300円〜 | 600円〜 |
カード ブランド | Visa | ||
ポイント 還元率 | なし | ||
決済方法 | オンライン Google Pay | 実店舗 オンライン Google Pay | 実店舗 オンライン Google Pay |
チャージ 上限 | 3万円/回 12万円/月 | 10万円/回 200万円/月 | |
チャージ 累計上限 | 100万円/5年 ※再発行によりリセット可能 | 上限なし | |
残高・決済 上限 | 10万円 | 100万円 | |
チャージ 方法 | 手数料無料 クレジットカード Visa / MasterCard JCB / Amex / Diners ネット銀行 コンビニレジ / セブンATM Pay-easy / bitFlyer 手数料有料 ドコモ払い / ポチっとチャージ | ||
カード 有効期限 | 5年間 |
年会費・発行手数料
カード | バーチャル | リアル | リアル+ |
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | ||
発行 手数料 | 無料 | 300円〜 | 600円〜 |
バンドルカードは、サービス利用による年会費は無料です。
カード種としては、バーチャルカードである『バーチャル』、リアルカードである『リアル』と『リアル+』の3種類のカードが存在します。
『バーチャル』は無料で作成可能ですが、『リアル』は300円、『リアル+』は600円の発行手数料がかかります。※カードカラーによっては+100円必要
友達招待キャンペーンを利用することで200円分の残高が付与されるため、それを充てれば実質-200円にすることが可能です。
友達招待キャンペーンについては、こちらで解説しています。
『バーチャル』と『リアル』の違いは、実店舗決済が可能になることのみです。
『バーチャル』と『リアル+』の違いは、実店舗決済が可能になることに加えて、カード性能が上がります。
カード有効期限は5年間ですが、更新による再発行は同じカードであれば無料で行われます。
ポイント還元率
バンドルカードはどのカードランクでも、利用時のポイント還元はありません。
このカードの使用用途としては、クレジットカードの実質的なポイント還元率を高めるための決済経由用カードとして使用することになります。
決済方法
カード | バーチャル | リアル | リアル+ |
---|---|---|---|
決済方法 | オンライン Google Pay | 実店舗 オンライン Google Pay | 実店舗 オンライン Google Pay |
3種類とも共通して可能な支払い方法が、オンライン決済とGoogle PayによるVisaタッチ決済になります。※Apple Payは非対応
オンライン決済は『バーチャル』、『リアル』と『リアル+』で内容が異なり、プリペイドカードへのチャージができる『リアル+』がより広範囲に使用することができます。
また、『リアル』、『リアル+』のみ店舗決済が可能ですが、ICチップではなく磁気タイプのカードになります。
そのため、店舗によっては利用できないことがあるので注意してください。
また、決済不可の利用先も存在します。※公式サイト
また、海外での店舗決済は『リアル+』のみ対応しています。
しかし、海外事務手数料が4.5%かかること、磁気タイプなのでスキミング等のセキュリティリスクがあること(そもそも使えない可能性も高い)を考えると、海外での利用はおすすめしません。
海外事務手数料の面では、プリペイドカードのIDAREが最もお得に決済することができます。
IDAREに関しては、こちらで詳しく解説しています。
チャージ・決済上限
カード種類の違いが大きく影響してくる性能がカードのチャージ・決済上限です。
カード | バーチャル | リアル | リアル+ |
---|---|---|---|
チャージ 上限 | 3万円/回 12万円/月 | 10万円/回 200万円/月 | |
チャージ 累計上限 | 100万円/5年 ※再発行によりリセット可能 | 上限なし | |
残高・決済 上限 | 10万円 | 100万円 |
無料で作成できる『バーチャル』、発行手数料300円必要な『リアル』は同じカード性能になっています。
この2つは、月間チャージ上限が12万円まで、さらにカード有効期限である5年間での累計チャージ上限が100万円までとなります。
ただし、この累計チャージ上限はカード再発行により上限リセットが可能なようです。※公式サイト
決済上限は残高上限である1回10万円までとなります。
一方、『リアル+』は月間チャージ上限が200万円まで拡大し、さらにカード有効期限内の累計チャージ上限は無制限になります。
決済上限は残高上限である1回100万円までに拡大します。
チャージ方法
バンドルカードの最低チャージ金額は1,000円からになります。
クレジットカードからチャージすることが可能であり、カードブランドはVisa / Mastercardと、2024年4月4日からJCB / Amex / Dinersも追加されました。
その他には、ネット銀行、セブンATMをはじめ、コンビニレジでもチャージ可能なので、学生などにも使いやすいです。
注意点として、ドコモ払いとポチッとチャージはチャージ利用時に手数料がかかります。
ドコモ払いは、4,000円までのチャージで1回300円、5,000円以上だとチャージ金額に対して6.15%の手数料が発生します。※公式サイト
ポチッとチャージは、申し込み時に審査が必要な後払いサービスであり、申込金額に応じた手数料がかかります。※最低でも510円、公式サイト
特別な理由がない限り、手数料がかかるチャージの利用はやめましょう。
バンドルカードの活用方法
チャージ元として使用可能なカード
チャージ元としては、ポイント還元が発生するクレジットカード or キャッシュレス決済(プリペイドカード)からのチャージが最もお得になります。
両者を使用する場合、バンドルカードへのチャージがポイント還元の対象であることを確認しておきましょう。
ただし、お得なキャッシュレス決済が他に存在するため、利用先が制限されるバンドルカードの活用機会はほとんどありません。
その中でも、『メルカード』は唯一バンドルカードが活躍するチャージ元になります。
