au PAYプリペイドカードは4月23日からリニューアルし、新たにICチップ付きのリアルカードが発行できるようになりました。
JAL PayとANA Payの登場により、決済ルートでは活用機会が減っていますが、Pontaポイントを貯めたい方にとってはおすすめのカードです。
本記事では、
これらについて解説していきます。
旧カードとの違い
今回のリニューアルで追加された機能・価値が以下になります。
新しくバーチャルカードが追加されたことで、リアルカード発行の必要性が無くなりました。
決済ルートに活用する場合、バーチャルカードでも事足りることが多いため、発行までのハードルがかなり下がっています。
ただし、依然としてGoogle Payには未対応であるため、AndroidユーザーはQUICPay決済やタッチ決済を使用することができません。
もう一つの追加価値として、リアルカードがICチップ付きカードに変更され、Mastercardタッチ決済が使用可能となりました。
これにより、店舗での使いやすさが向上するだけでなく、セキュリティ的にも強固になっています。
ただし、旧カードでは無料であったカード発行手数料が600円必要になります。
こちらは、期限未定で発行手数料分の残高キャッシュバック特典があるため、活用していきたいところです。
カードの基本性能
カード | バーチャル | リアル |
---|---|---|
年会費 | 無料 | |
発行 手数料 | 無料 | 600円 ※無料特典あり |
リアルカード タイプ | ー | ICチップ付き |
カード ブランド | Mastercard | |
ポイント 還元率 | Pontaポイント 0.5% | |
決済方法 | オンライン Apple Pay | 実店舗 オンライン Apple Pay |
チャージ 方法 | ・クレジットカード ・auじぶん銀行 ・コンビニATM (ローソン・セブン) ・Pontaポイント ・auかんたん決済 | |
チャージ 上限 | au PAYカード 25万円/月 au PAYカード以外 5万円/月 | |
残高・決済 上限 | 100万円 | |
カード 有効期限 | 7年間 |
カード年会費・発行手数料
カード | バーチャル | リアル |
---|---|---|
年会費 | 無料 | |
発行 手数料 | 無料 | 600円 ※無料特典あり |
リアルカード タイプ | ー | ICチップ付き |
カード ブランド | Mastercard |
カード年会費はバーチャル、リアルともに無料です。
一方で、カード発行手数料はバーチャルは無料、リアルは600円必要になります。
この発行手数料600円は、au PAY残高から引かれる形になります。
しかし、期間未定で発行手数料相当のau PAY 残高が還元されるキャンペーンが実施されているため、実質無料で作成することが可能です。
還元されるための条件がありますので、詳しくはこちらで解説しています。
また、バーチャル・リアルカードともに、発行するためには以下の条件達成が1つ以上必要になります。
au PAYプリペイドカードはMastercardブランドのみになります。
バーチャルカードの使用方法は公式サイトで詳しく解説されています。
ポイント還元率
カード | バーチャル | リアル |
---|---|---|
ポイント 還元率 | Pontaポイント 0.5% |
カード利用時の還元ポイントは『Pontaポイント』であり、還元率は0.5%(200円毎に1P)となります。
この還元率はコード決済のau PAYと同等であるため、店舗にて決済利用時はリアルカードが無くても、au PAY決済が可能であれば同等のポイントが還元されます、
注意点として、au PAYプリペイドカードにはポイント還元対象外の利用先が存在します。
決済方法
カード | バーチャル | リアル |
---|---|---|
決済方法 | オンライン Apple Pay | 実店舗 オンライン Apple Pay |
バーチャル、リアルで共通した決済方法が、オンライン決済とApple PayによるMastercardタッチ決済、QUICPay+決済です。
リアルカードのみ、ICチップを用いた決済と、リアルカードのMastercardタッチ決済が使用できます。
決済ルートに活用する場合は、バーチャルカードで十分なので、無理してリアルカードを発行する必要はありません。
チャージ方法
カード | バーチャル | リアル |
---|---|---|
チャージ 方法 | ・クレジットカード ・auじぶん銀行 ・コンビニATM (ローソン・セブン) ・Pontaポイント ・auかんたん決済 |
au PAYプリペイドカードはau PAY残高を使用するプリペイドカードであるため、ここではau PAYのチャージ方法が該当します。
au PAYカードからのチャージ
au PAYカードは利用時のポイント還元率1.0%のクレジットカードです。
しかし、au PAYカードを用いてau PAY残高チャージ利用分に関しては、ポイント還元の対象外となります。
ただし、ゴールドカードに関してはゴールド限定特典としてチャージ利用時に1.0%のポイント還元が発生します。※公式サイト
au PAYカードであれば月間チャージ上限が25万円までとなりますが、ノーマルカードはポイント付与されないため、あまり利用にはおすすめしません。
ノーマルカードを利用してau PAY残高チャージ分のポイント還元を発生させたい場合、経由用カードを使用する必要があります。
現状の経由用カードは、『JAL Pay』1つのみとなります。
JAL Payをチャージ経由することで、au PAYカードの還元率1.0%分のポイントが発生するだけでなく、JAL PayのJALマイル還元率0.5%分のJALマイルももらえるようになり、実質1.5%還元にすることができます。
JAL Payに関しては、こちらで詳しく解説しています。
au PAYカード以外からのチャージ
au PAYカードとは異なり、他社のクレジットカードはau PAY残高への直接チャージ利用でも、ポイント還元が発生するカードは多いです。
そのため、au PAYカードからチャージするよりも、ポイント還元が発生する他社クレジットカードでチャージする方がお得になります。
チャージ可能なクレジットカードブランドはMastercard / Amex / Diners / Visa / JCBとなります。
ただし、Visa, JCBは指定発行会社のみチャージ可能です。
チャージ可能な 発行会社 | Visa | JCB |
---|---|---|
エポス | ❌ | |
楽天 | ||
ビュー | ||
セゾン | ||
UC | ❌ | |
MUFG | ❌ | |
DC | ❌ | |
NICOS | ❌ | |
TS CUBIC |
楽天カードやTカードPrime、リクルートカードのように、au PAYへチャージ可能でも、チャージ利用分がポイント還元対象外のクレジットカードが存在するので注意してください。
auかんたん決済でチャージ
auかんたん決済とは、携帯利用料金の支払いと合算して支払う『キャリア決済』になります。
これはau、UQ mobile回線ユーザーのみが使用できるチャージ方法です。※povo2.0のauかんたん決済はau PAY残高へのチャージ不可
こちらのメリットは、他社クレジットカードを携帯料金の支払い設定にすることで、月間チャージ上限を最大10万円まで増加させることができます。
注意点として、au PAYカードを支払い設定にしたauかんたん決済利用時の残高チャージ利用分のポイント還元はノーマル、ゴールド問わず対象外になります。※公式サイト
ただし、au PAYカードで携帯利用料金を支払うことで、auは毎月110円、UQ mobileは毎月187円の割引を受けることができます。
そのため、月5万円以下のチャージで問題なければ、携帯利用料金の支払いカードはau PAYカードに設定し、残高へのチャージは還元率1.0%の他社クレジットカードを利用する方法がおすすめです。
5万円以上のチャージがしたい場合、チャージ額に応じた損益分離点が以下になります。
各キャリアで所有のau PAYカードを使う場合、記載の金額以上をチャージする場合は他社クレカの方がお得になります。
なお、ゴールドカードは通常チャージ利用時の1.0%還元を考慮したものになります。
支払い設定用 クレカの還元率 | ノーマル 還元無し | ゴールド 還元1.0% ※通常チャージ分 |
---|---|---|
0.5% | au:22,000円 UQ:37,400円 | 通常チャージ 利用がお得 |
1.0% | au:11,000円 UQ:18,700円 | 通常チャージ 利用がお得 |
1.5% | au:7,400円 UQ:12,600円 | au:22,000円 UQ:37,400円 |
チャージ・残高・決済上限
カード | バーチャル | リアル |
---|---|---|
チャージ 上限 | au PAYカード 25万円/月 au PAYカード以外 5万円/月 | |
残高・決済 上限 | 100万円 |
残高上限と決済上限はどちらも100万円までとなります。
一方、チャージ上限はチャージ方法によって異なります。
クレジットカードの場合、au PAYカードであれば月25万円まで、その他のカードであれば月5万円までが月間チャージ上限になります。
その他には、au・UQ回線ユーザーのみ使用できるauかんたん決済は20歳以上であれば月10万円まで利用することができます。
銀行からのチャージに関しては、1回上限はありますが、月間上限は無く、残高上限である100万円までチャージすることが可能です。
お得なキャンペーン
発行手数料キャッシュバック
リアルカード発行手数料600円をau PAY残高へ全額キャッシュバックされるキャンペーンが期間未定で実施されています。
期間 | 終了未定 |
対象者 | ・新カードの新規発行 ・旧カードからの再発行 |
条件 | 申込翌月から6カ月の間に 5万円以上のカード利用 |
付与特典 | 600円のau PAY残高 |
付与日 | 2025年3月まで |
このキャンペーンを利用すれば、無料でリアルカードを作成することが可能です。
対象者は新規発行した方と、旧カードから切替(再発行)をした方になります。
条件も半年間で5万円以上のカード利用で良いため、簡単なものになっています。※au PAYで決済利用は条件対象外
旧カードをお持ちの方は、以下の流れで再発行手続きで新カードの発行が可能です。
au PAY アプリのアカウント
→ au PAY メニュー
→ カード再発行(盗難・紛失など)
→ 再発行理由に「磁気不良・破損」を選択
→ カードを再発行する
お得なチャージ元・利用先
au PAYプリペイドカードのお得な使い方について解説します。
au PAYプリペイドカードはau PAY残高を利用するため、au PAYへのお得なチャージ方法を考える必要があります。
チャージ元
チャージ方法 | 還元率 | 利用制限 |
---|---|---|
JAL Pay | クレカ分+0.5% | チャージ上限 月間5万円 |