メルカード
メルカードは毎月8日にカード利用すると、ポイント還元率が+8.0%になるキャンペーンを実施しています。
その時にカード利用先として『バンドルカード』を活用します。
メルカードはバンドルカード以外の主要なキャッシュレス決済(プリペイドカード)チャージ利用分がポイント還元対象外となっています。
バンドルカードも対象外になる可能性はありますが、現状はポイント還元される利用先です。
その他の利用方法としては、Amazonギフトカードの購入などがありますが、バンドルカードの方が利用汎用性は高くなるのでおすすめです。
こちらはチャージだけなので、無料で作成できる『バーチャル』でも利用することができます。
ファミペイ
現在、チャージ可能なキャッシュレス決済(プリペイドカード)はファミペイのみになります。
しかし、店舗のみでのチャージが必要であり、1回のチャージ決済でファミペイボーナス10円分の還元にしかなりません。※公式サイト
バンドルカードの最小チャージ金額が1,000円なので、最大1.0%還元になります。
1万円を1.0%還元でチャージしたい場合、1,000円チャージを10回行う必要があるため、かなり面倒になります。
利用先として使用可能なプリペイドカード
『バーチャル』、『リアル』では他のプリペイドカードへのチャージ利用はほとんどできません。
唯一、『バーチャル』と『リアル』でもTOYOTA walletにはチャージすることができますが、ポイント還元率はありません。
一方で、リアル+であれば様々なプリペイドカードにチャージすることができますが、いずれもポイント還元率が無いキャッシュレス決済(プリペイドカード)になります。
バンドルカードの選び方
カード | バーチャル | リアル | リアル+ |
---|---|---|---|
発行 手数料 | 無料 | 300円〜 | 600円〜 |
決済方法 | オンライン Google Pay | 実店舗 オンライン Google Pay | |
チャージ 上限 | 3万円/回 12万円/月 | 10万円/回 200万円/月 | |
チャージ 累計上限 | 100万円/5年 ※再発行によりリセット可能 | 上限なし | |
残高・決済 上限 | 10万円 | 100万円 |
バンドルカードは3種類ありますが、そのうち2種類は発行手数料が必要です。
判断基準としては、『チャージ・決済利用上限』『決済利用可能先』『決済方法』の3つがあります。
現状、お得に活用する方法がほとんど無いため、『バーチャル』で事足ります。
日常的に使用したい方は、月12万円以上利用するならば『リアル+』にしましょう。
リアル店舗で利用したい場合は、リアルカードが必要であるため『リアル』以上にする必要があります。
バンドルカードの補償
不正利用時の補償
利用規約 第18条(盗難・紛失・不正利用等への対応)
2. 利用者が本カードを紛失、盗難された場合、または利用者による過失で第三者に本カードを使用された場合、本カードの使用による決済金額(第8条に定める手数料を含む。)は、利用者の負担とします。
4. 本カードにおける不正使用の可能性がある場合、その他の本カードに関する情報が第三者により取得されたことが疑われる場合は、本サービス利用の一時停止を行うこととします。利用者による本サービス利用の一時停止が行われなかったことで利用者に生じた損害については、利用者自身の負担とし、利用者が本カードを紛失、盗難等により他人に本カードを使用された場合は、前項の規定が適用されるものとします。
残念ながら不正利用時は一時停止していないことが損害として扱われるため、会社による返済等の措置は無いようです。
そのため、使用しない時は必ず一時停止をするようにしましょう。
アプリ最下段にある「一時停止・解除」から行うことができます。
サービス終了時の補償
前払式支払手段であるプリペイドカードは、資金決済法に基づき、残高の半額以上の額を発行保証金として法務局等に供託等を行うことが義務付けられています。
バンドルカードに関しても次のように明記されています。
利用規約 第24条(当社の免責)
2. 当社は、本サービスに起因して利用者に生じたあらゆる損害について一切の責任を負いません。ただし、本サービスに関する当社と利用者との間の契約(本規約を含みます。)が消費者契約法に定める消費者契約となる場合、本項は適用されません。
前払式支払手段の保有者の保護のための制度として、資金決済に関する法律の規定に基づき、前払式支払手段の毎年3月31日及び9月30日現在の未使用残高(資金決済に関する法律第3条第2項に定めるところにより算出したもの)の半額以上の額の発行保証金を供託等することにより資産保全することが義務付けられておりますが、当社は、東京法務局に供託することより資産保全を行なっております。
万が一の場合、前払式支払手段の保有者は、資金決済に関する法律第31条の規定に基づき、あらかじめ保全された発行保証金について、他の債権者に先立ち弁済を受けることができます。
すなわち、会社自体の問題によりバンドルカードが使用不可となった場合の残高補償は、最低でも半額ということになります。
プリペイドカードでは標準的な補償内容になっています。
可能性は低いかもしれませんが、あまりお金を入れすぎないようにしましょう。
お得なキャンペーン
友達招待キャンペーン
新規アカウント作成時に招待コードの入力で200円分の残高がもらえるキャンペーンが実施されてます。
カード発行手数料の足しにもできますので、今から作り始める方は活用することをおすすめします。
もちろん、無料のバーチャルカードを発行しても200円は付与されます。
家族や友達にバンドルカードユーザーがいれば、招待コードを聞いてからアカウント作成するようにしましょう。
もし周りにいなければ、私の招待コード「xrkhwr」を活用してください。※招待によるお互いの個人情報の開示等は全くありません。
ポイントサイトの案件
また、ポイントサイトにも新規アカウント作成の案件が存在しますが、いずれもポチッとチャージの利用が必要条件になります。
チャージ利用手数料を加味しても数百円ほどのプラスにはなりますが、後払いサービスなので信用情報を傷をつける可能性があります。
個人的には数百円のためにやることはおすすめしませんが、そういったことを理解した上で取り掛かるようにしましょう。