クレジットカード | 0.5〜1.5% | ・Visa, JCBは 一部会社のみ ・チャージ上限 月間5万円 |
auかんたん決済 | 0.5〜1.5% | ・au, UQユーザーのみ ・チャージ上限 月最大10万円 |
au PAYゴールド | 1.0% | チャージ上限 月最大25万円 |
最もおすすめのチャージ方法は、利用時のJALマイル還元率が0.5%である『JAL Pay』になります。
JAL PayはMastercard / JCB / Dinersのクレジットカードからチャージできるため、クレカ分の還元率を+0.5%にすることが可能です。
ただし、au PAY側の制限で、月間5万円までしかチャージできない点は注意してください。
JAL Pay以外のプリペイドカードからチャージはできないため、次点でクレジットカードがお得になります。
ただし、こちらもチャージ上限が月間5万円に加えて、チャージ可能なカードに制限が存在します。
一例として、Visaブランドの三井住友カードからの残高チャージは不可能です。
ただし、au、UQ mobile回線ユーザーはauかんたん決済を用いれば、通常チャージ不可カードでもチャージすることが可能です。
利用先
au PAYプリペイドカードのお得な利用先は以下になります。
利用先 | 利用先の 還元率 | 制限 |
---|---|---|
WAON | 最大1.0% | ・チャージ利用時の Pontaポイント還元無し ・Apple Payが必要 |
ANA Pay | 0.5% | ・チャージ利用時の Pontaポイント還元無し ・Apple Payが必要 |
MIXI M | なし | ー |
実質還元率を上げたい方
最もお得な利用先は、利用時の還元率が最大1.0%である『WAON(Apple Pay)』へのチャージです。
au PAYプリペイドカード → WAONへのチャージ利用はPontaポイント還元の対象外になりますが、WAONを1.0%還元対象店舗での利用することで通常利用時よりも0.5%分お得になります。
1.0%還元対象店舗はミニストップがおすすめで、楽天ギフトカードの購入により楽天ペイで使用することができます。
この場合、楽天ペイ利用時の1.0%ポイント還元対象店舗であればさらに実質還元率が+1.0%になります。
この、クレジットカード → JAL Pay
WAONを使う機会がない方は、利用時のANAマイル還元率0.5%の『ANA Pay』へのチャージもおすすめです。
ただし、どちらもau PAYプリペイドカード利用時のPontaポイント還元対象外になるため、Pontaポイントは付与されません。
Pontaポイントを貯めたい方
もし、Pontaポイントを貯めたいという方は、そのまま利用するか、通常利用がPontaポイント還元対象外の利用先であれば『MIXI M』へのチャージ経由がおすすめです。
交通系ICへの直接チャージ利用はPontaポイント還元の対象外になるので、au PAYプリペイドカード → MIXI M → 交通系ICの順にチャージすれば、Pontaポイントは0.5%分還元されます。
MIXI Mはバーチャルカードであれば無料で作成することができます。
MIXI Mに関しては、こちらで詳しく解説しています。
不正利用時の補償
au PAYプリペイドカード特約の第23条に不正利用時の補償について記述されています。
第23条 第1項 一部抜粋
本利用者が本カードの盗取又は詐取等、本利用者のau ID/パスワードに関する情報の盗取又は詐取その他の事由が発生し、これにより、本サービスにおいて、本利用者の本カード又はパスワード等が第三者により不正に利用されたと両社等が判断した場合であって、本利用者が以下の各号に定める全ての手続を行ったとき、当該不正利用により本利用者に直接かつ現実に生じた損害の額に相当する価額のau PAY 残高を補てんします。ただし、次項に定める各事由に該当する場合を除きます。
(1)本カードの盗難・紛失等が生じた場合又は不正利用による損害を知った場合、直ちにKDDI、auペイメント及び警察署に申告すること
(2)KDDI及びauペイメントの求めに応じ、不正利用による損害の発生を知った日から30日以内に、KDDI及びauペイメントが損害補てんに必要と認める書類をKDDI及びauペイメントに提出するとともに、損害の発生並びに本利用者がKDDI及びauペイメント以外の第三者から受けられる補償の有無及び内容(既に補償を受けた場合には、その事実を含みます。)を正確にKDDI及びauペイメントに遅滞なく通知すること
(3)KDDI及びauペイメント又はKDDI及びauペイメントが指定する者の指示に従い被害拡大の防止のために必要となる措置を実施すると共に、事実確認、被害状況等の調査に協力すること
不正利用された場合、利用者の過失無く、正当なものであれば、手続き後に全額補填してくれるようです。※不正利用された日から90日以内のものが対象
プリペイドカードの補填は基本的に半額程度の補填なのですが、さすがといったところでしょうか。
ただし、不正利用されないに越したことはないので、利用しない時はau PAYプリペイドカードの一時停止の利用をおすすめします。
au PAY アプリ右下の『アカウント』
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→ プリペイドカードのボタンがグレーにタップ
決済前に一時停止を解除するのも割と面倒な手順なので、もっと簡易的な仕様にしてほしいと個人的には思います。